バカラのグラスの種類や歴史を解説|一流の高級ブランドの秘密とは?

高級グラスと聞くと「バカラ(Baccarat)」をイメージする人も多いのではないでしょうか。

一流ブランドとして世界各国で販売され、その品質は世界一とも言われています。

製造された商品のうち、販売されるのは6~7割ほど。品質基準が高いため、残りは破棄されてしまうほどこだわりが強いメーカーです。

そこで今回は、品質を追求し続けるバカラの特徴や歴史、グラスの種類をまとめて紹介します。

世界一の品質を持つグラスについて知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

バカラ(Baccarat)とは

バカラ(Baccarat)は、フランスのクリスタル・ラグジュアリーブランドです。グラスに詳しくない人でも、聞いたことがあるのではないでしょうか。

バカラはクリスタルガラス製品を製造しています。クリスタルガラスとは、珪砂やカリウム、ソーダ灰、酸化鉛を原料に作られる鉛ガラスの一種です。

クリスタルガラスは透明度の高さ、屈折率の高さ、加工のしやすさが最高レベルで、クリスタル(水晶)のように輝くガラスになることから「クリスタルガラス」と呼ばれています。

その中でもバカラは、酸化鉛を30%含む高品質な製品を製造販売するブランドとして、世界中で支持され続けています。フランス王室をはじめ、イギリス王室やロシア皇室、日本皇室もバカラを発注しており、高い地位の人に愛されてきました。

その高い技術力が評価され、フランスの「M.O.F.」(国家最優秀職人章)、日本で言う「人間国宝」を受章した職人を50人以上も輩出しています。

このようにバカラは、世界を牽引するブランドとして確固たる地位を築いています。

バカラ(Baccarat)の歴史

1764年、フランス・ロレーヌ地方のバカラ村で、バカラ(Baccarat)は生まれました。

当時のフランスは、戦争の影響で経済状況が不安定でした。そこで、ロレーヌ地方の当主モンモランシー・ラバルは、他国に遅れていたガラス業界に目をつけます。国王のルイ15世から認可を受け、バカラというブランドを立ち上げました。

そしてバカラは、ヨーロッパ最古のクリスタルガラスメーカーSaint Louis(サン・ルイ)と一時的に合併します。

Saint Louis(サン・ルイ)は、「クリスタルガラスの生みの親」と呼ばれるメーカーで、現在もバカラと肩を並べる存在です。

バカラはサン・ルイからクリスタルの技術を学び、クリスタル製造に着手。1860年にはバカラを商標登録し、サン・ルイから独立します。

1825年にはアルクール侯爵からの依頼で「アルクール」の生産が始まります。アルクールはバカラを代表するシリーズで、ワイングラスやタンブラーなど、さまざまな形やサイズのグラスが存在します。

そして、その品質が高く評価され、1855年、1867年、1878年のパリ万博ではグランプリを受賞。フランス王室御用達となり、世界中にバカラを知られるきっかけとなりました。

その後、1899年には「セビーヌ」、1931年には「ローハン」、1933年には「パーフェクション」と、さまざまなシリーズを生み出し続けます。

1936年になると、おなじみの丸い刻印を入れるようになり、バカラだと識別しやすいようになりました。

その後も、「タリランド」「パルメ」「ドンペリニヨン」「ハーモニー」「マッセナ」など、高品質で気品あふれるシリーズを生み出します。2010年には日本限定で年号の入ったグラスの販売を開始しています。

2017年には中国の投資会社フォーチュン・ファウンテン・キャピタルが、バカラの株を88.8%保有していたスターウッドキャピタルグループを買収。経営権が変更となりました。

またバカラはクリスタルガラスの製造だけでなく、美術館やBARの経営も行っています。

パリにバカラ美術館を設立し、中ではレストラン&バーも併設。バカラの美しさを眺めながら食事を楽しめるようになっています。

このようにバカラは、世界のクリスタルガラス業界を牽引する存在として、現在も愛され続けています。

バカラグラスの特徴

バカラグラスには、他のブランドにはない魅力がいくつもあります。

そこでバカラグラスの特徴をまとめてみました。

価格

バカラグラスの価格は、1客数千円~数十万円という価格帯です。中には数百万円するような製品もあり、高級ブランドとして認められています。

値段が高い理由は、ブランド力という部分もありますが、グラス1客を作るのに10時間、職人の手が30人も必要とされているからです。そう思うと、バカラのグラスは高いものではないということが分かりますね。

素材

バカラでは、素材をこだわり抜いて製品を作っています。

バカラグラスは、酸化鉛の含有率30%以上、密度3.00g/cm3以上の、フルレッドクリスタルです。透明に限りなく近く、最高品質のクリスタルガラスと言われています。

バカラでは高い基準値を設けているため、製造しても販売されるのは6~7割ほど。それ以外は、全て破棄しブランド力を守り続けています。

アウトレット品はなし

バカラは「M.O.F.(国家最優秀職人章)」を受賞した職人が在籍しています。しかし、その職人が製造した製品でさえ、世に出回るのは6~7割ほどです。

そのため、バカラではアウトレット品の販売はしていません。誇りを持ってクリスタルガラスを製造しているため、自信がある製品しか販売しないのです。

バカラグラスの種類・シリーズ

最後にバカラグラスの種類や代表的なシリーズを紹介します。

アルクール

1825年、アルクール侯爵の注文から生まれたのがアルクールです。

六角形の脚や、フラットカットのボウルが特徴で、さまざまな形やサイズがあります。最も長い歴史も持つ、バカラを語る上で欠かせないシリーズです。

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セヴィーヌ

1899年、セヴィーヌ公爵夫人の名前から作られたシリーズです。

ボウルには植物のような柄が施してあり、グラス上部にエッチングが施されています。現在は廃盤となっていますが、希少価値が高いため、高値で取引されています。

ローハン

1931年、フランス北西部のローハンという町を由来に作られたシリーズです。

アシッドエッチングで描かれた模様が特徴的で、年代によって模様の濃さが変わります。

バカラグラスの中でも特に人気が高く、世界中で支持され続けています。

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パーフェクション

1933年、シンプルで完璧なものをコンセプトに作られたシリーズです。

その名の通り、シンプルで完璧なフォルムをしており、どんなシーンでも使える万能なグラスです。

タリランド

1937年、フランスの外交官タレーランを由来に生まれたシリーズです。

六角形のデザインとフラットカットが特徴で、アルクールをベースに作られています。重心を低く設定しているため、飲み物を口に運びやすいのがメリットです。

パルメ

1939年、パリの大統領用ハンティングロッジで使われるのを目的に生まれたシリーズです。

グラス全体に繊細なエッチングが施されており、楽園に住む鳥がデザインされています。

まとめ

今回はバカラの特徴や歴史、グラスの種類をまとめて紹介してきました。

高級グラスブランドとして世界を牽引し続けるバカラ。その品質へのこだわりは、世界トップと言ってもいいでしょう。

グラスに詳しくなかった人も、ブランドグラスを知るきっかけにしてみてくださいね。