長期熟成焼酎は普通の焼酎と何が違う?特徴をわかりやすく解説

焼酎好きな方なら一度は長期熟成酒もしくは、長期貯蔵酒を目にすることもあるでしょう。飲んでみたいが、そもそも普通の焼酎とどう違うのか、疑問に思ったことはありませんか?

今回は焼酎の長期貯蔵熟成酒について注目し、そもそも「長期熟成とは何か」、「長期熟成酒の特徴」を通常の焼酎と比べながら解説していくとともに、おすすめの商品も一緒に紹介していきます。

そもそも熟成とは?


熟成とは、食品自身が持つ酵素によってタンパク質が分解されることをいいます。一定期間で保存すことでアミノ酸が増し、いわゆる旨味を生み出して独特な風味を持つようになります。

古くからさまざまな食品を長期保存するために、「熟成」という貯蔵方法を用いてきました。その土地独自の味を生み出し、受け継がれてきた伝統とも言えます。

発酵と勘違いする方も多いのですが、発酵の場合は食品に付着した菌や微生物によってタンパク質が分解されることです。熟成と大きく違う点は、微生物が存在しているか否かです

長期熟成の貯蔵期間について


焼酎は製造する最初の段階で発酵させ、その後、蒸留や濾過を経て熟成されます。この時、通常より長い時間をかけて熟成させたものが長期熟成または長期貯蔵酒と呼ばれています

熟成期間は大きく

・3か月〜6か月「初期熟成」
・6か月〜3年ものを「中期熟成」
・3年以上は「古酒」、代表的な例は泡盛

の3つが挙げられます。

長期熟成期間の場合は大きく定義されていませんが、一般的に1年半から2年以上のものを指します。

貯蔵期間による味わいの変化


通常の焼酎は酒質を安定させるために、1~3か月寝かせた後に出荷されます。その期間なら、発酵臭の元になる成分が減り、刺激的な香味が落ちつきます。

一方、長期熟成の場合は1~2年ほど寝かせるので科学変化によって角の取れたまろやかな酒質となります

さらに長い10年~20年くらいの古酒になると、香味成分はぐーんと凝縮され、個性的な風味を持ち始めるようになるのです。

貯蔵方法次第で個性豊かな焼酎に


一口に長期熟成と言っても、蔵によって貯蔵方法や味わいがまったく異なります。

熟成する期間以上に、貯蔵される容器は焼酎の味わいに大きな影響与え、焼酎の個性を左右すると言われています。

ではどんな貯蔵方法があるのか、とりわけ主流な貯蔵方法を取り上げて解説していきます。

タンク貯蔵

大量生産に優れたもっともメジャーな貯蔵方法です。タンク内の焼酎に含まれている揮発性のガスをかき混ぜて熟成をさせています。

ステンレス製やホーロー製のタンクを使用しているため、タンクの匂いが焼酎に移らず、使用する原料の風味がダイレクトに現れます。

甕(かめ) 貯蔵

タンク貯蔵が主流となる前に主に使用されていた貯蔵方法です。現在は泡盛に使用することが多いのですが、一部の酒蔵ではまだ使用されています。

素焼きされた甕の表面に空気が詰まった気孔で熟成をじっくり時間をかけて促しています。

タンク貯蔵に比べ、焼酎本来の風味が消えやすくなる傾向にありますが、かめ壺仕込みは甕の特有な風味が明確に表われ、よりまろやかな味わいに変化します。

樽貯蔵

ウイスキーやワインのように木製の樽で貯蔵する方法です。使用される木製樽はシェリーオークやホワイトオークなど、種類はさまざま。

これらを使用することで、樽の成分が焼酎に溶け込み、樽特有の香りや風味が感じられるようになります。また、無色透明な焼酎は琥珀色に染まるようになります。

ただし、酒税法により色付けの濃さが制限されているので、最後に色合いを調整する必要があります。

商品紹介


貯蔵方法一つで味わいに変化をもたらすのですが、どんな長期熟成酒があるのか気になりますよね。

今回は特におすすめしたい長期熟成「芋焼酎」と「麦焼酎」をピックアップし、それぞれの特徴を交えながら紹介していきます。

芋焼酎

天使の誘惑 長期熟成秘蔵酒 芋焼酎

商品データ
原材料:鹿児島県産黄金千貫、米麹(黄麹)
アルコール度数:40度

焼酎「宝山」の製造元で知られる鹿児島県西酒造株式会社が手掛ける季節限定の長期熟成芋焼酎。じっくり8年かけて樫樽で寝かせることで、焼酎は樽色の琥珀色に染まり、芋のほのかな甘さや上品な旨味が感じられるようになっています。全体的に丸み帯びた深みのある味わいが楽しめます。

甕 長期熟成 さつま島美人

商品データ
原材料:さつま芋・米麹(国産米・白麹)
アルコール度数:25度

鹿児島県最北端にある長島研醸が手掛ける芋焼酎。県内に所有している5つの酒元で造られた焼酎をブレンドし、かめ壺で3年以上寝かせた長期熟成焼酎です。かめ壺仕込みにより、芳醇でふくよかな味わいが堪能できます。年に6月と11月の2度のみ出荷される季節限定焼酎となっています。

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島美人
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雲海酒造 長期熟成貯蔵 芋焼酎 大地の香輝 だいちのこうき

商品データ
原材料:南九州産黄金千貫
アルコール度数:25度

そば焼酎で知られる雲海酒造による長期熟成貯蔵の芋焼酎。終売となった「木挽・刻」の後を継ぐ銘柄で、厳選した宮崎産の黄金千貫を原料に醸造し、樫樽で熟成させました。樽特有の琥珀色を持ち、芋の甘みと樽の風味が感じられる商品となっています。

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大地の香輝
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麦焼酎

千年の眠り 麦焼酎

商品データ
原材料:麦・白麹
アルコール度数:40度

福岡県に蔵を構える老舗酒造篠崎が手掛ける長期貯蔵。選りすぐりの大麦を原料に2度蒸留した原酒を4年以上かけ、樫樽で熟成させた麦焼酎です。

ウイスキーやブランドを彷彿させる色合いと味わいが楽しめます。これまでに「モンドセレクション」で19年間連続金賞を受賞し、樽熟成麦焼酎の中でも別格な存在感です。

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篠崎
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シェリー樽貯蔵 限定品 光酒造 長期熟成麦焼酎 夢想仙楽

商品データ
原材料:大麦・麦麹
アルコール度数:40度

夢想仙楽を手掛けているのは、明治45年に創業された福岡県に蔵を構える光酒造。伝統的な製法に創意工夫を加えた、焼酎造りをこだわっています。

スペインから直輸入したシェリー樽で5年熟成させた麦焼酎です。口当たりは滑らかで繊細、洋酒を連想させる香りにコクが堪能できます。

いいちこ 長期熟成貯蔵酒 麦焼酎

商品データ
原材料:大麦・大麦麹
アルコール度数:20度

いいちこを製造する大分県の三和酒類株式会社による長期貯蔵麦焼酎。異なる2種類の樽で熟成させており、甘く華やかな香りが特徴。長期貯蔵酒の中でも比較的お手頃な価格で購入できる商品となっています。

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いいちこ
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まとめ

今回は長期熟成焼酎について解説しました。長期熟成酒の特徴を知った今、心置きなく熟成酒を楽しめますね。

この記事を機に、ぜひ貯蔵方法による味わいの違いを飲み比べてみてはいかがでしょうか?