響(HIBIKI)とはどんなウイスキー?国内外の評価と味わいの特徴を紹介

現在、世界的にみてもウイスキーに対する需要は供給が追いつかないほど高く、特にジャパニーズウイスキーに関しては人気が落ち着くどころか、今もなおシェアを伸ばし続けています。

今まさにノリに乗っているジャパニーズウイスキーなのですが、その中でもサントリーが発売するウイスキーブランド「響」を耳にする方も多いかと思います。

そこで今回はサントリーウイスキー「響」を取り上げ、「どんなウイスキーなのか」、「国内外の評価」に加え「味わいの特徴」と「ラインアップ」も紹介していきます。

響(HIBIKI)とは


響とはサントリーが創業90周年を記念し、平成元年(1989年)に発売された日本を代表するブレンドウイスキーブランドです。

時代の流れや嗜好をとらえるブレンドは不可欠と考える、サントリーの創業者である鳥井信治郎氏の想いを二代目マスターブレンダー佐治敬三氏が受け継ぎ、「日本人の舌にも合うウイスキーを作りたい」そんな思いの元で誕生した銘柄なのです。

銘柄名の由来も「人と自然と響きあう」という企業理念にあり、音楽家として名高いブラームスの名曲『交響曲第1番』になぞらえています。

製造元


響を製造しているのは、販売元と同じサントリーウイスキー。響蒸留所というものは存在しておらず、中味はサントリー社が所有する3つの蒸留所から選出された原酒をブレンドして造られています。

そしてブレンドの仕上がりを最終決定するマスターズブレンダーを務めているのは、初代の鳥井信治郎、二代目の佐治敬三に継ぎ、信治郎の孫にあたる鳥井信吾氏。

先代から代々受け継がれるブレンドの技を駆使し、樽ごとに異なる個性や熟成のピークを見極め、絶妙な加減でブレンデッドウイスキーを造っています。

国内外の評価


響はウイスキーに馴染みのない日本人の舌にも合う味わいとして誕生したわけですが、島国だけに新しいものには多少なり抵抗感があったと考えられ、当初の販売はかなり伸び悩んでいました。

しかし2004年、国際的に知名度の高い酒品評会ISCで知られる「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で金賞に輝くと、海外ではたちまち注目されるようになります。

その後、国内ではニッカの創業者竹鶴政孝をモデルに製造されたNHKの朝ドラ「マッサン」が放送されるとウイスキー人気に拍車がかかり、いわゆるウイスキーブームの到来によって、ウイスキーがより身近で飲まれるようなります。

それをきっかけに、響はモルトウイスキーでもグレーンウイスキーでもない、まさにいい所取りしたブレンドウイスキーとして独自な路線を確立し、日本の最高峰ブレンデッドウイスキーと讃えられるようになったのです。

現在は国内外における人気の高さと原酒不足が相まって、商品の多くは定価での入手が困難となっています。特に人気な銘柄となれば、プレミア価格で取引されることもざらにあるのです。

これまでの受賞歴


2004年のISCにおいて金賞を授与された後も、様々な品評会にて最高評価を輩出させています。

これまでにISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)にて数回金賞を受賞するほか、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)やWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)においても、華々しい結果を数々残しています。

気になる味わいの特徴


響がこれまで好評を博すようになった味わいの特徴は、サントリー社が所有する「山崎蒸留所」と「白州蒸留所」、「知多蒸留所」から構成される原酒に隠されています。

山崎蒸留所は、名水を誇る京都・山崎の地に建設された日本初の蒸留所。宇治川、桂川、木津川が合流する湿潤な地で生まれた山崎のモルト原酒は、華やかで雅な香味が特徴。

白州蒸留所は、南アルプスの山岳が広がる山梨で建設された蒸留所。大自然の中でミネラルを豊富に含んだ水源から仕込まれたモルト原酒は山崎とタイプが違い、軽快な口あたりと爽やかな香りが特徴。

そして知多蒸留所は、愛知県知多半島・伊勢湾に建設された蒸溜所。モルト原酒ではなく、知多はとうもろこしを主原料に造られるグレーン原酒。

軽やかな飲み心地とほのかに甘い香りを持ち、ブレンデッドウイスキーの味わいの土台となって、モルト原酒の個性を引き立てながら全体を調和に導いてくれる役割を持ちます。

それぞれ異なる個性を持つ原酒をブレンドすることで、モルト原酒だけではややクセのあるウイスキーに仕上がるのに対して、響ではクセが抑えられており、ウイスキー初心者にも飲まれやすい奥深い香味に仕上げられています。

ボトルにも注目


豊かな味わいも魅力なのですが、響は人目を惹くボトルデザインも素敵なんです。

響は、重厚感のあるデキャンタボトルに輝く24面カットを施してあります。これにも意味があり、1日24時間を刻む季節の移ろいを記す日本の暦「二十四節気」を表現しています。

樽の中で原酒が過ごした日々や、サントリーウイスキーが辿る九十余年の歴史、響を介して繋がる過去と未来。「響」にまつわるすべての「時」の象徴となっているそうです。

飾っても素敵ですし、贈り物にも喜ばれるデザイン性の高さにも注目してほしいです。

ラインアップ


休売となっている銘柄はいくつかありますが、今回は現行販売している銘柄のみ紹介してきます。

響 ジャパニーズハーモニー

熟成年数にこだわらず、ブレンダーズの技を集結させた2015年発売のノンエイジウイスキー。

生成りの越前和紙ラベルに「響」の文字を墨文字で施し、洗練されたデザイン性に加え、ローズやライチといった華やかな香りとハチミツの甘さが特徴。

奥深くもやわらかな味わいに仕上げられており、ほのかなミズナラとおだやか続く余韻が堪能できます。

熟年年数にこだわらない分、響のラインアップの中でも比較的に手が届きやすい価格帯となっているので非常に人気が高い商品となっています。

ウイスキー初心者はもちろん、飲みなれたウイスキー愛好家も満足できる仕上りとなっています。

響 ブレンダーズチョイス

さまざまな樽から異なる酒齢の原酒を厳選してブレンドされたこちらのウイスキーは、2018年に料飲店向けに開発された商品。

野イチゴや白桃のようなやわらかなアロマに、ワイン樽後熟原酒由来の甘さとほどよい酸味が特徴。また、ほろ苦い余韻がアクセントとなり、バランスのとれた味わいに仕上げられています。

こちらも、ジャパニーズハーモニーに次ぐ人気商品となっています。

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響 21年

ブレンドされるモルト原酒やグレーン原酒ともに、酒齢21年以上の長期熟成ものを使用しています。

レーズンや杏、バニラを連想させるような熟成香に、ビスケットや甘酸っぱさ、スパイシーな味わいが特徴。また、口当たりはなめらかで21年ならではの重厚感やコクが楽しめだけでなく、ジャパニーズハーモニーに比べ、より長く続きする余韻が堪能できるのもポイントです。

ウイスキー上級者や贈り物におすすめなウイスキーとなっています。

響 30年

年間数千本しかつくれない、世界的にも高い評価を誇るサントリーブレンデッドウイスキー史上最高峰の商品。ボトルは従来の24面カットではなく、30面カットを施したクリスタルボトルとなっています。

最低でも酒齢30年にわたる長期熟成モルト原酒とグレーン原酒が使用されており、熟練したブレンド技術を持つ匠の手によってブレンド・ボトリングされています。

特徴として、マンゴーやイチゴジャムといった芳醇なアロマが感じられ、とろみのある甘酸っぱさと、深~く長~く続く余韻が享受できます。

高値でありながらも人気が高く、市場価格は定価の10倍以上で取引されています。

まとめ

今回は、サントリーのブレンデッドウイスキー「響」について紹介しました。

人気なだけに入手も難しい商品ばかりですが、まずは手の届きやすいラインアップから試してみてはいかがでしょうか?