神話を象徴するシャトー・ペトリュスとは?

ワインの5大シャトーはあまりにも有名な位置づけとなっていますが、世界のワインの中には5大銘柄を凌駕するほどのクオリティーを持つブランドが存在しています。その代表的な銘柄がシャトー・ペトリュスです。

5本の指に入っていないにもかかわらず絶大な人気を誇るシャトー・ペトリュスには、どのような秘密があるのでしょうか?

今回はシャトー・ペトリュスの特徴やこだわりについて深掘りしていきます!

ペトリュスとはどんなワイン?

ペトリュスはフランスボルドー地方ポムロール地区で造られるワインで、銘柄名である「ペトリュス」にはラテン語で「石」という意味があります。

またラベルには聖ペテロが描かれていますが、これはイエスキリストの弟子であった12使徒のうち初弟子のシモン・ペトロに由来しています。

5大シャトーにこそ含まれていないペトリュスですが、安いものでも数十万、高いものだと数百万の値が付くほどの高級ワイン銘柄となっています。

かの有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏が100点満点をつけ、「神話の象徴」と言わしめるほどのクオリティを持つペトリュスは、ワインの「格付け」文化を持たないポムロール地区でも特別扱いを受けている銘柄です。

ペトリュスの製造元

シャトー・ペトリュスの歴史は明確になっていない部分が多く、いつ創業したのかもはっきりしていませんが、17世紀にはすでにワイン造りが行われていたという説があります。

1878年に行われたパリ博覧会で、ペトリュスのワインが金賞を受賞してから徐々に知名度を上げていきます。20世紀にはイギリス皇室の結婚式で振舞われたこともあり、世界の富豪が愛する銘柄として盤石な地位を築き上げました。

5大シャトーよりも高値を付けたことで、ボルドーのワインメーカーからは冷ややかな視線が浴びせられましたが、イギリスやアメリカで販路を獲得したことで5大シャトーと同等かそれ以上の値段で取引されるようになりました。

シャトー・ペトリュスのこだわり

シャトー・ペトリュスはなぜ高値なのか?根強い人気を誇る理由とともに紐解いていきます!

ブドウ畑

シャトー・ペトリュスはポムロール地区の小高い丘に畑を保有していますが、規模はたいへん小さく11.5haしかありません。東京ドーム3個にも満たない大きさです。

粘土質の土壌であるため砂利が少なく適度な保水性を持っています。ブドウ品種のメルローが育つのにうってつけの土壌で、この畑で育ったメルローからは質の高いワインを生み出すことができます。

栽培品種

シャトー・ペトリュスの畑ではメルローとカベルネ・フランの2つのブドウ品種が栽培されていますが、メルローが95%を占めています。

一般的にメルローで造られるワインは、早飲みタイプのミディアムボディに仕上がる傾向にありますが、シャトー・ペトリュスの手にかかれば長期熟成に耐えられる重厚感のあるワインに仕上げることができます。

栽培方法

シャトー・ペトリュスでは、ブドウを栽培する際に「グリーンハーベスト」を取り入れています。「グリーンハーベスト」とは、ブドウがまだ緑で若いうちに実を間引き、残った実により多くの栄養をいきわたらせる手法です。

畑の面積が小さいうえにブドウの間引きを行うため収穫量が少なく、ワインとして出回る本数は年間で5万本。35万本生産するシャトー・マルゴーと比べるとかなり少ないです。その希少性の高さから定価よりも高値で取引されることがザラにあります。

少し変わった逸話

シャトー・ペトリュスには想像の斜め上を行く少し変わったエピソードもあります。
ブドウの収穫を目前に雨に降られた1984年。ブドウに付着してしまった水滴をなんとか消そうと、ヘリコプターの風圧で吹き飛ばしたと言われています。

また1992年には土壌に余分な水が染み込まないようにするために、畑全体をビニールシートで覆ったというエピソードもあります。ブドウの生育に忠実なシャトーだから成せる業かもしれませんね。

【ヴィンテージ品紹介】シャトー・ペトリュス 2005年

ボルドー全体でも超豊作となった2005年モノのシャトー・ペトリュスです。

世界的な影響力のあるワイン専門誌「ワインスペクテーター」誌の評価は100点満点、アメリカのワイン評論家であるロバート・パーカー氏は97~100点という高得点をつけ、世界中のワイン関係者からも絶賛されたヴィンテージワインです。

市場でも非常に高額なワインですが、それゆえに特別な品となるのは間違いないでしょうね。

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まとめ

今回はシャトー・ペトリュスにフォーカスしました。世界的に多くのファンを持つシャトー・ペトリュスは、しばしばワイン通の間で争奪戦が繰り広げられているのだそうです。

ペトリュスが無理でも、5大シャトーのセカンドワインであれば比較的ローコストでボルドーワインを味わうことができます。
ペトリュスと併せてぜひチェックしてみてくださいね!