パーカーポイントって何が凄いの?意味や歴史を解説

ワインを評価する基準として「パーカーポイント」というものがあります。
しかし、パーカーポイントについて理解している人は、そう多くありません。

「高ければ美味しいの?」
「誰が評価しているの?」
「パーカーポイントの高いワインを知りたい」

こんな疑問を持っていませんか?

そこで今回は、パーカーポイントについて徹底解説します。あわせてパーカーポイントの高いワインを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

パーカーポイントとは?

パーカーポイントとは、世界で最も権威のあるワイン評論家、ロバート・パーカー氏によって評価される点数です。ワインを選ぶ時の指標として、世界中で用いられています。

パーカーポイントは、ワインの品質を細かく評価し、1点の差が売り上げに大きな影響を与えます。

そのため、高い評価のついたワインは爆発的に売れるのです。逆にポイントが低いワインは、売り上げが下がってしまいます。

ロバート・パーカーはどんな人物

ロバート・パーカー氏は、「神の舌を持つ男」と呼ばれています。ずば抜けたテイスティング能力を持っており、世界から認められる人物です。

パーカー氏は、1947年アメリカメリーランド州ボルティモアの農家で生まれました。一般的な中流家庭で、ワインを飲む習慣はありませんでした。

パーカー氏がワインに出会ったのは大学生の時です。彼女(現在の妻)が留学していたフランスを訪れた際、安価で販売していたワインを購入します。その味が素晴らしく、一気にワインの虜になってしまうのです。

大学卒業後は、地元のボルティモアの農業信用金庫で弁護士として働き始めます。しかしワインへの熱意は変わらず、毎年フランスのワイン産地を巡ったり、ワインの試飲会に参加したりと、ワインへの知識を深めていきました。

当時は道にはえる草花や土、アスファルト、動物のフンなどを嗅いで、匂いを記憶していたそうです。神の舌と呼ばれていますが、その裏には地道な努力があったのです。

またワインへの情熱を注ぐ中で、「世の中のワインの評価は正当ではない」と気付きます。それもそのはず、当時のアメリカでは、ワイン誌とワイン業界が癒着していた部分があり、本当に美味しいワインの見分けがつきませんでした。

そこでパーカー氏は、1978年「ボルティモア・ワシントンワイン・アドヴォケイト」、現在のワイン・アドヴォケイト誌を創刊。自腹で世界各国を飛び回り、独自の目線で記事を描き続けました。

そして、パーカー氏の人生を大きく変える出来事が起こります。

とあるテイスティング会で、ボルドーの1982年ヴィンテージをプリムールの時点で見抜いたのです。プリムールとは、先物買いで熟成中のワインを指します。
他の評論家からは「まぐれだ」「間違っている」と批判を浴びますが、ワイン・アドヴォケイト誌の読者からは評価され、パーカー氏の評価したワインが飛ぶように売れ始めます。

農業信用金庫で弁護士をしながら、ワイン業界でも大躍進したパーカー氏。ワイン・アドヴォケイト誌の読者も1万人以上になっていたことから、1984年に弁護士を退職。

その後はワイン評論家として活躍し、現在の地位にまで上り詰めました。

パーカーポイントの評価基準

パーカーポイントの評価基準を紹介します。

評価方法

大前提として、評価に値するワインには50点の持ち点が与えられます。

そこから加点される形で評価点がつけられます。

・色や外見(5点満点)
・アロマとブーケ(熟成香)(15点満点)
・味の強さ、後味の深さと長さ(20点満点)
・全体の総合評価。将来の熟成の可能性(10点満点)

これから加点され、最高100点満点で評価されます。

評価点数

パーカーポイントの目安を表にまとめてみました。

点数 評価 コメント
96〜100点 Extraordinary【格別】 努力してでも探すべき素晴らしいワイン。
90〜95点 Outstanding【傑出】 格別な個性がある特別なワイン。
80〜89点 Above Avarage to Excellent【かろうじて並以上から優良】 問題点もなく良質なワイン。
70〜79点 Average【並】 一般的なワイン。
60〜69点 Below Average【並以下】 気になる欠陥があり味や香りに問題がある。

 

パーカーポイントは当てにならない?

賛否両論あるパーカーポイントですが、「当てにならない」という声もあります。なぜ当てにならないと言われるのか?

その理由は、個人によってワインの好みが違うからです。

パーカー氏はしっかりとしたフルボディを好みます。そのため、パーカー氏の評価の高いワインは、果実味の溢れるワインが多い傾向にあります。

要するにパーカー氏の好みが、全ての人に当てはまるわけではないということです。

パクチー嫌いの人が、パクチー好きを理解できませんよね。同じように、ワインにも個人の好き嫌いがあるため、当てにならないという意見も出てしまうのです。

高得点のパーカーポイントを叩き出したワイン

最後に高得点のパーカーポイントを叩き出したワインをいくつか紹介します。

シャトー・ポンテ・カネ 2010(100点)

パーカー氏が「度肝を抜かれるほど素晴らしい」と称賛した赤ワインです。

メドック格付け第5級ですが、その味わいは1級シャトーに引けを取りません。

パーカー氏のワイン・アドヴォケイト誌でも、2年連続100点満点を獲得するなど、世界で注目を集める銘柄です。

野生のブルーベリーのような香りと、シナモンやタバコのようなニュアンスが重なり、重厚な奥行きを楽しめます。

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シャトー・ディケム 2015 ソーテルヌ特別1級(100点)

パーカーポイント100点満点を5度も獲得した甘口の白ワインです。

甘口ワインの中でも「世界最高」との呼び声高く、パーカー氏も「飲み頃は100年続く」と語っています。

一切の妥協を許さず生産されたワインは、パイナップルやハチミツの香り、バターのような濃厚さ、キャラメルのような甘みが味わえます。まったりとした甘みのあるワインが飲みたい人におすすめです。

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オーパス・ワン 2016(98点)

ボルドーメドック格付け第1級、シャトー・ムートン・ロスチャイルドのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド氏とカリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート・モンダヴィ氏が共同で生み出す、カルフォルニアワインです。

「カルフォルニアワイン=オーパス・ワン」というイメージも定着し、パーカー氏も高く評価しています。

ブラックカシスやブラックチェリーのような濃厚な果実味と、土やスパイスのような荒々しい香りが魅力です。

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シャトー・ペトリュス 2009(100点)

パーカー氏が「ペトリュスはワインというよりも神話の象徴なのだ。」と称賛するシャトー・ペトリュス。

少量生産にこだわり、ブドウ畑は「この世で最も丁寧に扱われる」といわれるほどです。そのため年間生産量はわずか4,500ケースほど。なかなかお目にかかれないレアなワインです。

カシスやチェリーのような香り、濃厚な果実味が口の中に溢れ、長い余韻を楽しめます。

まとめ

今回はパーカーポイントについて徹底解説してきました。

あなたもパーカーポイントのついたワインを飲みたくなったのではないでしょうか?

ぜひ本記事を参考に、パーカーポイントのついたワインを試してみてください。