シャトー・ラフィット・ロートシルトはどんなワイン!?歴史と特徴を紹介

5大シャトーの一角に数えられるシャトー・ラフィット・ロートシルト。ワイン好きならば、一度は飲んでみたいと憧れるワインではないでしょうか?

しかし、なんとなく聞いたことあるけど、どんなワインなのか詳しく知らない方も多いはず。

今回はそんな方向けに「シャトー・ラフィット・ロートシルト」について注目し、シャトー・ラフィット・ロートシルトの歴史と特徴、商品ラインアップをまとめて紹介していきます。

シャトー・ラフィット・ロートシルトとは


シャトー・ラフィット・ロートシルトとは、フランス・ボルドーのメドック地区ポイヤックで造られる最高峰ワイン。シャトー・ムートン・ロートシルトやシャトー・マルゴーなどと並びに世界的に高い評価があり、世界5大シャトーのひとつとして知られています。

1855年のメドック格付けにおいては、「グランクリュ第1級の中の1位」と評価されて以来、「5大シャトーの王様」と称賛され、筆頭な品質でほかのシャトーをけん引し続けています。

かつて、ルイ15世の寵姫ポンパドール夫人もラフィットの虜になり、毎晩開催される晩餐会に登場させたことから「王室御用達のワイン」として名が広まりました。

日本でも国賓を迎えての宮中晩餐会で供されるワインとして採用しており、多くのワイン愛好家が愛してやまない銘柄でもあります。

ラフィットの歴史


ラフィットの歴史は古く、始まりは12世紀まで遡りますが、ワインとしての評判が知れ渡るようになったのは17世紀に入ってからのこと。

1716年、セギュール家がシャトーを所有するようになってから、ようやくワイン生産が本格的なものになっていきます。

その後、寵姫ポンパドゥール夫人はブルゴーニュワインを愛飲していたルイ15世にラフィットを勧められ、飲み始めるとたちまちラフィットの大ファンとなります。夫人は毎晩開かれる晩餐会でラフィットを提供し、後の寵姫バリー夫人もラフィットしか飲まないと公言するなど、ラフィットは宮廷で一躍脚光を浴びます。

やがて、ラフィットはルイ15世も愛飲する「王のワイン」として名をはせ、誰もが欲するステータスのシンボルとなっていきます。

19世紀、シャトー・ラフィットはいくつかの所有者のもとを経て、オランダ商人のヴィンテーンベルグ家に所有権がわたります。

1855年、パリ万国博覧会で行われたメドック格付けにおいては、グランクリュ第1級のシャトーの中でも筆頭として最高評価を受けます

1868年、シャトー・ラフィットはロートシルト家が新たな所有者となり、後に統合する「シャトー・カリュアド」によって、今で知られる「シャトー・ラフィット・ロートシルト」に改名します。

しかしフィロキセラ害や世界大戦、さらに世界恐慌にも巻き込まれ、苦難の時代に突入します。

1945年になるとようやく所有権が一族の手に還り、そこから畑の改良や管理体制、施設の改修にあたるなど、シャトー・ラフィット・ロートシルトの再生に手を尽くします。

1970年代、エリック男爵がエリー男爵の甥に運営を引き継ぎ、2018年より娘のサスキアが6代目当主を務めています。

当主は変われど、品質は綿々と受け継がれており、今もなお最高品質なワインを世に送り出し続けています。

ラフィットの特徴


今もワインの王様としてトップに君臨し続けるラフィットには一体どんな魅力があるのか、シャトーの特徴から探っていきます。

ぶどう畑

ラフィットは、約112haの広大なぶどう畑を所有しています。ぶどう畑は、風積土と混じった砂利層が特徴で、下層部は第三世紀の石灰質の土壌。水はけが良く、日照時間も十分に確保できるポイヤックの最も北側の小高い丘にあります。

土壌は熱をしっかり蓄えることが可能なため、ブドウの果実はしっかりと成熟します。また、化学肥料はほとんど使用せず、有機肥料を使用する場合もわずかな量のみ。このため、ブドウは濃密で気品あふれる味わいに仕上がります。

栽培品種

栽培品種 栽培割合
カベルネ・ソーヴィニヨン 70%
メルロー 25%
カベルネ・フラン 3%
プティ・ヴェルド 2%

ラフィットでは4つの品種が栽培されており、平均樹齢が約40年にのぼります。中には樹齢が100年以上のものも存在しているのだとか。

ワインに使われるブドウは手摘みにもこだわっており、手間暇かけてブドウ1つ1つを丁寧に収穫されています。特にアペラシオンのヴィンテージの場合は、技術チームがテロワールを厳選し、収穫された3割の上質なブドウのみがグランヴァンに使われています。

醸造

ラフィットでは、1944年から区画ごとの特徴を生かすために、ブドウも区画ごとに発酵をさせています。約1週間かけて発酵させ、20日間の果皮浸漬を行った後、タンクの中でマロラクティック発酵が行われます。その後、18か月~20か月の長い熟成期間を経て、量より質を重視する素晴らしいワインが出来上がります。

自社製造の樽

ラフィットは、発酵に使用する樽を自社で一から製造を行っています。樽工房を持つシャトーは少なくないのですが、100%自社の樽工房で製造しているのはラフィットだけだとか。

樽に使用される素材は、高級オークで有名なフランスの「トロンセの森」や「アリエール」のオークで、これをミディアムからミディアム・プラスで焼いた新樽だけが熟成に使用されています。

味わい

ラフィットの味わいは、5大シャトーの中で最も「繊細でエレガント」とされています。また、長期熟成を耐えてこそ、ラフィットの魅力が本領発揮します。

ラフィットは、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いため、熟成期間が若いうちは上品な香りがたちこもり、味わいは渋さを帯びます。

しかし、10年、20年寝かせていくと、タンニンがよりまろやかに、味わいも華やかさを増し、きめ細やかな舌あたりに変貌します。

さらに上品な余韻がいつまでも続き、奥深い味わいを楽しむことができます。

ラフィットのラインアップ


シャトー・ラフィット・ロートシルトの特徴がわかったところで、どんな銘柄が販売されているのか気になりますよね。それでは、ラフィットのラインアップを紹介します。

シャトー・ラフィット・ロートシルト

ラフィットが手掛けるファーストラベル。熟練スタッフによる最高品質なブドウが選果され、厳しい水準に満たしたワインだけが出荷されます。

杉や紅茶、ブラックチェリーなど、さまざまなアロマが楽しめるだけでなく、フレッシュな果実味に加え、繊細で優しい酸味、きめ細かいタンニンも特徴です。

中でもワインの出来が良い、当たり年のヴィンテージは2000年、2005年、2009年、2015年と言われており、物によっては数十万のプレミア価格がつくこともあります。

価格は高いのですが、特別な日や大切な人にプレゼントを送りたい方にはもってこいなワインです。

カリュアド・ド・ラフィット

ラフィットのセカンドラベルにあたる銘柄。ファーストラベルに使用されずに残った上質なブドウを、さらなる厳選を行い、このうちの4割がこのセカンドラベルに使用されます。

そのため、ラフィットを連想させるようなベリーのアロマと上品で優雅な味わいが楽しめます。ファーストラベルに比べ、味わいは引けを取らず、よりお手頃価格で購入できるのもこのセカンドラベルならではの魅力です。

ファーストラベルはちょっと敷居が高い初心者には、こちらのセカンドラベルをおすすめします。

まとめ


今回は、シャトー・ラフィット・ロートシルトについて紹介しました。

まず手の届きやすいセカンドラベルからシャトー・ラフィット・ロートシルトの魅力を体感してみてはいかがでしょうか?