グラーヴ唯一の5大シャトー!オー・ブリオンの歴史とワインの特徴を紹介

1855年に行われたパリ万国博覧会のメドック格付けにおいて、4つのシャトーが第1級に輝きました。その1つが「シャトー・ オー・ブリオン」。

聞いたことはあっても、歴史や特徴まで詳しい方も少ないですよね。

今回はシャトー・オー・ブリオンについて着目し、シャトーの「歴史」と「特徴」を解説するとともに、特に押さえておきたい銘柄をピックアップして紹介していきます。

シャトー・オー・ブリオンとは


シャトー・オー・ブリオンとは、フランスの特定畑名で売り出された最初のボルドーワイン

1855年に開催されたパリ万国博覧会のメドック格付けにおいて、グラーブ地区から例外的に1級に選ばれたワインとして知られており、ラフィットやマルゴーと並びに世界5大シャトーと呼ばれています。

シャトーの設立当初から技術を先駆けで取り入れるなど、ほかのシャトーからも一目置かれる存在です。

また、世界的に有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏をも唸らせたワインで、豊かな香りとエレガントな味わいを武器に、今もなお世界中でファンを増やし続けています。

オー・ブリオンの歴史


最古のテロワールを誇るオー・ブリオンの歴史は古く、遡ること5世紀前。

1550年、オー・ブリオンはジャン・ド・ポンタックによって設立されます。その後、「澱引き」や「ウイヤージュ」といった手法を世界でもいち早く取り入れ、技術革命を起こすなどして一躍注目を浴びました。

1666年、オー・ブリオンは勢いを留まること知らず、イギリスにも市場を広げていきます。ロンドンのレストランでオー・ブリオンが提供されると、たちまち評判を呼びます。

その後は所有者が転々と変わり、1763年、
ジョゼフ・ドゥ・フュメル
の手に渡ったことで大きな転機がやってきます。彼はシャトーの美化に努め、イギリスへの輸出量を増やします。またさらなる市場開拓を行い、海外へのワイン輸出にも力を注ぎました。

しかしフランス革命が勃発すると、これまでのイギリスとの取引関係などが革命委員会に目に留まってしまい、
オー・ブリオンは国有財産として競売にかけられてしまいます

そして1836年、競売にかけられていたオー・ブリオンの土地をジョゼフ=ウージェーヌ・ラリューに買収されます。彼はバラバラになったドメーヌを1つにまとめ、シャトーの発展にも大いに貢献しました。

努力の甲斐もあって、1855年、オー・ブリオンはパリ万国博覧会で第1級に格付けされ、輝かしい結果を残すこととなったのです

1880年後期に入ると、アンドレ・ジベールが新たな所有者となり、1929年に起きた経済恐慌からオー・ブリオンを守り抜きます。

1935年、クラレンス・ディロンがオー・ブリオンの買い手として名乗り出て、後継者が居ないオー・ブリオンを引き継ぎました。

彼の手にわたると、すぐさまシャトーの改革に取り組みます。最新技術を積極的に導入するなど、オー・ブリオンの栄光を再び取り戻します。

こうして、現在はディロン氏の情熱をロベール皇太子殿下が受け継ぎ、これまで築上げた地位を今も守り続けています。

シャトーの特徴


オー・ブリオンのブドウ栽培面積は、5大シャトーの中でも一番規模が小さいとされています。約43haの土地の殆どは黒ブドウが占めており、白ブドウはわずかに栽培されています。

黒ブドウの品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンが45%植えられていて、次に次ぐメルローは37%、残りはカベルネ・フランが18%を占めています。

白ブドウの品種に関しては2.87haの土地に、セミヨンが63%、ソーヴィニヨン・ブランが37%といった割合です。

また、ボルドー地方でステンレスタンクを先駆けで導入したシャトーでもあります。

オー・ブリオンはコンピュータによるタンク管理を開始したことで、6時間に1度行われるルモンタージュ作業も自動化され、より細やかにワインの温度管理を行うことも可能にしたのです。

ワインの特徴


ではワインにはどんな特徴があるのか、赤ワインと白ワインをそれぞれ解説していきます。

赤ワイン

オー・ブリオンの赤ワインは、5大シャトーの中でもっとも「エレガント」、「香り高い」、そして「親しみやすい」味わいと言われています。

その理由は、ほかの5大シャトーに比べ、カベルネ・ソーヴィニヨンよりもメルロが多くなるようにアッサンブラージュされているからです。このため、メルローの特徴が顕著に表われ、渋みが少なく、親しみやすい柔らかいワインに仕上がります。

また若いうちから飲みやすいだけでなく、じっくり熟成させるとより重みのある味わいに変貌するところも魅力です。良いものとなれば、20年~30年の熟成にも耐えうることから、「5大シャトーで最も飲み頃の期間が長いワイン」として定評があります。

白ワイン

オー・ブリオンの白ワインは、格付け辞退されているから品質が低いということは決してなく、むしろ世界的に高い評価を得ています。また、あまりにも生産量が少ないため、白ワインは格付けを辞退されており、非常に稀少性が高いことが知られています。

白ワインのアッサンブラージュは、セミヨンとソーヴィニヨン・ブランが約半分ずつ。ヴィンテージによっては、ソーヴィニヨン・グリをわずかに入れることもあります。

アロマは柑橘系から爽やかな青リンゴ、洋梨までと、非常に幅広く豊かなで、ミネラリーなニュアンスが特徴。ハチミツをも思わせるジューシーでまろやかさも魅力的です。

熟成はオーク樽で約9~12ヵ月間で行い、年間の生産量はたった450~650ケースほどしかありません。このため、独特のスタイルと稀少性が相まって、市場価値が高い白ワインとしても有名です。

おすすめ商品


今回は特におすすめしたい商品をいくつかピックアップし紹介していきます。

シャトー・オー・ブリオン

格付け1級にも選ばれているオー・ブリオンのファーストラベル。

複雑なアロマと、オークやバニラといった力強い風味が特徴。他のメドックワインに比べ、早いうちから飲める楽しめるのもポイントです。

5大シャトーの中でも比較にリーズナブルな価格で楽しめるので、特に5大シャトーの初心者におすすめなワインです。

選ぶ際に、当たり年となる2018、2017、2015、2014、2012、2010、2008,、2006、2005、2000、1995、1990年を選ぶと良いでしょう。

中でも特に1989、2000、2014年は特筆すべき、クオリティの高さを誇る逸品です。

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ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン

オー・ブリオンが手掛けるセカンドラベル。以前にリリースされている「バアン・オー・ブリオン」は、前身にあたります。

畑、ブドウの選定や醸造方法はファーストラベルとの違いはなく、ファーストラベルに比べ、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高めなのが特徴。ふんほりとミネラルのニュアンスと黒い果実味が漂います。

このようにファーストに匹敵するクオリティを、よりリーズナブルな価格で味わえるこちらのセカンドは、初めてオー・ブリオンを飲む方や、飲みやすい5大シャトーのワインを贈りたい方にぴったりなワインとなっています。

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シャトー・オー・ブリオン・ブラン

オー・ブリオンが手掛ける白ワイン。ボルドーで最も稀少な白ワインとも言われています。

白桃やパイナップルのような甘く濃密なアロマと、滑らかな口当たりが特徴。濃厚な果実味に、活き活きとした酸がアクセントとなり、非常に長く続く余韻を楽しむことができます。

希少性も相まって価格は高値ではありますが、記念日などで大切な人と一緒に空ければ、忘れられない一日となるでしょう。

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まとめ

今回は、シャトー・オー・ブリオンについて紹介しました。

オー・ブリオンの白ワインは収穫量が少ないという理由だけで、格付け辞退されているのは実にもったいないと思いませんか?それでもここまで注目されるようになったのは実力があってこそだと言えますね。

これを機に、オー・ブリオンの白ワインにも注目してみてはいかがでしょうか?