エマニュエル・ルジェとはどんな人物?アンリジャイエを継ぐ次世代のワイン造り手

今は亡き「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエ氏を継ぐ、次世代のワイン造り手「エマニュエル・ルジェ」の名を耳にしたことがありませんか?

彼が手掛けるワインは、アンリ・ジャイエのような味わいを彷彿とさせている!ブルゴーニュの中でも最高部類で、素晴らしいワインよ!と称賛の声が相次いでいます。

そこで今回は、エマニュエル・ルジェ氏について紹介していきます。

そもそも、アンリ・ジャイエとは?


アンリ・ジャイエは「ブルゴーニュの神様」と呼ばれたワインの造り手。徹底して品質にこだわった製造でワインを造り、今のブルゴーニュのワインの基盤を築き上げた人物です。

1950年代~2001年まで手掛けていたワインは、数百万円で取引されるほどの価値があり、また市場ではあまり流通しておらず、入手は困難を極めます。そのため、プロをも悩ませる偽造品が多く出回るワインとしても有名です。

▼アンリ・ジャイエをより詳しく知りたい方はこちら

エマニュエル・ルジェはどんな人物?


エマニュエル・ルジェはフランスブルゴーニュのワイン生産者で、前述した「ブルゴーニュの神様」と呼ばれるアンリ・ジャイエのにあたる人物でもあります。

1976年より叔父アンリ・ジャイエの元でぶどうの栽培方法、ワイン造りの哲学を学びます。アンリジャイエ氏の数多くいる弟子の中でも、飛びぬけた素晴らしいセンスの持ち主です。

1985年、ファーストヴィンテージをリリースすると共に、叔父が所有していた畑「ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ」をはじめ、「ヴォーヌ・ロマネ」の跡を徐々に継いでいきます。

2001年、叔父アンリ・ジャイエは正式な引退を発表します。これに伴い、エマニュエル・ルジェは畑の管理から醸造の全てを任されるようになります。

2006年、悔やまれる中でアンリ・ジャイエはこの世を去りますが、エマニュエル・ルジェ氏は亡き叔父から受け継いだワイン造りの哲学を忠実に守り、次世代のワイン醸造家として注目を集めます。

手掛けるワインの出来栄えは、叔父のヴィンテージにも引けを取らず、世界的なワイン評論家ロバート・パーカー氏も著書で絶賛するほどの物でした。

このようにして、エマニュエル・ルジェ氏のワインは次第に認められるようになり、アンリジャイエの真の後継者として讃えられるようになったのです。

ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの特徴


ではアンリ・ジャイエの遺伝子を継ぐ、ドメーヌ・エマニュエル・ルジェのワインにはどんな特徴があるのか見ていきましょう。

幻のぶどう畑「クロ・パラントゥ」

エマニュエル・ルジェ氏は、アンリ・ジャイエ氏からぶどう畑「ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ」を譲り受けました。

クロ・パラントゥは、かつてジャイエ氏が所有していた畑の中でも、あのロマネコンティも凌ぐ「幻の畑」とされています。リシュブールの真上に位置しており、総面積はわずか1.1haほど。現在は、エマニュエル・ルジェ氏が0.7ha所有し、残りはメオ・カミュゼ氏が保有しています。

生産量がかなり限られており、さらに人気も相まって、現在は非常に高値で取引されています。そのため、幻の一級ワインとも呼ばれています。

醸造スタイル

エマニュエル・ルジェは、叔父のアンリ・ジャイエ氏のスタイルを忠実に受け継いでいます。

ぶどうの素材の良さを生かし、可能な限り自然な栽培方法にこだわっており、その年にあった収穫時期を見極め、収穫量を厳しくコントロールしています。また、樹齢の高いぶどうを使用し、ぶどうの樹を丁寧に剪定しています。

醸造に関しては、低温プレ・マセレーション、自然酵母を行います。樽熟成では、グラン・クリュとプルミエ・クリュの新樽比率は100%。その他は50%の比率で熟成し、瓶詰めまで最低でも20か月をかけています。

ワインの味わい

アンリ・ジャイエスタイルで醸すワインは、総じて華麗でエレガントな味わいが特徴です。

熟成年数を重ねるごとに、複雑さとフルーツ感が厚さと深さを増し、上品さと優雅さ、強い果実感の中には爽やかさも兼ね備えています。

ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの取り組み


エマニュエル・ルジェ氏は、叔父ジャイエ氏の真似をしているだけではありません。消費者にとって良いもの、より良いワイン造りには何をすべきか、自分自身で考え、様々な取り組みを実践しています。

その取り組みの1つとして、「CorkTag(コルクタグ)」の導入が挙げられます。

ドメーヌ・エマニュエル・ルジェは近年ワインの模倣品の流通拡大をうけ、その対抗措置として、ワインの不正開栓を検知する「CorkTag」を2016年12月以降の出荷に取り入れています。

CorkTagとは、日本の印刷会社「凸版印刷株式会社」が手掛けるICタグです。

アンテナ回路とは別に上面・側面にそれぞれ断線を検知する回路を搭載しているため、ワインのコルクの引き抜きだけでなく、針で小さな穴を開けただけでも開栓を検知し、ICチップ内にその履歴を記録されます。

また、NFCにも対応しており、お手持ちのスマートフォンをかざすだけで、開栓・未開栓を確認できます。つまり、ワインの中身を入れ替えられる心配はもうしなくていいというわけです。

この画期的な取り組みによって、消費者は安心してドメーヌ・エマニュエル・ルジェのワインを手に入れることが出来るようになったのです。

ドメーヌ・エマニュエル・ルジェのおすすめワイン銘柄


ドメーヌ・エマニュエル・ルジェには、いくつかのラインアップがあります。今回はその中でも、特におすすめなワイン銘柄をピックアップして紹介していきます。

ヴォーヌ・ロマネ プルミエクリュ クロ・パラントゥ エマニュエル・ルジェ

一生に一度は飲みたい憧れな「クロ・パラントゥー」の赤ワイン。土壌は粘土質・石灰質なため、仕上がるワインは豊富なミネラルとしっかりと酸が特徴。また、じっくり成熟したブドウを使用しているため、エレガントな甘みも感じられます。

価格はピンキリですが、数十万します。非常に入手困難なワインとなっています。

ヴォーヌ・ロマネ エマニュエル・ルジェ

3区画から収穫したブドウをブレンドした赤ワイン。滑らかなタンニンと、花束のような華やかなアロマが特徴。ビロードのように滑らかで官能的な味わいが楽しめます。

エマニュエル・ルジェが手掛ける高級ワインの中でも、比較的に手に入れやすい銘柄となっています。特別な日や記念日におすすめです。

ブルゴーニュ ピノ・ノワール ルージュ エマニュエル・ルジェ

ブルゴーニュ コート・ド・ニュイのブドウを使用した赤ワイン。瑞々しい果実味とクリアな酸味に加え、しなやかなタンニンが特徴です。

エマニュエル・ルジェスタイルを味わうことのできる入門編のようなワインとなっていますので、初心者の方におすすめです。

ブルゴーニュ・アリゴテ エマニュエル・ルジェ

ヴォーヌ・ロマネ村に位置する3区画から、平均樹齢30年のアリゴテを使用している白ワイン。アリゴテ特有のフレッシュな果実味とシャープな酸、豊富なミネラルが特徴。爽やかさがありながらも、厚みのある味わいが楽しめます。

価格はリーズナブルで、初心者でも手が届きやすいワインとなっています。

まとめ

今回は、エマニュエル・ルジェ氏についてご紹介しました。

今やブルゴーニュの最上生産者へと上りつめたエマニュエル・ルジェ氏のワインをぜひ試してみては?