温度変化とお酒の関係とは?保存するときのポイントを解説

せっかくお酒を飲むなら美味しく飲みたいですよね?しかし、温度変化とお酒は密接に関わっており、ポイントを押さえて保存しなければ、劣化してしまいます。

そこで今回は蒸留酒のように度数が高く、保存しやすいウイスキーや焼酎などではなく、ワインや日本酒といった保存が難しい「醸造酒」の保存ポイントを解説します。

お酒の保存方法について知りたい方はぜひ参考にしてみください。

お酒を保存するときのポイントとは?

日本酒やワイン、リキュールといったお酒には賞味期限がありません。しかしポイントを押さえて保存しておかないと酸化が進み、風味が失われてしまいます。飲めなくなることもしばしば。

お酒を保存するポイントは種類によって異なるものの、共通する点に「湿度」「温度」「光」があります。特に醸造酒はこの3つに対して非常に敏感なため、十分に気を付けて保存してください。

醸造酒を保存するときのポイント

ワインや日本酒、リキュールなどの多種多様な醸造酒がある中で、保存する際のポイントは種類によって異なります。「保存温度に違い」「保存時のボトルの置き方」など、種類によってもさまざまです。

ここでは醸造酒を保存するポイントとして「ワイン」「日本酒」「ビール」「リキュール」の4種類を紹介します。それぞれの保存方法を詳しくみていきましょう。

ワインの保存方法

まずはワインを保存する際のポイントです。原則、ワインには賞味期限がありませんが、時間の経過によって熟成が進行します。

熟成が進むと味わいに大きく影響するため、ポイントを押さえて保存しなければなりません。長期保存して味わいの変化を少しずつ楽しみたい人は、刺激を与えずにゆっくりと寝かすことが大切です。

場合によってはワインに適した温度、湿度を保つ機能があるワインセラーの導入も検討してみてください。ただし短期間で飲み干す場合は、最低限の保存方法を守ればそこまで過敏になる必要はありません。

ここでは「開栓前の保存条件」「ワインの種類別保存方法」「開栓後の保存方法」の3つに分けて紹介します。

開封前の保存条件

・最適な温度:13~15度程度
・最適な湿度:70%程度
・理想的な保存場所:上記温度と湿度を保つことができるにおいや振動がない暗い場所

ワインの種類別保存方法

「スパークリングワイン」や「シャンパン」などは縦置き保存が基本です。縦置きによってガスが抜けにくくなります。

一方、発泡性の無い「スティル・ワイン」などの一般的なワインは、横置き保存が基本です。横置きによって乾燥によるコルク栓の縮小を防ぎ、空気の流入による酸化を防げます。

前述のとおり、長期保存や熟成を検討している人はワインセラーがおすすめです。料金は幅があるものの、小型のタイプであれば1万円程度で購入できます。

開栓後の保存方法

ワインは劣化が早いですがしっかりと栓をして保存すれば、5日程度は楽しめます。続いて種類別に開栓後の保存方法についても確認しておきましょう。

「白ワイン」「ロゼワイン」「スパークリングワイン」の場合、冷蔵庫での保存が望ましいです。一方「赤ワイン」の場合は涼しい室内での保存がよいでしょう。

ただし、赤ワインの中でも重たいものは過度に冷却すると、渋みを強く感じてしまい、ワイン本来の果実らしさを感じづらくなってしまいます。逆に軽い赤ワインは、冷やしたほうが、締まりが出て美味しく感じるなど、細かな違いがあります。おおよそ13度前後が適温といわれますが、ワインによって異なるので、裏ラベルやお店の人に伺うのがベターでしょう。

開栓後に保存する場合はどのワインであっても縦置きが基本となります。横置きにすると空気に触れやすく、酸化が進むからです。酸化による味の変化が気になる場合には、窒素を入れたり、空気を抜く専用の道具を使いましょう。

またワインの銘柄によっては、栓を開けてしばらくしてから香りが開くものもあるので、銘柄にあわせた保存方法を守りましょう。

日本酒の保存方法

日本酒もワインと同様に明確な賞味期限は存在しません。しかし「生もの」と表現されるほど、デリケートなお酒であり、ポイントを押さえて保存する必要があります。

日本酒の保存でとくに気を付けるポイントの1つが「温度」です。日本酒は高温に非常に弱いお酒なので、適温を保って保存する必要があります。特に生酒などは要冷蔵のものがほとんどなので、暑い季節は注意が必要です。

2つ目は「光」です。太陽光などの紫外線にも弱く、光が当たらないように配慮しなければなりません。

最近では日本酒セラーも登場していますので、適切な管理を望む方は購入を検討するとよいでしょう。ここでは「開栓前の保存方法」「日本酒の種類別保存方法」「開栓後の保存方法」の3つに分けて紹介します。

開栓前の保存条件

開栓前の保存条件として良いとされる環境は以下の通りです。

・最適な温度:-5~10℃程度
・最適な湿度:70%程度
・理想的な保存場所:上記温度と湿度を保つことができるにおいや振動がない暗い場所

基本的な保存条件はワインと同じといってよいでしょう。ただし日本酒はワイン以上にデリケートで、特に光に弱いです。

日光はもちろんのこと、蛍光灯の光にも注意しましょう。新聞紙などで包むといった方法も有効ですので、ぜひ試してみてください。

日本酒の種類別保存方法

日本酒は最適な温度と湿度を保てる「におい」や「振動」がない場所での保管が必要です。
種類によって異なるので、注意してください。

種類適正温度

生酒5℃以下
吟醸酒10℃前後
純米酒常温
醸造酒常温
また、最適な保存方法については日本酒のラベル面に記載がある場合が多いので、確認してみてください。

開栓後の保存方法

開栓後は栓をして冷蔵庫で保管してください。しばらく飲まないのであれば、酸化させないようにするため、酸素を抜くか、窒素を充満させるかしましょう。

また保存方法が適切だったとしても、一般的な日本酒の場合は約1週間、生酒の場合は約3日以内に飲み切るようにしましょう。熟成という考え方もありますが、専用のケースや道具がない限りは飲み切るほうが無難です。

ビールの保存方法

国内ビールですと賞味期限は9ヶ月で統一されており、その期間内であれば美味しくいただけるでしょう。

しかし適切な保存方法でなければ劣化が進む可能性があります。ここでは「保存条件」「賞味期限」「缶ビールと瓶ビールの保存方法の違い」の3つに分けて紹介します。

ビールの保存条件

保存条件は「直射日光があたらない」「冷えた暗い場所」が最適となり、冷蔵庫で保存すれば問題ありません。最適な保存方法はラベルに記載があるので、確認してみてください。

ビールの賞味期限

日本のビールメーカーの賞味期限は9ヶ月以内です。ただしビールは出来立てが1番美味しく、時間の経過とともに味わいは落ちるとされています。購入後はできるだけ早く飲むとよいでしょう。

缶ビールと瓶ビールの保存方法の違い

缶ビールの容器はアルミ製です。アルミは熱が伝わりやすいため、直射日光や温度には十分に気を付ける必要があります。

また瓶ビールの場合は瓶の色を茶色にしている点からも、アルミほどは熱を通しません。缶ビールよりは保存が容易であるものの、直射日光に弱い点は変わりないので注意しましょう。

リキュールの保存方法

リキュールは銘柄によって保存できる期間が大きく異なります。例えばアルコール度数が高い銘柄には糖分が多く含まれているため、比較的に賞味期限は長くなります。

しかし時間経過によって本来の味わいは失っていきますし、保存方法が悪いと劣化速度も早くなるでしょう。ここでは「保存条件」「開栓後の保存方法」「保存に際してのコツ」「保存に際しての注意点」の4つについて紹介します。

リキュールの保存条件

リキュールは「温度・湿度とも高くない」「直射日光があたらない」「暗くて冷えた場所」といった条件にあう場所で保存してください。基本的に冷蔵庫に保存しておけば問題ないでしょう。

リキュールの開栓後保存方法

リキュールは種類が多いため一概には言えませんが、アルコール度数と糖分が低いリキュールは傷みやすいです。甘さと度数を確認して、該当する場合には早めに飲み切ることをおすすめします。

逆にアルコール度数が25%以上のリキュールは空気に触れる機会を減らし冷暗所に保管しておけば、すぐには悪くなりません。

保存に際してのコツ

リキュールがボトルの口に付着したまま保存するとフタが糖分で固まり、次に飲む際に開けづらくなりかねません。保存前にはボトルの口についたリキュールを拭き取るようにしましょう。

保存に際しての注意点

リキュールが保存条件を守れば冷蔵庫でなくても問題ありません。しかしクリームや卵タイプのリキュールなどは常温で保存すると腐敗しやすいです。必ず冷蔵庫で保存しましょう。

まとめ

今回は醸造酒の温度変化とお酒の関係、保存するときのポイントなどを解説しました。

すぐに飲み干すのであれば必要以上に神経質になる必要はありませんが、せっかく飲むなら美味しく飲みたいですよね?

適切な保存をしてお酒を楽しみましょう。