自家醸造のハブ酒は法律違反になる?効能と作り方の注意点を紹介

江戸時代から沖縄や九州地方ではポピュラーな薬酒で、時には強壮剤としても重宝されていたハブ酒。見た目はなかなかインパクトのあるお酒ですが、栄養価が豊富なため、愛飲している方も多いですよね。

ハブ酒を自分で作りたいと思い立ったのはいいけど、法律違反にあたらないかと心配していませんか?

そこで今回はハブ酒について取り上げ、ハブ酒の特徴や効能、ハブ酒を作る際の注意点を解説していきます。ハブ酒愛好家はぜひ参考にしてみてください。

ハブ酒とは


ハブ酒は名前の通り、毒蛇のハブを漬けたお酒のことです。現在は主に泡盛のほか、スピリッツで造られています。

ハブ酒は生きているハブを捕まえて内臓処理を施したのちに、高濃度なアルコールや薬草に10年間漬けておき、時間かけてハブのうま味成分エキスをじっくり抽出して造られています。一説によれば、この製法は15世紀に中国から伝来したとされています。

ハブ酒はクセがあるイメージですが、熟成年数が長いものほど味わいはまろやかになります。近年は飲みやすいものも発売されており、薬用酒として愛飲するだけでなく、日常的にも楽しめるお酒になりつつあります。

ハブ酒の栄養価と効能


ハブ酒には、さまざまな栄養価と効能があります。

ハブ酒は14~19種類のアミノ酸や、鉄分、カルシウムを含むほか、ミネラル、アルギニン、タウリンが豊富に含んでいるので、血行を促進し、疲労回復効果に加え、冷え性や肝機能の改善が期待できます。

ハブ酒の自家醸造は法律違反になる?


そんな魅力なハブ酒を自分で作ってみたい方も多いです。しかし、自家醸造は法律違反にならないのでしょうか?

結論から言うと、ハブ酒を自作しても酒税法違反にはあたりません

日本国内の酒税法によれば、酒類とほかのものを混ぜるには醸造免許がいると定められています。ただし、自家醸造の場合に限り以下の注意点を守れば問題はないようです。

①アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものを使用すること
②米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでんぷん又はこれらのこうじと混ぜないこと
③アミノ酸若しくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物若しくはその塩類、有機酸若しくはその塩類、無機塩類、色素、香料又は酒類のかすを加えないこと
④家族間の消費のみで、販売しないこと

つまり20度以上のアルコールとハブを混ぜるだけであれば、酒税法違反にはあたらないというわけです。梅酒をイメージするとわかりやすいでしょう。

ただし、動物愛護管理法の違反に当たる場合があります!

法改正により、他人に危害を加える危険性がある毒蛇ハブを扱う場合は、動物の愛護および管理に関する法律に基づき、所在地を管轄する都道府県知事又は政令指定都市の長の許可を受けなければなりません。

要するに、ハブを捕まえても許可なしに自宅で保管してはいけないということです。しかし言い換えれば、しっかり許可手続きを取ったハブであれば問題はないというわけですから、ハブ酒を自家醸造したい方はしっかり許可をとってから行うようにくださいね。

ハブ酒の作り方


ハブを扱うわけですから、難易度の高いお酒であることは否めませんが、どうしても自分で作りたい方にハブ酒の作り方を紹介します。

準備するもの

■ハブ
加工済みのハブ、または飼育や保管が許可されたハブ
■容器
ハブが出てこないサイズで、熟成具合が確認できるクリアガラスタイプの容器がおすすめです。
▶容器を購入したい方はこちら
■40度以上のアルコール
漬けるアルコールはお好みで用意しても大丈夫です。現在は主に泡盛やスピリッツで漬けることが多いですが、ブランデーやウイスキーなどで代用しても美味しく仕上がります。
▶40度以上の酒類はこちら

作り方と注意点

①生きたハブを用意した場合、まず用意した容器の中で少量の水を入れ、3か月ほど飼いならして、臭みが出ないように糞尿を排泄させます。

ハブは空気と水のみで数か月は生きます。そのため、排泄が出なくなるまで定期的に水を入れ替える必要があります。この時、容器をしっかり蓋してしまうとハブが窒息するので、排泄が終わるまで空気が通るように清潔な布などで蓋するとよいです。

②ハブを血抜きし、内臓を取り出すなどの下処理を行います。

こうすることでハブのクセが和らげ、より飲みやすくなります。ただし、あえてクセを楽しみたい方や下処理が難しい方はこのままでも問題ありません。

③つぎに漬ける容器を清潔にし、下処理したハブと用意したお好みのアルコールを注ぎます。

アルコールを注ぐ際は、ハブが完全に浸る量のアルコールを注いでください。アルコールの量が少ないとハブの腐敗を招いたり、ハブが生き延びたりする可能性がありますのでご注意ください。

④半年~数年熟成を待てば出来上がります。

熟成のコツとしては、ハブのエキスは時間かけてゆっくり溶け出すので、熟成期間が長ければ長いほど味わいがよくなりますよ。

ハブ酒の飲み方


長い期間かけて熟成したハブ酒は、様々な飲み方で楽しめます。

ストレートで飲めば、ハブのうま味エキスがダイレクトに感じられ、ハブ酒の特徴を最大限に楽しめます。

氷を入れてキンキンに冷やしたロックであれば、ハブの癖が少し抑えられ、より飲みやすい味わいになります。

またお湯割りや水割り、ソーダ割りはアルコール度数が下がり、長い時間かけて楽しめる飲み方です。寒い冬は体に染みわたるお湯割り、熱い夏はソーダ割りでスカッと爽やかに。割材を変えて、自分の好みに合わせていろんな飲み方に挑戦してみてくださいね。

ほかにも、ハブ酒を使った「ガンガラー」や「ウージ畑」というカクテルもあります。女性でも飲みやすくて簡単に作れるので、ハブ酒初心者の方におすすめな飲み方です。

ガンガラーのレシピ ウージ畑のレシピ
ハブ酒:40ml
コーラ:120ml
レモン汁:5ml
ハブ酒:45ml
砂糖:10ml~15ml
ライム:1/2カット

おすすめのハブ酒銘柄


長期間の熟成が待てない方や、やっぱり自作は大変だと思った方には気軽に楽しめるおすすめのハブ酒をいくつか紹介します。

ハブ源酒

ハブ源酒は、沖縄の地酒メーカー「南都酒造所」が手掛けています。生きたハブを鮮度がいい状態で特殊処理し、沖縄名物の泡盛をベースにハブのエキスを最大限に引き出したリキュールです。

まろやかな口当たりが魅力で、沖縄のお土産として非常に人気がある銘柄です。13種類のハーブが配合されているので強壮剤として楽しみたい方に最適です。

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琉球ハブボール

こちらは「南都酒造所」が手掛けている新感覚なエナジーハイボールです。ラム酒をベースに沖縄の名産シークワーサーを加え、甘酸味バランスのいい味わいに仕上げられています。

通常のハブ酒より爽やかで飲みやすく、低価格かつ飲み切りサイズがハブ酒初心者にぴったりです。

泡盛漬 ハブ入り ハブ酒 龍泉酒造

こちらのハブ酒は沖縄北部に位置するハブ酒の老舗「龍泉酒造」が手掛けています。泡盛をベースに、度数は強めの40度に仕上げています。

ハブ入りなので、いつ飲んでも濃厚なハブエキスが味わえます。また、別売りの仕次ぎ用ハブ酒を注ぎ足すと何度でもハブ酒を楽しむことも可能です。

価格は高めですが、ハブ酒はやはりハブが入っていなくちゃという方にはこちらの銘柄がおすすめです。

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まとめ

今回は、ハブ酒についてご紹介しました。
ハブ酒は、梅酒のように簡単に作れるお酒ではなさそうですね。

しかし気軽に楽しめる商品がたくさん販売されていますので、そちらを楽しんでみてもいいかもしれないね。

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