地ビールとクラフトビールは違いがあるの?

いろいろな地域で様々な「ご当地ビール」が楽しめるようになりましたね。最近は「クラフトビール」も注目を浴びていますが、両者に明確な違いは存在するのでしょうか?

今回は、地ビールとクラフトビールの違いについて掘り下げていきたいと思います!

「地ビール」と「クラフトビール」の違い

地ビールとクラフトビールは小規模で生産されるビールのことを指しています。どちらも厳密な定義が定められていないため、実は明確な違いは存在しません。

ニュアンスの違いでいうと「地ビール」というワードにはお土産的要素が含まれていて、「クラフトビール」には「クラフトマンシップにのっとって造られたこだわりのビール」といった意味合いが込められています。

【アメリカ】クラフトビールの定義

日本では曖昧な分類となっていますが、クラフトビールの本場アメリカではBrewers Associationという団体によって明確に定義づけられています。
こちらは、これまでに改変されたことがあるので今後も変わる可能性はあります。

Craft Brewer Small (小規模生産)

小規模と謳える条件は、年間生産量が約7億リットルまでと団体で決められています。7億リットルというと東京ドーム半分を少し超えるくらいです。
アメリカでビールを7億リットル以上造ってしまうと、クラフトビールと名乗ることはできなくなってしまいます。

ブルワリーの関係者以外の人の手助け(資金面)が25%以下であることが条件となります。75%以上は自力でブルワリーを経営していくことが求められます。

Traditional (伝統的)

今まで使われることがなかった材料を使い、工夫を凝らしながら伝統的要素を持つビールを造ることが条件となっています。モルトの風味を後付けするFMBs(フレーバードモルトビバレッジ)は、ビールと認められていません。

地ビールとクラフトビールの歴史

先にブームが到来したのは地ビールです。

1994年の酒税法改正によって年間最低生産量が2000キロリットルとされていたのが60キロリットルまで引き下げられ、小規模のビール生産が出来るようになりました。

この出来事がきっかけで日本全国にたくさんの地ビール製造所が誕生。個性豊かな地ビールが国内の各地で造られるようになったのです。

地ビールはその地域でしか味わえない商品が多く、現在でもお土産物としての色が濃い印象にあります。

日本の地ビールブームが落ち着いてきたころ、アメリカではあらたなジャンルのビールが注目を集めます。それが「クラフトビール」です。誇り高き職人(クラフトマン)たちに醸されるこだわりのビールは、土産物の意味合いではなく「個性を楽しむもの」として大人気となりました。

アメリカで起こったクラフトビールブームは、2010年ごろになると日本でも顕著に見られるようになります。お土産の域を超えた国産の個性派ビールはやがて「クラフトビール」と呼ばれるようになり、日本の大手ビールメーカーでもクラフトビールを謳う商品が造られるようになりました!

ビールの種類は何があるの?

ビールは大きく「ラガー」と「エール」の2種類に分類されます。

ラガー

ラガー酵母で造られるビールジャンルで、ピルスナーやシュバルツなどを醸す際に用いられます。ラガー酵母は、発酵が進むとタンクの底に酵母が沈殿することから「下面発酵酵母」とも呼ばれています。

実は日本で出回っているほとんどのビールはこのラガービール。スッキリとした飲みやすさは日本人にたいへん親しまれています。

エール

エール酵母で造られるビールジャンルで、スタウトやヴァイツェンなどを醸す際に用いられます。エール酵母は、発酵が進むと麦汁の上部に酵母が浮き上がる性質を持つことから「上面発酵酵母」とも呼ばれます。

イギリスで発展したタイプのビールで、ヨーロッパでは個性をより楽しむために常温で飲まれることもあるのだとか。

世界には100種類を超えるビールが存在していますが、現在日本に出回っているクラフトビールのほとんどはピルスナータイプと言われています。

しかし、エールタイプのクラフトビールも国内で造られていますので、ヨーロッパや他の国で好まれている味わいを楽しむことができますよ♪

おわりに

今回は地ビールとクラフトビールについて掘り下げました。

日本では地ビールもクラフトビールも同じような意味を持っています。どちらも生産量は限られていて、限定された地域でしか味わうことができない希少なジャンルとなっています。世界中で飲まれているこだわりのビール。唯一無二の味わいをぜひ皆さんも味わってみてはいかがでしょうか?

関連記事一覧