
知っておきたい白ワインの上手な選び方
ワインの中でも特に飲みやすいとされるのが白ワイン。
口当たりが優しい品も多いことから、ワインが初めてという初心者の方や赤ワインの渋さがちょっと・・という方でも美味しく飲めるケースも珍しくありません。
そんな白ワインですが、
・赤ワインとの違いが分からない
・何を選んでいいのか分からない
・おすすめのワインを知りたい
こういった人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ワインの初心者向けに「白ワインの特徴や選び方」、そしておすすめの銘柄を紹介していきたいと思います。
目次
まずは基本!赤ワインとの違いとは?
まずは赤ワインと白ワインの違いを解説します。
赤ワインの特徴
赤ワインとは黒ぶどうから造られたワインを指します。ぶどうの皮と種をそのまま発酵しているので、赤や濃い紫色のワインが出来あがります。そして、ぶどうの皮と種からは渋み成分であるタンニンが抽出され、白ワインより複雑で濃厚な味わいが楽しめます。
タンニンはワインの酸化を防ぐ作用があり、長期保存や熟成に最適です。中には何十年も熟成をして商品化されるヴィンテージワインなどもあります。
白ワインの特徴
白ワインとは白ぶどうから造られたワインを指します。赤ワインとは違い、ぶどうの皮と種を取り除いてから発酵を行うため色も透明に近いです。
タンニンの量も少なく、渋みも抑えられた爽やかなワインに仕上がります。初心者やワインが苦手な人でも気軽に楽しむことができるでしょう。
白ワインで使うぶどう品種
次に白ワインに使われるぶどうを品種を紹介していきます。それぞれの特徴を踏まえつつ、ワイン選びの参考にしてみてください。
シャルドネ
フランス・ブルゴーニュ地方原産の品種です。白ワインを代表するぶどうで、シャンパーニュの原料としても使われます。産地によって酸味や果実味が変化する品種でもあります。
ソーヴィニヨン・ブラン
フランス ボルドー地方などで有名なぶどう品種です。爽やかでハーブや柑橘系の香りが女性に人気となっています。
リースリング
ドイツを代表する白ぶどう品種です。辛口ワインだけでなく甘口のワインも造られます。
ピノ・グリ
ピノ・グリは皮が灰色っぽい薄紅色をした白ぶどう品種です。辛口で重みのある白ワインができます。
セミヨン
フランス ボルドーのソーテルヌ地区、グラーヴ地区などで栽培されている白ぶどう品種です。香りは控えめで、重みのあるボディが特徴。貴腐ワインの原料としても使われています。
国・産地別で見る白ワイン
白ワインと聞くとフランスなどを思い浮かべてしまいますが、現在では世界中で生産が行われています。
そこで国や産地別で白ワインを特徴を解説していきたいと思います。
フランス・ブルゴーニュ
ブルゴーニュワインは単一品種のぶどうでワインを醸造します。「白ワインの女王」と呼ばれるシャルドネを使用。気品のある華やかなワインが造られることで有名です。
特に人気があるのが「シャブリ」という地区で造られる白ワイン。ブルゴーニュ地方でも涼しい場所に位置しているため、キリッとした酸味とクリーンな味わいのワインができます。シャルドネの良さを最も発揮できる地区とも呼ばれており、白ワイン好きから絶大な支持を誇っています。
イタリア
イタリアは「生産量」「消費量」共に世界一を誇るワイン大国です。国土全体が温暖なため、ワインの生産に適した環境と言えます。「水よりも安い」と言われるほどワインが日常生活に定着しており、そのレベルも高いです。
イタリアで最も栽培が多いのがトレッビアーノという白ぶどう品種。爽やかな酸味とフルーティーさが特徴で、主にカジュアルなデイリーワインとして愛されています。
スペイン
スペインは世界で3番目にワインの生産量が多い国です。スペインと言えば赤ワインのイメージが強いですが、白ワインの生産も盛んに行われています。
おすすめの地域はリアス・バイシャスで、降雨量が多く霧が発生しやすい気候。日本と同じ棚式栽培が主流でアルバリーニョという品種が多く栽培されています。リアス・バイシャスのワインは別名「海のワイン」とも呼ばれ、魚介類との相性が抜群です。
タコやイカのアヒージョと一緒に飲めば最高の食卓になること間違いありません。
オーストラリア
オーストラリアと言えば赤ワインのシラーズをイメージしがちですが、白ワインの生産も盛んです。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、リースリングなど、白ワインに欠かせない品種を多く栽培しています。
最も生産されているのがシャルドネで、オーストラリアで採れた新鮮な魚介類と合わせると最高のマリアージュになるでしょう。
手頃で楽しめる白ワイン銘柄
それでは初心者でも楽しめる白ワイン銘柄を紹介していきたいと思います。
ピア・ドール シャルドネ(フランス産)
ボトルがおしゃれなピア・ドール シャルドネ。その名の通り、シャルドネ主体で造られたワインです。
爽やかな柑橘系の香りと、甘めな飲み口は初心者にも飲みやすいワインとなっています。
ヴィッラヨランダ モスカートダスティ(イタリア産)
北イタリアのマスカット種を主体とした白ワインです。微発泡性の甘口ワインで、フルーティーなアロマが口の中に広がります。
甘口ですが後味はスッキリなので、男性にもおすすめです。
レイト・ハーヴェスト ソーヴィニヨンブラン カサブランカ・ヴァレー (チリ産)
透き通った黄金色が特徴のデザートワインで、糖度をあげるのが難しいとされるソーヴィニヨン・ブランで造られています。
リンゴや洋梨、パパイヤを感じさせる香りで、口に入れたら上品な甘みが口いっぱいに広がるでしょう。食後のデザートと一緒に飲むのがおすすめです。
まとめ
今回は初心者向けに白ワインの選び方について解説をしてきました。品種や産地を学ぶだけでも、ワイン選びがグッと楽になったのではないでしょうか。本記事を参考に自分好みの白ワインを見つけてみてくださいね。