その泡盛…沖縄産じゃないかも!?本場で造られる「琉球泡盛」とは?

沖縄の特産品として定着している泡盛。現地で「島酒」といえば泡盛が出てくるほど多くの地元民に親しまれています。

しかし、出回っている泡盛全てが沖縄産というわけではないことはご存知でしょうか?

そこで、今回は本場・泡盛にフォーカス!本物の琉球泡盛の見極め方についてお伝えしたいと思います。

あまり知られていない泡盛の定義

そもそも泡盛とはお米を主原料とする本格焼酎の一種のこと。実は沖縄で造られていなくても「泡盛」を名乗ることができてしまうのです。

明確に定められている項目は以下の通りです。

・原料にお米を使うこと
・黒麹を使用すること
・麹のみで仕込まれていること
・蒸留には単式蒸留器を使用すること

原料にお米を使うこと

泡盛の主原料にはお米が使われます。泡盛生産者の多くがタイ米を使っているため「タイ米で造られたものが泡盛」と見られがちですが、実はタイ米でなくても泡盛はできます。

原料にタイ米がよく使われるのは、優れた酒造適性を持っているためです。
タイ米には粘り気がなく、炊いてもパラパラするためよく「硬質米」といわれています。この特徴は麹菌がお米の内部まで菌を伸ばすのにアドバンテージとなります。

また、温度管理しやすくアルコールが生成される量が多いこともタイ米が多く使われる理由となります。

黒麹を使用する

高温多湿な環境下でもしっかり発酵を促してくれるのが「黒麹」!クエン酸を多く含むため、腐敗せずに安定した泡盛造りを行うことができます。

麹のみで仕込まれる

本格焼酎の多くは、米麹、酵母、水でもろみを作ってから芋や麦などの原料を加える手法で造られています。
一方で泡盛の場合は米麹以外の材料が使われることがありません。本格焼酎で見られる二番目の工程がなく、麹、酵母、水を発酵させて泡盛は造られます。

蒸留には単式蒸留器を使用する

蒸留時に使われる機械には、単式蒸留器と連続式蒸留機の2種類があります。連続式蒸留機は主にクセが無い甲類焼酎を造るときに使われます。

本格焼酎のほとんどには単式蒸留器が用いられ、素材本来の良さを残す手法が取られています。

琉球泡盛を名乗るには?

「琉球」は、WTOが定める地理的表示保護制度(GI)によって国際的に認定された泡盛の生産地です。

「琉球」以外の焼酎で認定を受けているのは「球磨焼酎」「薩摩焼酎」「壱岐焼酎」の合わせて4つ。実はこれらの産地名称はシャンパンやブランデーのコニャックと同じ位置づけとなっています。

地理的表示が認められた泡盛は「琉球泡盛」または「本場泡盛」を名乗ることができます。しかし、これらの名称を謳うためには条件があります。

・仕込みからボトリングまでの全製造工程を沖縄県内で行うこと

県内で製造を行っていることが証明できない限り、「琉球」を冠した泡盛をリリースすることが許されないというワケです。

・仕込みには県内を流れる水を使うこと

地元を流れる水を使用してはじめて地酒としての本場泡盛が誕生します。

 

まとめ

今回は琉球泡盛について深掘りしました。
ひとくちに泡盛といっても、沖縄県産ではないものが紛れ込んでいる可能性があることはお分かりいただけたかと思います。

正真正銘・沖縄県産の泡盛を味わいたければ、国際的に認められた「琉球泡盛」か「本場泡盛」という表記を頼りに選んでみましょう!

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