
飲み頃はいつ?ワインの熟成タイプと早熟タイプの違い
ワインのほとんどは熟成という工程を経て品質を向上させます。通であればワインの飲み頃を把握しておくのは必須項目ですね!
しかし知識が浅いワインビギナーは、飲み頃まで気にすることは少ないと思います。寝かせておく期間はどのようにして見極めたら良いのでしょうか?
今回はワインの熟成についてフォーカス!間違えると損するかもしれない熟成タイプの違いについても詳しく説明していきたいと思います!!
熟成とは?
熟成とは時間の経過とともに見られる化学変化のこと。腐敗や発酵とは違い、微生物による活動によらない変化を指します。私たちの身の回りにあるもので言えば、ハムやソーセージといった熟成食品が一般的ですね。
一見すると簡単な作業に思える「熟成」という作業。実はさまざまな外的要因に神経をとがらせる必要があります。
温度や湿度、熟成させる時間などで「熟成」するのか「腐敗」してしまうのかが変わってきてしまうのです。どちらも同じ「変質」の類とはなりますが、品質が向上する条件の下で寝かせておけば「熟成」。寝かせた結果、品質が劣化してしまえば「腐敗」となります。
食品に合った正しい方法で寝かせておくことが熟成を導く秘訣となります。ただ食品を寝かせれば熟成が促されるというわけではないので、個人レベルで熟成を行うとなるとかなりハードルが高い作業となります。
しかしワインの場合、セラーがあれば自宅でも熟成が可能です。飲み頃を見誤らなければ美味しくワインを楽しむことができますよ。
ワインの熟成タイプ
ワインには1年ものから10年、20年ものなど熟成期間には大きな幅がありますが、熟成タイプは「早熟タイプ」と「長熟タイプ」の2つに分けられます。
長熟タイプ
長熟タイプのワインを購入する際は長い目で見て選ぶ必要があります。熟成期間が長ければ長いほどワインがより美味しくなるという見方がありますが、そうとも限りません。
ワインはたいへん繊細なお酒なので熟成させて質が向上する期間には限界があります。種類によって香りや風味のピークが違ってきますので、記載されている熟成期間を参考にするか、ワインを良く知る専門家に聞いたほうが得策でしょう。
【赤ワイン】
熟成するにつれてオレンジ色がかって、色が淡くなってきます。また、ドライフルーツや腐葉土のような香りが感じられるようになります。時間の経過とともに酸化がゆるやかに進み、渋味は穏やかになっていきます。
【白ワイン】
早熟タイプが多い白ワインですが、貴腐ワインなどの高級ワインは熟成させることもあります。熟成が進めば進むほど淡い黄色→黄金色→琥珀色と徐々に濃くなっていき、ドライフルーツやナッツ、ハチミツのような香りが感じられるようになります。熟成させることで、優しい味わいの白ワインとなるのです。
早熟タイプ
いわゆる早飲みタイプのワインが早熟タイプと言われます。長い期間寝かせるよりも早い段階で飲んだほうが美味しく飲めるため手間がかからず、長熟ワインよりも安価になる傾向があります。
早熟タイプの場合、味わいのピークは2~3年と熟成タイプよりもだいぶ短いです。フレッシュ感や若いワインならではの刺激が好みという方は、早熟タイプを選びましょう。
寝かせ方
ワインを寝かせる環境は
温度:13~15度
湿度:65~80%
光にあたらない場所
が好条件となります。
知識をあまり持たないスターターだとワインを冷蔵庫で保存することもあるそうですが、冷蔵保存だと温度が冷えすぎてしまうためあまりおすすめできません。基本的にワインの保管にはセラーを使うことを推奨します。
まとめ
今回はワインの熟成についてフォーカスしました。
ワインスターターの方にとっては早熟タイプのほうがとっつきやすいかもしれません。
長熟タイプは高級ワインに多く見られますが、リーズナブルなものも存在します。ぜひ自分の背丈にあった熟成ワインを選んでくださいね!