普段飲んでいるのは何ビール?ラガーについて深堀り!

うだるような暑さの日や、一仕事終えたときなどはキンキンに冷えたビールが飲みたくなってしまいます。みなさんは日頃どんなビールを選んでいますか?ビール好きであればラガーは知っておきたいところですが、いまいちどんなものか整理できていないという方もいらっしゃると思います。

今回はラガービールについて深堀りし、エールビールとの違いについてもまとめていきます。

ラガービールとは?

ラガービールとはポピュラーなビールスタイルのひとつ。実は日本に出回っているほとんどのビールがラガービールです。すっきりテイストでのど越しを楽しむには打ってつけのジャンルとなっています。

ラガーの製法

■下面発酵
ラガーは、発酵が進むにつれ酵母がタンクの底に沈んでいく「下面発酵」という手法で造られています。そのため「下面発酵ビール」とも呼ばれます。麦芽、ホップ、水をタンクに入れ、ラガー酵母で発酵させ造られます。

■発酵温度
ラガービールを発酵させる時の温度は0~15度とけっこう低め。発酵期間には7~10日かけ、熟成には約1ヶ月かけられます。雑菌が繁殖しにくいため管理しやすく、安定した品質のビールが造れるというメリットがあります。

ラガーの歴史

ビールの歴史は15世紀からはじまります。

当時のビール造りは、腐敗が比較的少ないという理由で冬に醸造が行われていました。しかし、あまりにも気温が低すぎると酵母が不活性化してしまい、発酵が進まなくなってしまうというデメリットもあったのです。

ところが低温下でも徐々に発酵することがわかり、長い時間をかけてビール造りが行なわれるようになりました。天然氷とビールを洞窟で春先まで貯蔵する手法がラガービールの走りとなりました。

ラガービール自体は15世紀、南ドイツにて誕生したと言われています。

大きな変革があったのは19世紀後半。ルイ・パスツールによって「低温殺菌法」が発見された時です。「低温殺菌法」とは60~70度の温度で20~30分ほどかけて加熱すること。こうすることで雑菌の繁殖が抑えられ、かつ酵母の活動を停止することができるようになりました。

冷蔵技術の発展による長期保存も可能になったので、より多くの人々がラガービールを口にするようになりました。

ラガービールの種類

ラガービールと一口に言ってもたくさんの種類が存在しています。みなさんは今までに何種類飲んできたでしょうか?

いくつかピックアップしてチェックしていきましょう!

ピルスナー

チェコ発祥のラガービール。日本にある大手ビール会社から出される淡色系ビールのほとんどがピルスナーとなっています。何よりも軽快さに重きを置いたジャンルで、キレの良さとのど越しが特徴です。「ボヘミアンピルスナー」や「ペールラガー」と呼ばれることもあります。

シュヴァルツ

ドイツはバイエルン地方発祥のビール。「シュヴァルツ」というワードにはドイツ語で「黒」の意味があります。原料にはローストされたモルトが使われていて、濃厚で甘みが少ない黒ビールとなっています。ドイツの詩人・小説家・政治家として幅広く活躍したゲーテもこよなく愛したビールとして知られています。

デュンケル

ドイツ・ミュンヘン発祥のビール。日本では地ビールやクラフトビールでよく見かけますが、最近は大手メーカーでもデュンケルが造られるようになりました。色味は濃いめですがすっきりしたお味となっているため、日本人にも飲みやすいテイストです。

ラオホ

ドイツ発祥のラガービール。「ラオホ」はドイツ語で「煙」を意味します。原料にはブナなどで燻製した燻製麦芽が使われています。麦芽由来のスモーキーさと甘みが感じられる個性のあるビールですが、飲んだら病みつきになることもあるのだとか。

ボック

ドイツ北部アインベック発祥のビールで、ドイツでは古くから親しまれているジャンルです。「ボック」には「雄ヤギ」の意味があり、ひとたび口にすれば若い雄ヤギのように元気になれると言われています。他のビールよりもアルコール度数が高めで、ハイアルコールビールの代表格として確固たる地位を築き上げています。

ミュンヒナー

ドイツ・ミュンヘン発祥のビールで「ミュンヘンラガー」や「ミュンヘンビール」と呼ばれることもあります。原料にはミュンヘン麦芽が使われ、麦芽の旨味とコクが感じられる黒ビールとなっています。

ウィンナー

オーストリアのウィーン発祥で褐色をしているラガービールです。原料にはウィンナーモルトが使われ、程よい苦味とほのかな甘み、まろやかな口当たりを生み出します。

エールビールとの違い

無類のビール好きであればエールビールとの違いについてご存じかもしれません。エールビールはラガービールと違い、個性的なビールが多い傾向にあります。フルーティーな香りとワインのような奥深さを持っているものもありますね。

■発酵方法
ラガーとは違いエールビールは、発酵が進むにつれて酵母がタンクの上面に上がってくる「上面発酵酵母」で発酵させて造られます。そのため「上面発酵ビール」とも呼ばれます。麦芽、ホップ、水をタンクに入れ、エール酵母で発酵させ造られます。

■発酵温度
エールビールを発酵させる時の温度は20~25度と高め。発酵期間には3~4日かけ、熟成は約2週間かけて行われます。

まとめ

今回はラガービールについてまとめました。いつも飲んでいたビールのほとんどは、実はラガーだったんですね。

日本ではあまりお目にかからないラガーもありますので、未経験のラガーにトライして自分の世界を広げてみてはいかがでしょう?

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