
【ワインの基礎知識】スワリングの意味と正しい方法
ワインをまわす動作がありますが、実は名前がついていることはご存知でしょうか?
「スワリング」と言われるこの動作。ワイン慣れしていないビギナーだとワインをなぜまわすのか、まわすとどんな効果が得られるのかなんて全く分からないですよね。
今回はワインのスワリングについて深掘り!ワインをまわす理由をまとめるとともに、スワリング向きのワイン、不向きのワインについてもご紹介していきます!
コース料理やお酒の席などで、ワインをまわすべきか迷った時はぜひ参考にしてくださいね。
目次
スワリングとは?
先ほども述べましたが、スワリングとはワインをくるくるまわす動作のことを言います。
ワインを空気に触れさせ、酸化させることで香りを引き立たせ、味わいをよりまろやかにすることができます。
正しいスワリング
グラスをなんとなく回しているように見えますが、実はワインをより美味しく飲むために必要な動作です。
だいたいまわす回数は2~3回が良いと言われています。思いの外少なく感じますが、2~3回まわすかまわさないかでも大きな違いが出てきます。
ただ、むやみにやたらと何度もワインをまわすと、香りが飛んでしまったり本来ワインが持つ味わいが台無しになってしまうことがあります。手すきでくるくるしたい気持ちはわかりますが、スワリングは3回までにとどめておきましょう。
ステムの下の部分を軽く持ち、右利きの方であれば反時計回り、左利きの方であれば時計回りにスワリングします。このまわし方であれば仮にこぼしてしまったとしても、ワインが自分にかかるだけで相手に迷惑は掛かりません。もちろんこぼさないのがマナーですが、何かあった時の被害を最小限にする意識も必要となります。
スワリングすべきワイン
ひとくちにワインと言っても、スワリングするべきワインとそうではないワインが存在します。では実際にどんなワインをスワリングすれば良いのでしょうか?
香りが少ないワイン
ワインを飲んでみた時に香りが少ないと感じたならスワリングしてみましょう。ワインを空気に触れさせることで、だんだんと香りが立ち上ってくるのが分かります。また、香りが良くないときや香りを変えたい時にもスワリングはおすすめです。
オールドヴィンテージのワイン
長期熟成を経たワインはスワリングした方が良いと言われています。代表的なのは5大シャトーなどのオールドヴィンテージ。パワフルな味わいを持つものは、スワリングすることでさらなる力強さを発揮する傾向があります。
スワリングしない方がいいワイン
スワリングしない方が美味しくいただけるワインもいくつか存在します。
スパークリングワイン
シャンパーニュやカヴァなどをはじめとする発泡系統のワインにスワリングは必要ありません。少しでもまわすとシュワシュワした発泡感が無くなってしまうので、スパークリングワインならではの良さが失われてしまうのです。
人工で炭酸を注入したワインはともかく、酵母の力で得られたナチュラルな炭酸であればなおさらスワリングせずにそのまま味わいたいところです。
デキャンタージュ済みのワイン
ソムリエによってデキャンタージュして出されるワインもスワリングしない方が良いと言われています。提供された時には香りや味わいが既に最高の状態となっているため、自分の手でまわさなくても美味しくいただけます。
むしろデキャンタージュしたワインをまわしてしまうと、香りが飛んでしまったり味が落ちたりとあまりよろしくない状態となってしまいます。
ちょうどいい塩梅のワイン
一口味を見たときに既に自分の舌にちょうどいい味わいとなっていれば、わざわざスワリングする必要はありません。むやみにまわさずに良い状態で頂きましょう。
まとめ
今回はワインのスワリングについてまとめました。
まわした方が良いワインとそうではないワインがありましたね。自分が飲もうとしているワインはどちらに属するのか見極めてから、スワリングするしないを決めてくださいね。