300年以上続く名門「ポールジロー」の魅力とは

ブドウ栽培に力を入れるフランスではブランデー造りも盛んに行われています。特に限られた地域でしか生産されないコニャックブランデーは、お酒業界においてあまりにも有名なジャンルです。中でもポールジローはコニャックの大御所的な位置づけにあり、知る人ぞ知る銘柄となっています。

今回はポールジローにフォーカスし、長い歴史で培われた独自の製法や、世代を超えて愛される理由に迫っていきたいと思います!

ポールジローとは


300年以上の歴史を持つ由緒正しきコニャックメーカー。「コニャックは自然の賜物」がジロー家の家訓となっています。

家族経営で身の丈に合った製法でブランデーを生産しています。大量生産ではなく、自然の営みに身を任せながら品質重視のコニャック製造に取り組んでいます。

ポールジローの歴史


1600年代にはすでにグランドシャンパーニュの区画で農業を行なっていたと言われています。長く続く大地主といったイメージですね。

コニャックブランデーが造られるようになったのが1800年代後半と言われていますが、ブランデーだけで見ても長いキャリアがあることには変わりありません。

現在まで変わらず高品質のブランデーが造られ続けてきましたが、近年はグレープジュースも販売されているとのこと。ポールジローは大人だけの楽しみではなく、子供でもブドウの良さが味わえるジュースメーカーとなりました。

ポールジローの特徴


ポールジローには、他のメーカーではあまり見られない特徴があります。

製造

原料であるブドウの栽培からブランデーの瓶詰めに至るまで、全ての工程が一貫してポールジロー社で行われます。ほとんどの大手メーカーが機械によって収穫を行う中、ポールジローでは、ひとつひとつ手摘みでブドウの収穫を行なっています。

醸造や蒸留の工程においてもコンピュータによる管理は行われていません。昔ながらの製法で、経験と感覚だけを頼りに全てのプロセスを網羅しています。

時間がかかる工程では、神経を尖らせながら一睡もせずに行うこともあるのだとか⁉カラメルや着色料による色の均一化も行われていません。

ALL手造りのポールジローは、まさにクラフトマンシップに則ったブランデーと言えるでしょう。

アルコール度数が自然と下がる⁉

原酒の熟成が湿度の高い場所で行われるのもポールジローの特徴のひとつ。一般的にウイスキー原酒を長期熟成させると、揮発によって量が減ってもアルコール度数が落ちることはないと言われています。

しかしポールジローの場合、湿度が高い貯蔵庫で寝かせるために自然とアルコール度数が下がってくるのだそうです。15年熟成の場合、加水しなくても40%までアルコール度数が落ちるのだとか。原酒が揮発した分、樽自体が外の湿気を取り込むことでアルコール度数が下がるのかもしれません。

原料

コニャック地方ではブドウ生産地の区分けが行われています。土壌の質によって、

・グランド・シャンパーニュ
・プティット・シャンパーニュ
・ボルドリ
・ファン・ボア
・ボン・ボア
・ボア・ゾルディネール

の6つの区画に分けられます。上に行けば行くほど質の良い土壌となり、ブドウの取引価格が高くなる傾向にあります。

ポールジローでは、最高品質のグランド・シャンパーニュ地区のブドウを原料として使用しています。300年以上前からこの地区の畑を保有してきたポールジローは、ブドウ栽培を行う数少ないブランデーメーカーとなっています。

ポールジローのラインナップ

自然派ブランデーメーカーとしての実力が垣間見える商品をご紹介します。

ポールジロー トラディション


引用:amazon.co.jp/

ポールジローの中で一番リーズナブルなブランデー。最高品質グランド・シャンパーニュのブドウで造られたコニャックがお手頃な価格で味わえるたいへんコスパの良い商品です。
最高級のブドウの味を知るには打ってつけの一本で、ブランデービギナーさんにもおすすめですよ!

 

ポールジロー ヴィエイユ レゼルヴ 15年


引用:amazon.co.jp/

15年もののポールジローです。15年と表記されていますが、実際に使われている原酒は20~25年寝かせたもの。名前以上に年代物の一本となっています。価格は少々値は張りますが、他のコニャック銘柄のナポレオンランクと比べてみてもリーズナブルな商品です。

 

ポールジローのグレープジュース


引用:amazon.co.jp/

もともとポールジローのグレープジュースは、販売用ではなくポールジロー氏の子供たちに飲ませる用途で作られたものでした。非売品のジュースでジャパンインポートシステムの田中さんを迎えたところ、田中さんはそのあまりのおいしさに感動し、グレープジュースの製品化を提案。2005年にグレープジュースは製品化され、現在はジュースにファンがつくほど人気となっています。

グレープジュースに使われるブドウはもちろんグランド・シャンパーニュで採れたもの。ユニブランという品種で作られています。未成年やお酒が飲めない方でも高品質のブドウを味わうことができますよ!

 

まとめ

今回はポールジローについてまとめました。いまどき手摘みでブドウ狩りを行うメーカーがあるとは驚きでした!機械化に依存せず、不必要なものは添加しないポールジローは、自然派のブランデーメーカーと言えます。

お酒好きの方、お酒が飲めない方、老若男女問わず原料の良さを味わえるメーカーとなっていますので、ブランデーかグレープジュースのいずれかを試してポールジローを堪能してくださいね。

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