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世界的に有名な3銘柄のウイスキーを飲み比べ!味の違いとそれぞれの特徴について

「ウイスキー」と一口に言っても、その種類はさまざまです。ワインがそれぞれの香りを持つように、ウイスキーもまたまったく異なる味わいを持ちます。

今回は世界的に有名なウイスキーを3種類取り上げ、それぞれの特徴と味わいについて解説していきます。

「フォアローゼズ」は飲みやすく甘味も感じられる

お酒のなかには、しばしば印象的なエピソードを持つものが登場します。「フォアローゼズ」もまた、そんなお酒のうちの1種です。

フォアローゼズの4本のばらは、創業者と妻となる人の愛を表したものです。創業者であるポール・ジョーンズが、舞踏会で女性にプロポーズしました。彼女は「次の舞踏会まで時間をください。お受けすると決めたのならば、私はばらのコサージュをつけてきます」と約束しました。果たせるかな、次の舞踏会のときに彼女をひときわ美しく飾っていたのは4本のばらだったのです。

このようなエピソードがあって、創業者は4本のばらをラベルに配したのでした。

さて、そんなフォアローゼズはアメリカで生まれたバーボンウイスキーです。異なる風味を持つ10種類もの厳守を使って作られるウイスキーであり、広く世界中で飲まれています。いくつかの種類があるのですが、今回は「フォアローゼズ」の基本でもある1本を紹介していきます。

香りが非常に強く、フルーティーな香りをまといます。また、花を思わせるような香りを持っているのも特徴です。これをもって「すてきな香り」と評した人もいました。この「すてきな香り」を感じ取ることができれば、その人はフォアローゼズのファンになるでしょう。

少しソフトクリームにも似た香りがあり、甘味の強い香りを持っています。また、スモーキーな香りも持っており、バニラやタルの香りも強く出ています。
香りの性質がなかなか特定しにくいのもフォアローゼズの特徴といえるでしょう。非常に複雑で、数多くのフレーバーが一体となって存在するウイスキーでもあります。

味わいと色合いについても見ていきましょう!

色は、薄い麦茶を思わせる黄色です。
味わいに関しては、甘口ではあるものの辛みも強く、飲みやすい味わいに仕上がっています。

ウイスキーはしばしば「薬臭さ」というマイナス点を持ちますが、フォアローゼズの場合、この薬臭さはほとんど感じません。このため、ウイスキー初心者あるいはウイスキーに苦手意識を持っている人でも比較的飲みにくさを感じずに飲めるものだといえます。

相性の良い食べ物としては、「レーズン」があります。ウイスキー初体験の人が挑戦するのであれば、このフォアローゼズが試しやすいでしょう。

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ドラマなどにも取り上げられてたスコットランド生まれの「タリスカー」


イギリスを構成するカントリーとして、「スコットランド」があります。スコットランドでは数多くのウイスキーが作られており、「スコッチウイスキー」として世界中にその存在を知らしめています。

今回紹介するのは、「タリスカー」です。

タリスカーは、ドラマでも取り上げられています。「グッド・オーメンズ」という天使と悪魔の物語で、主役の1人である悪魔がこのタリスカーを飲むシーンがあります。

今回取り上げたのは、この作品にも出てきた「タリスカー10年」です。

タリスカーは、1830年に創業した蒸留所です。タリスカーの蒸留所は、「ミスト・アイランド」と呼ばれる島に存在します。ミスト・アイランドの厳しくも美しい自然を、ボトルの中に写し取ったのがこのタリスカーのウイスキーだとも言われています。

190年以上も前に作られたタリスカーの蒸留所は今なお活動し、新しいウイスキーを生み出し続けています。歴史と評価に甘んじることなく、常に進化を求め続けるタリスカーの姿勢は広く愛され、スコットランドを代表するウイスキーとしてその名前を馳せることとなりました。なお、タリスカー10年はシングルモルトに分類されます。

さて、ここからはタリスカー10年の香りについてみていきましょう。

人によって感じ方に違いはあるものの、かなり強い薬草の香りや香草の香りを感じます。その奥に、オレンジの香りが少し存在します。

タリスカー10年を語るうえで欠かせないのは、「スパイシー」という単語です。香りの中には粒コショウのような香りがはっきりと感じられます。飲み下すとドライフィグ(乾燥いちじく)のような香りが広がりますが、このスパイシーさははっきりと残ります。

味についても、「スパイシーさ」抜きには語れないという事情があります。粒コショウを飲んだかのような強い辛みがあり、刺激的で、スパイシーで、印象的です。スモーキーな雰囲気に少しだけ寄せていますが、はっきりとした味で、非常に歯切れが良いのが特徴です。極めて男性的で、力強く、マッシブな印象を抱かせるウイスキーだといえます。時間をかけてゆっくりと飲んでいきたい1杯であり、長く楽しめる1杯です。

ほかの2本の度数が40度であるのに対し、タリスカー10年は度数も多角、45.8パーセントもあります。香りも味も度数も、すべての面で、ウイスキーに慣れた人向けの1本だといえるでしょう。

タリスカー10年と合わせるのならば、ぜひコショウをまぶしたナッツをチョイスしてください。タリスカー10年の粒コショウの味わいと、非常によくマッチしてくれるはずです。

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甘い香りの「グレンスコシア」は舌触りが柔らかいのが特徴


最後に紹介する「グレンスコシア」は、タリスカー10年と同じく、スコッチウイスキーに分類されるものです。なおグレンスコシアにもさまざまな種類がありますが、ここで取り上げるのは、「グレンスコシア カンベルタウンハーバー」です

グレンスコシアの生まれ故郷は、スコットランドのカンベルタウン(「キャンベルタウン」とも。ここでは「カンベルタウン」に統一)です。このカンベルタウンは、かつては「ウイスキー作りの首都」とも呼ばれていました。世界中がこのカンベルタウンを認め、盛んにウイスキーが作られていたわけです。

しかし2020年現在、カンベルタウンに残る醸造所はそれほど多くはありません。そんななかで、グレンスコシアはウイスキーをつくりつづけています。1835年に創立したグレンスコシアの半生は決して平坦なものではなく、閉鎖されたり再開されたり……と、時のオーナーによって目まぐるしく状況が変わっていきました。しかし2014年以降は安定したウイスキーづくりを行っています。

グレンスコシア カンベルタウンハーバーは、杏やバニラ、クリームキャラメルや砂糖などのような比較的甘い香りを持ちます。また、クリーミーな味わいを持っています。

ここまで紹介してきた2本とは異なり、甘さ>辛さの構成で、スパイシーさは控えめです。ただ、べったりした甘さかというとそうではなく、甘さが先行するものの、口の中には辛さが残ります。

舌ざわりが非常に柔らかく、ウイスキー独特の指すような感覚がありません。後味も、辛さに混じった甘さが残り、舌を柔らかく保ってくれます。甘さと辛さのバランスが良く、このバランス感覚の良さが人を魅了します。味わいが一辺倒ではないこともまた、高く評価される理由でしょう。

まとめ


人によって感じ方に違いはありますが、今回ノテイスティングメンバーは「ウイスキーの苦手な人にもおすすめ、しかし初心者さん向きかというとそうではない」と結論を出しました。

ウイスキーは非常に表情豊かなものです。
いろいろ飲み比べてくださいね。

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