
BARでの注文方法や専門用語について。通う前に覚えておきたいこと
バーに初めて行くときは、やはり緊張するものです。初めてのところですし、どんな雰囲気なのか不安に思う人も多いことでしょう。
そこで今回は、バーに初めて行くときの注文の仕方をお教えします。
目次
バーの基本の考え方について
まずは、バーに行くときに知っておいていただきたい基本の考え方を紹介します。
バーテンダーは心地よい場所を提供してくれる
まず大前提として知っておいていただきたいのは、「バーテンダーやスタッフは、あなたに心地よく過ごしてもらいたいと願っている」ということです。
「恥をかきたくない」「おかしなことを言ったら笑われるのではないか」「軽んじられるのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、きちんとしたバーならば、お客様に恥をかかせたり、お客様を笑ったり軽んじたりすることはありません。
そのようなバーには二度と足を運ばなければすむだけですし、心地よく飲めるバーはたくさんあります。
そのため、過度に緊張する必要はありません。また、わからないことは「わからない」と言ってもまったく問題ありません。
知ったかぶりをするよりは、「バーテンダーに教えてもらう」という気持ちで行くとスマートです。
対応は「ごく常識的に」
ただ、バーテンダーはいろいろなお客様の対応をしてさばいていく必要があります。
わからないことを教えてもらうのはもちろんよいことですし雑談などをすることもあるかと思いますが、ずっと話しかけ続けるのはよくありません。
もちろん横柄な態度をとったり、正体を失くすほど酔っぱらったりすることもよくありません。特に、度を過ぎた飲酒はお店や周りに迷惑をかけるだけでなく、健康を害することにもなります。
ごく常識的な対応を行えば問題ないでしょう。
現金を持っていきましょう
バーの場合、1杯あたり1000円~、1500円~という価格設定がなされていることが多いので、飲みすぎると結構な金額になってしまいます。そのため、お財布には余裕を持っておきたいものです。
バーの中には、カードでの支払いができないところもありますから、現金を多めに持っておくと安心です。
お会計の場所がわからなければ、スタッフに目や手で合図をして呼び寄せ、「お会計はどうしたらよいですか?」と聞けば問題ありません。
飾りは食べてもよく、食べなくてもよい
カクテルを頼むと、チェリーやレモンなどがついてくることがあります。これは食べても構いませんし、食べなくても構いません。
また、カクテルピンなどを置くための道具やナプキンが出されることもありますから、邪魔になったカクテルピンなどはそこに置くようにしてください。
知っておきたいバーの専門用語
バーでわからない単語が出てきたら、その都度聞いてしまって問題ありません。
繰り返しになりますが、「わからないことがあること」は何も恥ずかしい話ではないからです。
ただ、覚えておいた方がスムーズに注文ができるため、ある程度の知識はつけておく方がよいでしょう。
ショート/ショートカクテル | カクテルグラスに出てくるタイプのカクテルをいいます。短時間で飲むことを想定しています。 |
ロング/ロングカクテル | グラスに入って出てくるもので、氷が入っているのが基本です。ある程度長い時間をかけて飲んでいくことができます。 |
フローズン/フローズンカクテル | 氷を使ったカクテルです。フローズンダイキリやフローズンマルガリータが代表例です。 |
シェイク | シェイカーを使って作るカクテルです。プロのバーテンダーがシェイカーを扱う姿は非常に美しいので、一見の価値があります。 |
ステア | かき混ぜることをいいます。「ステアで作るカクテル」などのような使い方をします。 |
スピリッツ | 蒸留酒のことをいいます。ウォッカやジンなどが代表例です。また、テキーラやラムもこれにあたります。 |
リキュール | 香草や花、果物などを使って作るお酒です。カルーアなどがその代表例ですが、パルフェ・タムールなどもここに分類されます。 |
ほかにもさまざまな専門用語がありますが、特に知っておきたいのはこのあたりでしょう。
バーでの注文の仕方を考えよう!
ここからは、バーでの注文のやり方を紹介していきます。
上でも述べたように、バーテンダーやスタッフに教えてもらいながら決めていってもいいのですが、それでも基本を押さえておく方がよいでしょう。
好きなお酒で選ぶ
自分の好きなお酒が分かっているなら、それをベースにしたお酒を造ってくれるようにお願いすると失敗がありません。
たとえば、「ラムが好きです」「ジンが好きです。そのなかでもクラフトジンを楽しんでみたいです」などのように伝えるのです。
また、リキュールで指定してももちろん構いません。たとえば、「アマレットをベースとしたものが好きです」などのように伝えます。
この「お酒で指定するやり方」は、バーの注文の基本とも言えるものです。
またこの方法でお酒を頼んだ場合、少なくとも「味の方向性」は自分の好みから大きく外れることはありませんから、初めてのカクテルでも「嫌いな味」になる可能性は極めて低いでしょう。
なお、「どうしてもダメな味」があるのであれば、それも言い添えます。たとえば、「ラズベリーが苦手なので、ラズベリーリキュールは避けてください」などのように言うのです(バーによっては、苦手な味がないかを確認してくれます)。
なお、「お酒に強く、好き嫌いがない」「ある程度お酒に慣れている」という人の場合は、物語や映画で出てきたものを頼んでも構いません。
好きな味の方向性を指定する
「好きなお酒はあるけれど、プラスアルファで味の方向性を決めたい」という場合は、「甘口か辛口か」を指定します。
これによって、出してくるカクテルの種類はかなり絞られますし、バーテンダーさんも提案がしやすくなります。
なお、「お酒の種類も何もわからない!」ということであれば、「甘口/辛口」「果実系が好きかハーブ系が好きか」「どんな種類(リンゴやラズベリー、ストロベリー、スミレなど)が好きか」などを伝えるようにします。
お酒の度数の好みを伝える
カクテルによって、お酒の度数は大きく変わってきます。
バーテンダーやスタッフが聞いてくることもありますが、自分の許容範囲の度数を伝えましょう。たとえば、「強いお酒でも平気です」「弱めでお願いします」などです。
なお、極めて高い度数のカクテルを頼んだ場合、バーテンダーやスタッフから「強いお酒だが大丈夫か」と確認が入ることもあります。くれぐれも無理をしないようにしてください。
また、このときに「暑いので、氷を使ったお酒が飲みたいです」などのように希望を伝えても構いません。
番外編~ワインバーの場合
ここまでは一般的なバーについて取り上げてきましたが、ワインバーならば産地で指定したり、好きなブドウで指定したりしても構いません。
なおワインバーの中には、オレンジワインなどの「個性が強すぎて、1本で買うには少々リスキーなもの」をグラスで飲ませてくれるところもあります。
「普段とは違うワイン」を飲みたいのであれば、これを利用してもよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
基本を押さえ、要点を伝えてお任せすればスマートですし、「わからないことはバーテンダーに聞く」ことを意識すれば、何も怖くありません。
バーは、楽しくなるために行くところです。
注文方法を知るのは、バーテンダーに対して「自分の好きなお酒」を出してもらうため。そのように考えて、本記事を参考にしてみてくださいね。