ブルゴーニュの神様と呼ばれる「アンリジャイエ」ってどんな人?人生や受け継がれる伝説を解説!

ワインの造り手で最も有名な人物といえば、誰が浮かびますか?

様々候補はあれど、絶対に忘れてはならないのは、ブルゴーニュの歴史を創った伝説的なドメーヌ、「アンリ・ジャイエ」ではないでしょうか。

そのワインは数百万円で取引されるほどの価値があり、入手は困難を極めます。ワイン知るうえで絶対に欠かすことのできないアンリジャイエについて紹介します。

アンリジャイエとは?

「アンリ・ジャイエ」とは一体どのような人物なのでしょうか?簡単に紹介しています。

そもそもどのような人物なのか?

「アンリ・ジャイエ」はフランス、ブルゴーニュのワイン史において「神様」と評される絶対的なワイン醸造家です。1950年代から2001年の間にワインの醸造を行っていました。

リシュブールやクロパラントゥといった現在でも人気の畑で栽培したピノ・ノワールを使用したワインが有名となっています。

元々はワイン造りをしていない?

アンリ・ジャイエ氏は、1922年にヴォーヌ・ロマネ村で生まれました。ヴォーヌ・ロマネ村はワイン造りが非常に盛んで、現在では「神に愛される村」と呼ばれるほどワインにおいて重要な村です。このような村で生まれ育ったからか、ディジョン大学へ入学し醸造学の資格を取得しています。

その後すぐにワインを醸造するのではなく、現在のドメーヌ・メオ・カミュゼの元で、ぶどうを栽培し醸造家に販売をする小作人としてしばらく働いていました。しかし、オイルショックなどの不況によりぶどうの売れ行きが悪くなったため、1970年代から自家元詰めを始めます。

なぜ神様と言われるのか?

さて、アンリ・ジャイエ氏が「神様」と呼ばれる理由の1つに迫ります。

低品質、大量販売が一般的だった潮流に革命を起こしたのが、アンリ・ジャイエと言われています。それは、品質を徹底して極める文化を創ったからです。

当時のブルゴーニュのワイン造りは、今と違いとにかく大量に造って数を売ることが一般的でした。低品質でも売れれば良いという考えです。現在のブルゴーニュのワインを考えると全く想像出来ないですよね。

アンリ・ジャイエ氏は、化学肥料を最低限しか使用しないリュットレゾネという有機栽培方法や、ぶどうの果梗(茎のようなもの)の全除去、低温マセレーション(マセラシオン)の醸し、自然酵母の使用などなど潮流に対して徹底して反骨的に品質にこだわったワイン造りを行いました。

当時こそ栽培方法や醸造方法などについて好奇の目にさらされていましたが、現在の当たり前です。文化を創り上げたといっても全く過言ではないでしょう。

プロでも悩む、偽造品について

歴史を創り、神がかったワインを造る彼のワインを飲みたいという人はワインファンにとどまらず、世界中にいます。しかし、2006年にアンリジャイエはこの世を去っており、新しくドメーヌアンリジャイエのワインが造られることはありません。そのため、需要は常に過剰で価格は1本数百万と高騰し、偽物まで出回るようになってしまいました。

高級ワインの偽物が造られるという話は少なくないのですが、アンリジャイエ氏はその被害を特に受けています。本物より偽物の方が流通しているレベルです。

また、真贋についてもラベルの印字の粗さやコルクなどから判断出来なくもないのですが、非常に難易度は高く、専門家でも頭を悩ませてしまいます。

もしご購入される際は、ご注意ください!!

語り継がれる伝説

本人は他界していますが、たくさんのワイン醸造家を育成したこともアンリ・ジャイエ氏の功績の1つです。彼の弟子にあたる生産者について紹介します。

エマニュエル・ルジェ

アンリ・ジャイエ氏の甥にあたる人物で、教えだけでなく、畑も引き継いでいるため後継者として有名です。最高品質のピノ・ノワールを手掛け、世界的に評価の高いワインを造っています。

価格はピンキリですが、ヴォーヌ・ロマネで4万円前後です。

メオ・カミュゼ

現当主ジャン・二コラ・メオ氏は、直接アンリ・ジャイエ氏からワイン造りについて教えを受けている数少ない人物です。2011年までは完全にアンリ・ジャイエ氏の醸造法に倣ってワインをつくっていましたが、現在は一部醸造法を変えている部分もあります。教え伝承にさらに昇華させるようなワイン造りをしています。

価格は1~3万円で、畑によっては数十万するものもあります。

ペロ・ミノ

現当主であるクリストフ・ペロ氏はアンリジャイエ氏の「最後の弟子」と言われる人物です。テロワールの個性を最大限に活かしており、その出来は非常にブルゴーニュらしい仕上がりで、現代版アンリ・ジャイエとも評されています。

価格は1~3万円で、極端に高価なものはほとんどなく、比較的手が届きやすいです。

まとめ

ブルゴーニュの神様「アンリ・ジャイエ」について紹介しました。

ドメーヌ・アンリ・ジャイエのワインをこの先飲む機会があれば、それは一大イベントです。心して味を、香りを、歴史を感じてください!