日本酒の基礎知識!にごり酒の味わいや飲み方について紹介

みなさんは「日本酒」というワードを耳にしたときに、濁りのない透明なお酒をイメージするかと思います。

しかし日本酒の中には濁りがあるものも存在していて、クリアな日本酒よりも優れている所がたくさんあるのです!

今回はにごり酒にフォーカス!一般的な日本酒との違いやにごり酒の種類、さらに日本酒ビギナーさんにもおすすめな商品をいくつかピックアップしてご紹介します。

にごり酒とは

一般的に日本酒を造るときは、目の細かい袋で濾してクリアな状態でボトリングされますが、にごり酒の場合は目の粗い袋でもろみを濾し、白濁した状態で瓶詰めされます。
白く濁った部分は澱(おり)と呼ばれ、瓶内で澄んだ部分と澱の部分の2層にくっきり分かれます。

澱とは本来酒粕となる部分であり、タンパク質やビタミン、食物繊維、葉酸、アミノ酸といった栄養素が詰まっています。疲労回復や美肌効果も期待でき、便秘解消にも役立つと言われています。また澱には血行を促進してくれる発酵酵素も含まれるため、冷え性にも効果的です。

美容にも健康にも効果的なにごり酒は、特に意識の高い女性に注目していただきたい日本酒です!

にごり酒とどぶろくの違い

白く濁っているお酒といえば「どぶろく」も思い当たりますよね?
漢字で見ても「にごり酒=濁り酒」と「どぶろく=濁酒」なので、そんなに違いは無いように思われますが、実は両者には明確な違いがあります。それは日本酒であるかどうかという点です。

日本の酒税法において、醸造酒は「清酒」「果実酒」「その他醸造酒」に分類されます。法律では“上槽と呼ばれるろ過のプロセスを経ていること”が、清酒(日本酒)の定義のひとつとなっています。

実のところどぶろくは、もろみを濾す工程を省いて造られるため「その他醸造酒」にカテゴライズされます。従って酒税法上でどぶろくは清酒として扱われません。
一方にごり酒は、目が粗くてもフィルターにかけられ造られるため、清酒として扱われるというわけです。

「にごり酒=日本酒」ですが「どぶろく≠日本酒」という方程式を頭にとどめておきましょう。

にごり酒の種類

ひとくちににごり酒と言ってもいくつか種類があります。

おり酒

別名「滓絡み(おりがらみ)」とも呼ばれるにごり酒。布で濾した後に残る澱を取り除かずにそのままボトリングされます。

沈殿部分が多く、一般的には全体が均一になるまで混ぜてから飲まれることが多いです。
日本酒玄人になってくると、おり酒を混ぜずに上澄み部分と濁り部分の2通りの味をそれぞれ楽しむという方もいらっしゃいます。

おり酒は味も香りも強いため、チーズや燻製などしっかり味付けされたものを肴に選ぶと良いでしょう。

ささにごり

少しだけ白濁したにごり酒で、漢字では「細濁り」と書きます。おり酒よりも濁りが少なく、すっきりとした味わいが特徴です。

冷奴や枝豆などのシンプルな料理と合わせれば、控え目なささにごりの味を楽しむことができます。また夏場にはキンキンに冷やして冷酒として飲むのもおすすめです。

うすにごり

沈殿している濁りが薄いタイプのにごり酒。ささにごりと表現が少し似ていますが、ささにごりはお酒全体が少しだけ濁ったものを指すのに対し、うすにごりは濁り自体が薄いものを指します。そのため透明度はささにごりよりも高い傾向にあります。

角がなくまろやかな口当たりがうすにごりの特徴で、タコの酢の物や鮭のホイル焼きといった海鮮料理と相性抜群です!

活性にごり

炭酸を含んだシュワっとしたにごり酒。瓶詰めされた後も瓶内では発酵が行われるため、炭酸ガスが発生しスパークリングなにごり酒となります。シャンパンの瓶内二次発酵と同じ原理ですね。

炭酸好きな方やカクテル感覚でにごり酒を飲みたいという方々から人気を集めています。

唐揚げやグラタンなどのこってり系の料理と合わせると、味に飽きることなく食事もお酒も楽しむことができます♪

試してみたいにごり酒3選!

にごり酒スターターにもおすすめの商品を3つご紹介します。

純米吟醸 白川郷 ささにごり

製造元は岐阜県大垣市に蔵を構える三輪酒造。主力ブランドは「白川郷」ですが、「吟雪花」や「バロン鉄心」といった銘柄も醸します。

純米吟醸 白川郷 ささにごりには、精米歩合が60%になるまで磨かれた五百万石が使われています。味わいは甘くなく辛くなく、濃くもなく淡すぎない中立な味わいで、ロック~ぬる燗まで幅広い温度帯で楽しむことができます。

10℃前後に冷やして飲むのがおすすめですが、炭酸割りにしても美味しくいただけます。

created by Rinker
白川郷
¥1,287 (2021/05/12 14:53:44時点 Amazon調べ-詳細)

花垣 純米大吟醸 うすにごり

製造しているのは福井県大野市にある南部酒造場で、日本酒以外にもリキュールの製造を行なっています。

蔵の代表銘柄である花垣の中でも「純米大吟醸 うすにごり」はどこか神秘さを秘めたにごり酒。淡いブルーボトルには、シルクのようなきめ細かい口当たりと柔らかなうまみを持つ純米大吟醸が詰められています。

雑味を除きながらも旨みが残った贅沢な一本です。

金鶴 風和 純米活性にごり酒

造り手は新潟県佐渡市でお酒造りを行う加藤酒造店。1915年の創業以来、加藤酒造店のお酒は佐渡特有の文化の中で佐渡の地酒として古くから親しまれてきました。

金鶴 風和 純米活性にごりは、爽快でありながらコクも一緒に味わえる一本。瓶内二次発酵によって得られた炭酸は、ワイングラスに入れてシャンパン感覚で楽しむことができます。

まとめ

今回はにごり酒についてご紹介しました。同じように白く濁ったお酒に見えても、法律できっちり分類されているんですね。シャンパン感覚で飲めてしまうにごり酒があるというのも意外でした。

今までクリアな日本酒を飲んできたという方は一度でもにごり酒を飲んでみて、濁りに含まれる奥深さにも触れてみては?