世界一クセが強いウイスキー?オクトモアの味と特徴、商品の種類を紹介

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正露丸を彷彿させるスモーキーな香りが魅力なオクトモア。究極なピートマニアともなれば、よりクセの強いスモーキーさを求め、ウイスキー「オクトモア」までたどり着く方も多いのではないでしょうか。

「一体、どこまでクセが強いウイスキー!?」

というわけで今回はオクトモアについて深掘りし、気になるオクトモアの製造元、ウイスキーの味わい、特徴や商品の種類まで一挙紹介していきます。

もっとクセが強いウイスキーを飲んでみたい、オクトモアの銘柄販売情報を知りたいなど、オクトモアに興味がある方は参考にしてみてください。

また、以下記事にて、初心者の方でも飲みやすいウイスキーの選び方をご紹介しています。
「自分の好みに合ったウイスキーを探したい」という方はぜひ参考にしてください。

参考記事:【おすすめ銘柄10選】ウイスキーの選び方を紹介

オクトモアとは

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オクトモアとは、スコットランドのアイラ島で造られているシングルモルトのウイスキーブランド。ブランド名は、アイラ島に実在する農村の名前にちなんでおり、ゲール語で「偉大なる8番手」を意味します。

2002年に好奇心のもとで始動したプロジェクトから誕生した銘柄で、フェノール値の高いモルト原料を使用した世界一ヘビリー・ピーテッドなシングルモルトウイスキーとして知られています。

これまでにない強烈なピート香で独自なスタイルを確立し、世界中のピートマニアから熱い支持をうけています。

オクトモアの製造元

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オクトモアを製造するのは、スコットランドのアイラ島の海岸沿いに位置するブルイックラディ蒸留所

1881年に起業家のハーヴェイ兄弟によって創業されて以来、設立当時から変わらない設備で伝統的な製法を用いてアイラウイスキーを作り続けています。

原料の麦芽はスコットランド産のみを使用し、蒸留から熟成、瓶詰めまでの作業も自社で行うこだわりっぷり。

また「オクトモア」を手掛けるほか、ノンピーテッドの「ブルイックラディ」や、ヘビリー・ピーテッドの「ポートシャーロット」 といったウイスキーブランドも製造しています。

オクトモアの特徴

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オクトモアは、ピート香を追求し、世界一高いフェノール値を誇ります。フェノール値とは、スコッチウイスキーの原料となるモルトの「ピートの乾燥」をppm(100万分の1)の単位で数値化したものです。

一般的に、わずかにスモークが香るフェノール値は10ppm前後とされています。この数値は、初心者でも比較的に飲みやすいものです。そして、ややクセ強めとされるフェノール値は25ppm前後。40~50ppm以上ともなれば、かなりスモーキーな香りがするクセの強いウイスキーと言われています。

また、同じアイラ島内で造られるウイスキー「アードベック」でさえ60ppm前後で、それに比べてオクトモアのフェノール値は最大167〜309ppmになります。この数値はスコットランド内でも類を見ないもので、世界においても異質なほど高い数値でもあります。改めて比べてみると、オクトモアは世界一クセが強いウイスキーと言えるでしょう。

オクトモアの誕生秘話

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元々、ブルイックラディ蒸留所はフルーティでフローラルなウイスキー製造が有名です。ではなぜこんなにスモーキーなウイスキー商品が打ち出されたのか、それは会話の中から偶然見つけたヒントにあったそうです。

はじめは「ポートシャーロット」のピーテッドモルトがぴったり40ppmのフェノール値を維持していたことに疑問を持ち、モルトを納入するベアーズ社に均一にのフェノール値を保つ方法を問いかけます。

すると、ベアーズ社は「80ppmのモルトに0ppmのノンピーテッドモルトに混ぜて40pmmに仕上げている」と答えました。

これに閃いたブルイックラディ蒸留所は、「ならば80ppmも提供できるのでは?」「ブルイックラディのウイスキーに80pmmのモルトを加えたらどうなる?」という好奇心から、ベアーズ社にモルトの提供を打診します。

こうして、2002年の9月23日にフェノール値80.5ppmとなる「オクトモア」が産声をあげたのです。思いのほか上出来だったため、ブルイックラディ蒸留所はさらなる高いフェノール値のウイスキーを目指すようになりました。

やがて、オクトモアのフェノール値はほかのウイスキーを追随させないほどの水準までに引き上げられ、今やアイラでも一目置かれるオリジナリティあふれるウイスキーへと成長を遂げたのです。

オクトモアの味わい

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オクトモアの味わいは、非常にピート感が高い中でも、フルーツやバニラのような甘みが特徴。スモークは強烈ながらも、アイラウイスキー特有の潮の香りも感じられます。

全体的にウイスキーの度数が高く、飲み心地は重厚でオイリー。口に含むと真っ先にスモーキー感が鼻を抜け、甘みの後には続くピートの余韻が長く楽しめます。

オクトモアの商品種類

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オクトモアの商品名は、「オクトモア 01.1」や「オクトモア 10.1」のように表記されています。この小数点の後に付く数字は、原酒の種類を区別するためにあります

■「.1」は、バーボン樽100%の原酒
■「.2」は、ワイン樽熟成の原酒をブレンド
■「.3」は、オクトモア農場産の大麦を使用
■「.4」は、新樽で熟成した原酒のみを使用

あえてウイスキーの商品名を細かく分類することで、味わいの違いを楽しんでほしいという思いが込められています。

オクトモアの商品紹介

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オクトモアの商品は数量限定が多く、一度発売終了すると新たなヴィンテージが発売されます。

今回は、2022年(3月時点)で流通されている商品を紹介します。

人気が高いため早く売り切れる傾向にあるので、欲しい方は見かけたらすぐ購入することをおすすめします。

オクトモア 11.1 スコティッシュ・バーレイ

シングルモルト オクトモア 11.1 スコティッシュ バーレー 59.4° 700ml ≪ 筒箱入り ≫

世界で30,000本のみ限定発売された商品。2013年に収穫されたスコットランド産コンチェルト種とプロピノ種の大麦を100%使用し、5年間の熟成を経て、力強く仕上げられた2014年ヴィンテージのシングルモルトです。

度数は59.7%と高く、気になるフェノール値は驚きの139.6ppm。強烈に放つピート香に加え、爽やかなフルーティーさとフローラルな香りが楽しめます。

価格はラインアップの中でも、もっともリーズナブルです。商品を迷われたら、まずは手の届きやすいこちらから試してみると良いでしょう。

オクトモア 11.3 アイラ・バーレイ

オクトモア 11.3 アイラ バーレイ 並行品 61.7度 700ml

世界で18,000本のみ限定発売された商品。オクトモア農園で栽培するアイラ島産大麦を100%使用しているため、アイラ島産大麦の特徴的な風味と希少性が際立ちます。

気になるフェノール値は、11.1をさらに上回る驚異の194ppm!

アイラ島ならではのオクトモアの味わいを楽しみたい方には、こちらの商品がおすすめです。一度味わうと、オクトモアの虜になること間違いないでしょう!

オクトモア 12.1 スコティッシュ・バーレイ

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2021年12月に販売されたオクトモア 11シリーズに次ぐ新商品12シリーズとなります。

12.1は、2014年収穫の大麦を使用し、5年間ファーストフィルのアメリカンオーク樽にて熟成されています。

11.1に比べ、フェノール値はやや低めの130.8ppmではありますが、繊細かつパワフル、非常にバランスの良いヘビリー・ピーテッドモルトに仕上げられています。

今ならまだ手に入る11.1と飲み比べてみてはいかがでしょうか?

オクトモア 12.2 ソーテルヌ・カスク

オクトモア 12.2 ソーテルヌカスク 57.3% 700ml

こちらも2021年に販売された新シリーズの12.2。12シリーズのナンバー2は、国内では初となる発売です。

原酒をアメリカンオーク樽で3年半の熟成後、再びソーテルヌ樽へ移して再熟成しています。

味わいは、オクトモアの力強さを残しつつ、蜂蜜漬けのフルーツとドライスモークの香り、柔らかいフルーティさが特徴。フェノール値は、129.7ppmです。

以前は免税店限定販売だったため、手に入らなかった方はぜひゲットしてみてください。

オクトモア12.3 アイラ・バーレイ

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12.3は、オクトモア農場産の大麦を使用した商品です。アメリカンウイスキー樽とペドロヒメネス・ソレラ樽で5年間熟成し、フェノール値118.1ppmに仕上げられています。

大麦の栽培地は海に近いため、潮風とシトラスのアロマが特徴。リッチでドライなピートスモークに、甘いドライフルーツのような味わいが楽しめます。

まとめ

今回は、世界一クセが強いウイスキー「オクトモア」について紹介しました。

よりスモーキーなウイスキーを求めているピートマニアの方は、ぜひオクトモアを試してみてはいかがでしょうか?

一度口にすれば、もう他のウイスキーでは物足りないのかもしれませんね。

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