ブランデーの王様「ヘネシー」歴史や特徴、種類などを紹介

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「コニャック の王様」と呼ばれるヘネシー。夜の街では、レミーマルタンのルイ13世と並んで高い人気があります。

しかし、ヘネシーは、ただ煌びやかなだけではなく、非常に高品質なブランデーでもあるのです。

そこで、今回は世界的に愛されるブランデーブランド「ヘネシー」の特徴や歴史、商品ラインナップをまとめて紹介します。

ヘネシー(Hennessy)とは

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ヘネシー (Hennessy) は、フランスのコニャックに拠点を持つブランデーメーカーです。

世界三大ブランデー「コニャック」の市場シェアを4割も占める最大手ブランドでもあり、現在はシャンパンの王様「ドンペリ」も取り扱っているMHD(モエヘネシーディアジオ)の傘下に入っています。

そんなヘネシーの品質は非常に高く、イギリス王室やロシア王室から認められるほどです。厳しい基準を設けてブランデー生産を行っています。

日本で最も有名なブランデーブランドとしても知られおり、「ヘネシーV.S」はスーパーやコンビニでも販売されています。

ヘネシー公式ブランドサイトはこちら

ヘネシーの歴史

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ヘネシー (Hennessy) は1765年、リチャード・ヘネシー氏によって創業されました。

リチャード・ヘネシー氏は、アイルランドにある村の貴族出身でしたが、国からの弾圧に耐えきれず、1750年からルイ15世の護衛としてフランスに駐留していました。

この駐留がきっかけとなり、フランスでコニャックの素晴らしさを知った、リチャード・ヘネシー氏は、ブランデー製造を始めたと言われています。

こだわり抜いて造られるヘネシーのブランデーは世界的な評価を受けていきます。

その成長の末、1971年には、モエ・エ・シャンドンとの合併しモエ・ヘネシーが誕生。

1987年になるとルイ・ヴィトンと合併し、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)となりました。

現在も、世界三大コングロマリット(企業共同体)として世界を牽引し、ブランデー業界の一大ブランドとなっています。

ヘネシーのこだわり

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ヘネシーがどんなこだわりを持っているのか解説します。

厳選された原材料

ヘネシーでは、ユニ・ブランというぶどう品種を原材料としています。

コニャックにある「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」「ポルドリ」「ファン・ボア」の4つの第一等級に分類させる限られた畑のみで栽培されたぶどうと原材料としています。

またさらに、その中で特に品質の高いぶどうのみを選別。厳しい条件で品質を精査しているといいます。

樹齢100年以上のフレンチオークで熟成

ヘネシーで使用される樽は、樹齢100年以上のフレンチオークのみを使用しています。しかも、その保有数は30万樽を超えています。

100年の歴史を重ねたフレンチオーク樽には、ポリフェノールやタンニンなどの成分が豊富に含まれており、繊細できめ細い味わいをブランデーに与えるのです。

専属のブレンダーが管理

ヘネシーには、技術に優れたブレンダーが常駐しています。30万樽以上の保有原酒やぶどうの品質を担保するにはプロの目が必要です。

ヘネシーのブランデーに使われる原材料は、ぶどうの目利きから、原酒の選定まで、全てブレンダーの基準を満たしたものしか採用されません。

高品質なコニャックを生み出す上で、欠かせないのがブレンダーの存在なのです。

特徴的なボトルデザイン

ヘネシーの特徴の一つに、くびれた平たいボトルの形状は忘れてはいけません。

このボトルデザインは、X.O以上の等級で主に採用されています。

考案は、1947年に創業者のリチャード・ヘネシーの甥である、ジェラール・ド・ジョッフル・ド・シャブリニャック氏が考えたものが現在でも使用され続けています。

デザインだけでも80年近い歴史があるのは、250年を超えるヘネシーならではと言えるでしょう。

ブランデーの基準を創った?

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ブランデーには熟成度合いを表す等級表示があります。「ナポレオン」や「V.S」などは聞いたことがあるかもしれませんね。

この格付けの制度、実は、発祥はリチャード・ヘネシー氏のひ孫であるモーリス・ヘネシー氏です。

当時は星の数で品質を分けていたと言われています。また「X.O」を創ったのもヘネシーです。

スタンダードを創るというのは、けた違いなブランド力ですね。

ちなみにコニャックで一般的に採用されている等級区分は以下の通りです。

■V.S(Very Special)
・熟成2年(コント2)以上のブランデー表記される。
■V.S.O.P(Very Special Old Pale)
・熟成4年(コント4)以上のブランデーに表記される。
■ナポレオン
・熟成6年(コント6)以上のブランデーに表記される。
■X.O(Extra Old)
・熟成10年(コント10)以上のブランデーに表記される。

メーカーによっても表記が変わってくる場合はありますが、おおよそX.Oやナポレオンは高級に分類されると覚えておくと良いでしょう。

ヘネシーのラインアップ

最後にヘネシーのラインアップを紹介します。

ヘネシー V.S(ベリー スペシャル)

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ヘネシー V.Sは、ヘネシーの中で最もポピュラー1本です。

比較的リーズナブルで、ヘネシーのコニャックの中では最も購入しやすいでしょう。

トーストやバニラのようなニュアンスが感じられ、フルーティーな味わいを楽しめます。ストレートで楽しむのも美味しいですが、ソーダやジンジャーエールで割って飲んでも美味しいです。

ヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュ

ヘネシー V.S.O.P フィーヌ シャンパーニュは、条件を満たした約60種類の原酒がブレンドされたブランデーです。

口当たりはドライで、すっきりとしています。オレンジやチョコレートのような香りがフワッと鼻を抜け、贅沢な気分にしてくれるでしょう。

ヘネシー X.O

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Hennessy(ヘネシー)
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ヘネシーのフラッグシップともいえる最高級のコニャックです。

100種類以上の原酒をブレンドしており、高級ヘネシーの代表格として愛されています。

グラスに注いだ瞬間から香りが立ち上り、一口飲むとフルーティーさと繊細さが口の中にあふれます。

ヘネシー パラディー

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ヘネシー パラディは、ヘネシーのラインアップの中でも最高格に分類されるブランデーです。価格も10万円を裕に超えます。

130年熟成させた原酒を含む100種類以上の原酒をブレンドしています。最低でも50年の熟成を経てリリースされるため、なかなか手に入りません。

プラムやホワイトペッパーのような香りと、シルクのような口当たり、バニラを感じさせる余韻がずっと続きます。

贅沢以外の言葉が見つからない、最高級のコニャックといえるでしょう。

ヘネシー  リシャール

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ヘネシー
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創業者「リチャード・ヘネシー」の名前を冠したコニャックです。

200年以上前の原酒を含む100種類をブランドし、他の追随を許さないほど最高の仕上がりとなっています。そのため、「ヘネシーの伝説」と崇められ、ヘネシー愛好家から支持される存在です。

キャンディやブラックペッパーのような香りとハチミツのニュアンス、バニラのような余韻が楽しめます。

かなりプレミアムなコニャックですが、人生で一度は飲んでみたい銘柄です。

まとめ

今回はヘネシーの特徴や歴史、商品ラインアップを紹介してきました。

ブランデー業界を牽引するヘネシー。ブランデーの歴史を創っているといったも過言ではないでしょう。

あまりブランデーを飲む機会はないかもしれませんが、この機会にぜひ一度味わってみてください。

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