10種類のお酒との検証で分かった最もお酒と相性が良い「おせち」とは?

お正月といったら「おせち」料理は外せません。

お重箱に所せましとならぶ豪華絢爛な食材たちは、新年ムードを一層に引き立てます。

そして、お正月はお神酒や祝いだとお酒を合わせる方も多いのではないでしょうか。

ということで今回は、代表的なおせち料理とお酒のペアリングを検証していきます。

よりお正月の食を楽しみたい人は参考にしてみ下さい。

おせち料理の特徴

おせちのイメージ

まずは、そもそもおせち料理とは何かを紹介します。

どんなもので、なにが入っているのかなどをおさえていきましょう。

おせち料理とは?

おせち料理は、大晦日から元旦に食べられる料理を指すものです。現代は一般的に3層から5層程度のお重箱に詰められます。

元々おせちは、新年の祝いと昨年の感謝を神にお伝えするお供えものとして、造られていました。

そのため、五穀豊穣や子孫繫栄、無病息災などを願った縁起物がおせち料理には入ります。

例えば、数の子は子孫繫栄への願い、栗きんとんは金運への願い、伊達巻は学問への願いがこめられています。このように縁起が良いとされるものがおせち料理には入るのです。

おせち料理にはどんな料理が入るの?

おせちの基本は、「祝い肴三種」「口取り」「煮しめ」「酢の物」「焼き物」 の5種類から構成されます。

それぞれ、以下のものなどが入ります。

祝い肴:黒豆、数の子、ごまめ(関東)、叩きごぼう(関西)
口取り:伊達巻、栗きんとん、かまぼこなど
煮しめ:筑前煮、たけのこ、里いもなど
酢の物:紅白なます、酢蓮、ちょろぎなど
焼き物:タイ、ブリ、エビなど

これらの料理がお重箱に詰められるわけですが、実はお重箱にも意味があります。

三段:「3」は「充つ」や「満つ」という語呂合わせから、完全や充実の意味。
与段:春夏秋冬の四季や、完全である「3」からさらに良い方へという意味。
五段:土用を表したり、敢えて空っぽにして来年は5重目も一杯にできますようにという願いを込めて使われる。

このように、料理だけはなくお重箱にも縁起が意識されているのです。

おせちとお酒を合わせるコツ

おせちとお酒

おせちとお酒を合わせるコツを紹介します。

おせちは「祝い肴三種」「口取り」「煮しめ」「酢の物」「焼き物」から構成されているといいましたが、中身をみるとそのほとんどが「海の幸」と「山の幸」であり、重くないものが多いです。

おせちの定着は奈良時代とも言われます。日本でお肉を食べる文化が一般化されたのは、明治から昭和の頃です。そのため、おせちにガツンと系肉料理が入ることは少ないわけです。

このような文化背景から、和のテイストが強いおせち料理には「日本酒」や「焼酎」などの日本のお酒や淡泊な味わいに合うお酒と相性が良いといえます。味の濃いお酒を避けて合わせると無難にペアリングすることが出来るでしょう。

とはいえ、今日はマンネリ化などの防止、食文化の変化により肉料理がはいる場合も増えてきています。したがって、一概に味が濃いお酒を避けていれば良いと言えないことも確かです。

ただし、魚卵とワインなどの絶対避けるべき組み合わせもあります。この後に実際に検証したペアリングを紹介するので、組み合わせの参考にしてみください。

おせち料理と相性の良かったお酒

ここからは、実際に食べ合わせてみて相性を検証した結果を紹介します。まずは、相性が良かった組み合わせです。

なお、今回のペアリングはおせち料理全てではなく、SAKE Mania調べで人気が高く、おせち料理らしい「伊達巻」「黒豆」「紅白かまぼこ」「栗きんとん」の4つで検証しました。全国のごまめファンの皆様ごめんなさい。

またお酒はお正月ということもあり、様々な人が集まることを考えて、ノンアルコールも混ぜてみようという試みで梅酒をノンアルコールにし、男女2つ視点で検証しています。

それでは、各おせち料理の相性が良かった組み合わせを見ていきましょう。

「伊達巻」と相性の良かった組み合わせ

まずは、「伊達巻」。伊達巻は、しっかりとした甘味と、ほのかな塩味を感じられる他、スポンジケーキの様なフワフワな食感が特徴です。食べ合わせて相性の良かったお酒を紹介します。

白ワイン × 伊達巻

伊達巻の塩味と甘味が、白ワインのスッキリとした酸味と抜群の相性を発揮した組み合わせです。

ケーキを彷彿とする食べ合わせなので、食後に組み合わせて楽しむのがおすすめでしょう。

男女関わらず、スイーツ好きにおすすめの食べ合わせです。

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梅酒(ノンアル)× 伊達巻

伊達巻は、梅酒との組み合わせも良かったです。白ワインとは系統の違う酸味を持っていますが、しっかりと伊達巻の塩味と甘味にマッチします。

ほどよく杏のようなニュアンスを感じられるので、お酒が苦手な人でも合わせて楽しむことができるでしょう。

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レモンサワー × 伊達巻

レモンサワーと伊達巻の組み合わせは、レモンの酸味がほどよく伊達巻のもっさり感を中和し爽やかにしてくれました。

スフレチーズケーキを感じさせるペアリングでしたが、アルコールや苦味がガツンと来るようなタイプのレモンサワーだとあまり合わないかもしれません。

合わせるなら少しレモネードっぽさのあるレモンサワーがおすすめです。

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ウイスキー × 伊達巻

ケーキにウイスキーやブランデーを入れることはよくあります。

伊達巻とウイスキーは正しくこのニュアンスを感じる組み合わせでした。

しかし、ストレートで合わせると少しアルコール感が強すぎます。慣れていない場合は、ロックや水割りで合わせると美味しく頂けるでしょう。

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「紅白かまぼこ」と相性の良かった組み合わせ

つづいては、「紅白かまぼこ」。紅白かまぼこは白身魚の淡泊な風味と、プリっとした食感が特徴です。食べ合わせて相性の良かったお酒を紹介します。

麦焼酎 × かまぼこ

間違いない組み合わせです。くどくないながらもガツンと麦焼酎の風味が最初にきて、段々とかまぼこの旨味が広がっていきます。

今回の検証では、かまぼこはプレーンに、なにもつけずに食べ合わせましたが、お醤油やマヨネーズをつけて食べる方も多いと思います。マヨネーズをつけるのではあれば、さっぱり感を持たせるためにソーダ割、お醤油であればじっくり旨味を感じるためにロックで合わせるのがおすすめです。

飲み方も味付けなどで万能に楽しむことが出来るでしょう。

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ビール × かまぼこ

想像通りではありますが、安定して美味しい組み合わせとなりました。

今回は苦味が少ない「ハイネケン」で試してみましたが、おそらく苦味の強いIPAなどの場合だとあまり合わないかもしれません。かまぼこの味が負けてしまいます。

合わせるならラガー系やホワイトエールなどがおすすめです。

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日本酒 × かまぼこ

魚の風味をしっかり引き立ててくれたのが、日本酒でした。非常にバランスが良かったです。

今回はコクのある旨口な日本酒で試していまが、スッキリとした日本でも相性は良いと思います。

定番中の定番というだけあって外しませんね。

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白ワイン

和洋折衷。そんな言葉がピッタリな組み合わせとなったのが、白ワインとかまぼこです。

食感を楽しみつつ、魚の旨味と風味が、ワインの酸味の中を泳ぎます。

魚の味がはっきりしているかまぼこを選ぶとより美味しくいただけるでしょう。

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「黒豆」と相性の良かった組み合わせ

3つ目は、「黒豆」。黒豆は、大量のお砂糖を使用しているためしっかりと甘く、豆特有の食感があります。食べ合わせて相性の良かったお酒を紹介します。

麦焼酎 × 黒豆

黒豆の良いところを強調してくれるような引き立て役となったのが、麦焼酎です。

黒豆独特の食感とも喧嘩せず、甘みもほどよく調和してくれます。

かなりおすすめ度の高い組み合わせとなりました。

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ビール × 黒豆

ビールと黒豆は、フルーツビールのニュアンスを感じる組み合わせとなりました。

ビールの苦味が得意ではない方でも美味しく頂ける組み合わせだと思います。

黒豆からフルーツ感がグッと感じられるという意味で変化がおもしろい組み合わせと言えるでしょう。

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ウイスキー × 黒豆

ウイスキーに甘いものやナッツを合わせるのは、よくある組み合わせです。

黒豆は、「甘みのある豆」ということで、相性に間違いがありません。

また検証した中で、最も口に残る黒豆の皮が気にならない組み合わせでもありました。もし、皮の感じが気になる方は試してみてください。

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梅酒(ノンアル)× 黒豆

黒豆と梅酒のペアリングは、食後にピッタリ組み合わせとなりました。

梅酒のコクある甘味と黒豆の甘味が、梅酒の酸味によって調和され、ラグジュアリーな印象を受けます。

ノンアルでの検証でしたが、アルコール入りでも、相性を損ねない美味しさなのでお酒が飲める人も飲めない人も試して欲しい組み合わせです。

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「栗きんとん」と相性の良かった組み合わせ

最後は、「栗きんとん」。栗きんとんは、サツマイモとお砂糖で使った餡にむいた栗を合わせているため、独特な甘さが特徴的です。食べ合わせて相性の良かったお酒を紹介します。

白ワイン × 栗きんとん

焼き芋とのペアリング記事では、白ワインと焼き芋は★3評価でしたが、栗きんとんになったことで化けました。

白ワインの酸味が、こってりと甘いサツマイモのあんのバランスを整えてくれます。

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▼関連記事
焼き芋に合うお酒とは?10種類のお酒で試してみた!

ビール × 栗きんとん

黒豆と同じく、フルーツ感を感じる食べ合わせです。

好みだと思いますが、同じフルーツ感でも雰囲気が違うことが分かるので、お重箱のこの2品は食べ比べしてみるとおもしろいでしょう。

ただし、糖分と炭水化物にビールは正月太りまっしぐらなので、ほどほどにしてくださいね。

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レモンサワー × 栗きんとん

栗きんとんに足りない、酸味と苦味の要素がレモンサワーにはあり、味のバランスが非常に良い組み合わせとなりました。

ただし、炭酸感が強すぎると、レモンサワーが強調され、栗きんとんの良さを打ち消してしまう可能性もあるので注意も必要です。

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日本酒 × 栗きんとん

もっとも「和」を感じる組み合わせとなったのが、日本酒とのペアリングです。

「ザ・和スイーツ」なので、「お正月感を堪能したい!!」という方におすすめの組み合わせと言えます。

旨口の芳醇なものから、純米酒などのお米感がしっかりあるものまで、万能に合いそうです。

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一番相性が良かったと感じたベストペアリング

今回検証した食べ合わせの中で、最も美味しいと感じた組み合わせを紹介します。

最も相性の良いと感じたのは、「白ワイン × 栗きんとん」です。

栗きんとんのこってりとした甘みが白ワインの酸味とベストマッチします。

ぜひ、食の締めにデザート的に召し上がってみてください。

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おせち料理と相性の悪かったお酒

ここからは、今回の検証で相性が良くないと感じた組み合わせを紹介します。

「伊達巻」と相性の悪かった組み合わせ

まずは、「伊達巻」と食べ合わせて相性の悪かったお酒から紹介します。

芋焼酎

伊達巻は甘さの余韻が非常に繊細なおせち料理です。

しかし、芋焼酎と合わせるとその余韻が全て芋焼酎の香りに搔っ攫われてしまいます。

白麹仕込みのすこしスッキリとした芋焼酎ならまだ可能性がありそうですが、無理に合わせなくても良さそうな組み合わせでした。

日本酒

意外にも日本酒と伊達巻の相性は良く感じませんでした。

おそらく今回試した日本酒がコクのある旨口タイプだったので、お互いの主張がぶつかりあったのかもしれません。

もし合わせるのであれば、すっきとした日本酒でお米感がキリっとした、純米酒がより良いでしょう。

ビール

ビールと伊達巻の組み合わせは、味的な問題は少ないのですが、ビールの炭酸が悪い方向へと引っ張ります。

炭酸が抑えめで、苦味の少ない、ホワイトエールなどで合わせると合うかもしれません。

ブランデー

決して美味しくなくはない組み合わせです。

しかし、アルコール度数が高い分、あまり割って飲むことがないブランデーはインパクトが強すぎます。

伊達巻がスポンジのようにアルコールを吸収するので、お酒が得意でない方にはおすすめできない組み合わせでしょう。

「紅白かまぼこ」と相性の良かった組み合わせ

つづいては、「紅白かまぼこ」と食べ合わせて相性が良くなかったお酒を紹介します。

赤ワイン

生臭さが際立つペアリングとなりました。

赤ワインのタンニンによる渋みと酸味も悪い方向と進みます。

魚卵とワインの組み合わせが良くないという話が有名ですが、かまぼこもおすすめできません。

梅酒(ノンアル)

味を損ねているわけではないですが、決して合っていない不思議な食べ合わせが、梅酒とかまぼこです。

もしかすると、かまぼことクセのある酸味は相性が良くないのかもしれません。

ブランデー

ブランデーとかまぼこは、妙な甘みが強調され、上級者向けの食べ合わせとなりました。

赤ワインのように生臭いわけではありませんが、わざわざ合わせなくても良いでしょう。

「黒豆」と相性の悪かった組み合わせ

つづいては、「黒豆」と食べ合わせて相性の悪かったお酒を紹介します。

白ワイン

「可もなく不可もなく」そんな食べ合わせが、白ワインと黒豆です。

ワインの酸味が黒豆の濃厚な甘みに負けている感があります。

今回、食べ合わせを点数化して記録したところ、白ワインは2番目に総得点が高かったです。

せっかくのおせちなら、いろいろ試してみても良いかもしれません。

「栗きんとん」と相性の悪かった組み合わせ

最後は、「栗きんとん」と食べ合わせて相性の悪かったお酒を紹介します。

梅酒(ノンアル)

梅のテイストが大きく勝ってしまう組み合わせです。とはいえ、梅酒好きなら美味しいと感じる組み合わせではあります。

ちなみに、栗きんとんですが、今回検証したお酒の中では梅酒以外の全てのお酒と相性が良かったです。

そのため、わざわざ梅酒で合わせずともよいかもしれません。

一番相性が良くないと感じたワーストペアリング

今回検証したお酒の中で、最も相性が悪かった食べ合わせ、ワーストペアリングを紹介します。

最も美味しくないと感じた組み合わせは、「赤ワイン × かまぼこ」 です。

生臭さが際立ってしまいます。まったくおすすめできません。

また今回は検証から外れてしまいましたが、数の子と赤ワインは最も注意すべき食べ合わせです。

魚に含まれる油と赤ワインの鉄分が科学反応をおこし、血生臭いような香りを発生させます。

かまぼこも同様にこの反応から臭くなりますが、数の子は比ではありません。チャレンジングな方以外はやめておきましょう。



おせちとお酒のペアリング結果一覧

おせちとお酒の検証結果を一覧にしてみました。
検証は10点満点で点数が高いほど美味しい組み合わせとして採点です。表は、検証した全員の平均点となっています。

お酒/おせち伊達巻紅白かまぼこ黒豆栗きんとん
日本酒46.557.5
芋焼酎33.55.557
麦焼酎5.57.57.57
赤ワイン535.56
白ワイン7.5658
ビール4.56.57.57.5
梅酒73.575.5
ウイスキー6677
レモンサワー756.57.5
ブランデー4.546.57

下の表はお酒ごとに、検証したおせち料理4つの合計点を平均化したものです。つまり、今回の検証でおせち料理と合わせやすかったお酒を順に並べたものですね。

お重箱の中には沢山の種類のおせち料理が詰められますが、何種類もお酒を用意するのは面倒だという方は参考にしてみ下さい。

お酒平均点
麦焼酎6.9
白ワイン6.6
ビール6.5
ウイスキー6.5
レモンサワー6.5
日本酒5.8
梅酒5.8
ブランデー5.5
芋焼酎5.3
赤ワイン4.9

まとめ

代表なおせち料理とのペアリング検証を紹介しました。

今回の検証では、最も万能に合わせやすいのは、「麦焼酎」と「白ワイン」という結果になりました。

おせち料理は淡泊なものや、甘みの強いものが多く入ります。そのためスッキリとしたものが相性が良い、という結果になったのかなと思います。

しかし、おせち料理は種類が豊富です。せっかくのお正月ですから、様々なお酒とのペアリングを試してみはいかがでしょうか?

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