「初垂れ(ハナタレ)」ってどんなもの?気になる焼酎基礎ワード

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少し前まで「初垂れ」の焼酎と言えば、市場ではなかなかお目にかかることができず、限られた人しか飲むことができない希少な焼酎でした。店頭に並ぶようになった今、「初垂れ」がどんなお酒なのか気になりはじめた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は焼酎の「初垂れ」にフォーカスし、特徴や美味しく飲む方法についてもまとめていきます。

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初垂れ(ハナタレ)とは?

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もろみの蒸留は「初垂れ」「本垂れ」「末垂れ」と段階分けされていて、初垂れとはもろみを蒸留した時に最初に出てくる原酒のことを言います。アルコール度数は60度以上と非常に高く、単式蒸留で造られたアルコール度数45度以上の焼酎は、酒税法においてスピリッツに分類されます。

どんな焼酎からも初垂れが出てきますが、採取できる量はほんのわずかのため、ひと昔前までは蔵人のみが味わえる「幻の焼酎」という見方が強かったのです。現在は市場にも出荷されるようになりましたが、それでも「希少なお酒」であることには変わりありません。

初垂れ(ハナタレ)の特徴

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初垂れにはどのような特徴があるのでしょうか?

味わい

初垂れはアルコールが強いだけではなく、香り成分、旨み成分もギュッと凝縮されていることから、たいへん味わい深い部分となっています。

後に出てくる「本垂れ」や「末垂れ」と比べると違いがわかるかもしれません。初垂れは焼酎の中でも「旨みの煮凝り」のような性格だと言えるでしょう。

普通の焼酎と比べると手に入りにくくお値段が高くなる傾向にありますが、それでも焼酎好きであれば一度は飲んでおくべきジャンルです。

アルコール調整

先ほど初垂れのアルコール度数は60度以上になると述べましたが、実は蔵元でアルコール度数が45度以下になるまで調整されたものが一般的に商品として出荷されています。初垂れを用いるほとんどの場合、加水して「本格焼酎」として市場に出回ります。

ラベルに「初垂れ」または「初留取り」と書かれていますので、お店で初垂れの焼酎を探す方は「初留取り」の文字にも目を向けてみてくださいね。

初垂れを美味しく飲む方法

高い芳香と旨みが詰まった初垂れをより美味しく飲む方法をご紹介します。

パーシャルショット

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ボトルごと冷凍庫でキンキンに冷やして飲む方法。カチカチに凍ってしまうのでは…?と思われるかもしれませんが、初垂れはアルコール度数が高いため、凍ることがありません。

十分に凍らせた後、グラスに初垂れを注いでトロリとした状態で出てこればパーシャルショットの完成です。ただ冷やしても度数は変わらないので、飲みすぎには気をつけてくださいね!

水割り・お湯割り

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あまりお酒に慣れていない方でも気軽に挑戦できる飲み方。水やお湯で焼酎を割ればアルコール度数を下げることができます。お好みの度数になるまで調整し、初垂れを楽しむのもひとつの手です。

寒い冬場であればお湯割りがおすすめ!身体をポカポカにしてくれるだけでなく、初垂れの旨みと良い香りがリラックス効果をもたらせてくれることでしょう。

ストレート

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初垂れの旨みをダイレクトに味わいたのであればやっぱり王道のストレート!水も氷も加えずにそのまま飲めば初垂れの個性を十分に味わうことができます。

お酒に慣れている玄人向けの飲み方です。

まとめ

今回は初垂れについてお伝えしました。アルコール度数60度以上の状態で焼酎が出てくるというのは驚きでした!旨みや香りも凝縮されている所を見ると、良いとこどりの焼酎と言えそうですね。

蔵人のみぞ知る味だったほんのわずかな希少部位…手に入れた際は大切にゆっくり味わいましょう。

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