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ヴィエイユ・ヴィーニュ(V.V.)って何?ワインの基本用語を学ぼう
ワインのラベルには様々な表記がありますよね。その中でも「ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vielles Vignes) 」「V.V. 」と書かれたラベルをご存知でしょうか?
フランス語で「古い木」を意味していますが、ワインの味にどんな影響を与えているのか、普通のワインとはどう違うのか分かりませんよね。
そこで今回は「ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vielles Vignes) 」について詳しく解説をしていきます。
目次
ヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)とは?
「ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vielles Vignes) 」は、「古いブドウの木」を指します。通常ブドウは約3年でワイン造りができるようになりますが、「V.V. 」は30〜40年以上の樹齢のブドウからワイン造りをするのです。
ブドウは樹齢20年を過ぎると果実の量も減ります。しかし、その代わりに栄養分も行き届きやすくなるのです。さらに根もしっかりと伸びて、地中からの栄養分を吸収しやすくなります。
また実るブドウの果皮が分厚くなってくるため、タンニンやポリフェノールが濃くなり、しっかりとした赤ワインが出来上がります。ただし収穫量がグッと下がるため、価格はその分高くなりやすいです。
ヴィエイユ・ヴィーニュは何が違う?味わいは?
「ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vielles Vignes) 」は、普通のブドウと比べて、濃厚で骨格のしっかりしたワインになりやすいです。一粒一粒に栄養が行き届いており、普通のワインと比べて、味や香りがしっかりとしています。濃厚で複雑なワインが楽しみたいという人は、ヴィエイユ・ヴィーニュのワインを試してみてください。
ヴィエイユ・ヴィーニュのおすすめ銘柄
それではヴィエイユ・ヴィーニュのおすすめ銘柄をいくつか紹介していきます。この機会に濃厚でしっかりとしたワインを飲んでみてくださいね。
ラストー・ルージュ
フランスのローヌ地方にある、自然派ワインにこだわったドメーヌ・デ・エスカラヴェイユ。ローヌ地方の恵まれた気候で栽培されたブドウは、樹齢60年以上にもなります。ブドウの旨味も桁違いで、フランスでも人気銘柄のひとつとなっています。ロバート・パーカー氏も「将来有望な注目ドメーヌ」と言い、ワイン業界でも注目を集める存在です。
ラベルにはフンコロガシが描かれていますが、これは丘の上で農作業をする修道僧たちがフンコロガシのように見えるというのが由来となっています。まさに自然派にこだわったドメーヌ・デ・エスカラヴェイユを象徴するラベルです。
品種はヴィエイユ・ヴィーニュのグルナッシュをメインに、シラーをブレンドして作られています。濃厚な果実の中にピリッとしたスパイス感もあり、どんな食事にも合わせやすいです。価格も2000円前後なので、普段の食卓にもおすすめできます。
ドメーヌ・ド・ヴィルマジュー コルビエール・ブートナック
フランスのラングドック・ルーションで、高品質なワイン造りをしているジェラール・ベルトラン。ワイナリー・オブ・ザ・イヤーも受賞し、世界70カ国以上で飲まれる人気ワインとなりました。
オーナーのジェラール・ベルトラン氏は、元ラグビー選手という経歴を持ち、現在ではフランスのワイン業界では知らない人はいない存在となっています。
またブドウの樹齢50〜60年、最も古いものでは100年を超えるブドウもあります。さらにビオディナミ農法への転換をし、環境へ配慮したブドウ作りも積極的に行うほど丁寧な栽培が行われています。
ブドウ品種はカリニャン、シラー、グルナッシュ、ムールヴェードルの4品種。きめ細やかなタンニンとしっかりとした骨格は、どんな料理にも合わせやすいでしょう。
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌシュール・リー・ヴィエイユ・ヴィーニュ
ミュスカデはブドウの品種で、フランスの産地名でもあります。生産者は白ワインにこだわってワイン造りをしているクイノー家。畑には農薬や除草剤は使用せず、環境に配慮したブドウ作りを行っています。
最近はデキャンタ誌の「ミュスカデTOP10」、ワイン&スピリッツ誌「年間ベスト・ロワールワイン」など数々の賞を受賞しました。
ブドウは樹齢40〜60年のものを使用し、凝縮した白ワインを造り出しています。発酵する際に二酸化炭素が発生するため、開栓直後はわずかな発泡も感じることができる白ワインです。
フレッシュな酸味とほのかなミネラル感が特徴で、ワインが苦手な人でもスッと飲めるでしょう。ミュスカデは海が近い地域なので、魚介類とのマリアージュにぴったりの白ワインです。
まとめ
今回はヴィエイユ・ヴィーニュ(V.V.)について解説をしました。ここまでブドウの味が凝縮しているなら、一度は飲んでみたいですよね。
価格も1000円台で購入できるものもあり、誰でも気軽に飲むことができます。またヴィエイユ・ヴィーニュ(V.V.)のラベルを見て、友人や家族に説明をしてあげると、喜ばれるかもしれません。
それでは皆さんも、ヴィエイユ・ヴィーニュ(V.V.)のワインを楽しんでみてくださいね。