イカの塩辛に合うお酒とは?合わない組み合わせも紹介

日本酒や焼酎に合うおつまみとして定番の「塩辛」。お酒だけでなくご飯のお供としても人気です。

そこで今回は塩辛にマッチするお酒を実際にペアリングしてみました。

塩辛と相性の悪いお酒も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

塩辛の特徴や歴史

まずは塩辛の特徴や歴史を紹介します。

塩辛の特徴

塩辛とは魚介類の身や内臓などを塩漬けにして発酵させた食品です。日本では昔から保存食として食べられており、日本の食卓に広く浸透しています。

塩辛は微生物により発酵することで旨味が増し、栄養価が高いことでも有名です。味が濃いため調味料として使われることもあります。

またイカの塩辛の作り方は大きく分けて3種類あります。

白造り イカの身と塩で発酵させて作る塩辛で白い見た目が特徴
赤造り 白造りに肝と塩を加えて発酵させる塩辛で赤茶色の見た目が特徴
黒造り 赤造りにイカスミと塩を加えて発酵させる塩辛で黒い見た目が特徴

皆さんが食べている塩辛は、白造りや赤造りが多いのではないでしょうか。

その他にも、エビやタコを使った塩辛もあり、高知県のカツオで作られる酒盗も塩辛の一種です。

塩辛の歴史

塩辛の歴史は古く、平安時代末期の「今昔物語」では、塩辛という文字が使われていました。しかし実際に塩辛が食べられていたという事実は確認できず、歴史としては江戸時代から始まったと言われています。

また塩辛は日本だけでなく、東南アジア諸国でも食べる文化があります。例えば、インドネシアや中国ではアミの塩辛が有名です。朝鮮半島では「メルチージョ」と呼ばれるカタクチイワシの塩辛や「セウジョ」と呼ばれるアミの塩辛もあります。

主に米を主食とする国で塩辛は食べられており、アジア全体で主流の保存食と言ってもいいでしょう。

塩辛は二日酔いにもおすすめ

塩辛はお酒のおつまみとして親しまれていますが、実は二日酔いにもおすすめの食品です

お酒を飲むと、肝臓でアルコールを分解しアセトアルデヒドという物質が発生します。アセトアルデヒドはタバコの煙に含まれる有害物質としても知られ、吐き気や頭痛などを引き起こします。これが二日酔いの原因であり、お酒を飲みすぎるとアセトアルデヒドの分解が遅れ、さらに二日酔いを悪化させてしまうのです。

そしてイカの塩辛には「タウリン」が含まれており、このタウリンはアセトアルデヒドを解毒する作用があると言われています。

そのためお酒のおつまみに塩辛を食べることは理にかなっているのです。二日酔いをしやすいという人は、ぜひ塩辛を食べてみてください。

塩辛とお酒を合わせるコツやポイント

それでは塩辛とお酒を合わせるコツやポイントを紹介します。

発酵をさせるお酒と合わせる

塩辛は魚介類の身や内臓に食塩を加えて発酵させた食品です。そのため、発酵させて造られるお酒を合わせるといいでしょう

例えば、日本酒や焼酎は原料を発酵させて作るため、塩辛と合わせやすいです。またワインも発酵食品ですので、ブドウの種類や銘柄によっては合わせられます。

塩辛の生臭さを考慮する

塩辛は生の魚介類を発酵した食品なので生臭さがあります。そのため、生臭さが広がらないスッキリとしたお酒を選ぶのがコツです。

日本酒ならキリッと辛口なもの、ワインならミネラルと酸味があるものといった感じです。

お酒の甘さが強すぎると塩辛の生臭さが広がってしまい、美味しく感じられません。

お酒と塩辛の生産地を合わせる

お酒とおつまみの産地を合わせるのは定番の方法です。

塩辛は魚介類なので、海の近くで造られているお酒を選ぶといいでしょう。海の近くで造られたお酒は、海風を受けてミネラルをたっぷりと含んでいるため、塩辛と合わせやすいです。

塩辛と相性の悪いお酒とは?

次に塩辛と相性の悪いお酒を紹介します。

生臭さが広がる「ビール」

ビールは塩辛と合わせやすいイメージがありますが、実は合わないという声も多いです。

その理由は、ビールの発泡が生臭さを倍増させてしまうから。実際に生臭さがある魚介類とビールは合わせないという飲食店もあるほどです。

銘柄によっては合うものもありますが、失敗したくないなら日本酒や焼酎を選んだ方がいいでしょう。

フルーティーな「大吟醸酒」

塩辛と日本酒の相性は良いですが、フルーティーな大吟醸酒は避けておきましょう。

フルーティーで甘みのあるお酒は、塩辛との味の濃さや旨味に差があり、合わせにくいです。また甘さと生臭さが広がってしまい、まずいと感じてしまう人も多いです。

甘みの強い「果実酒」

甘みが強い果実酒は塩辛と合いません。大吟醸酒と同じように、味や香りに差があるので、果実酒や甘いお酒は避けておいた方がいいでしょう。

塩辛とお酒のペアリング

この章からは、実際に塩辛とお酒をペアリングしていきたいと思います。

ミネラルが豊富な白ワイン

実は塩辛はワインと合わせることができます。

中でもミネラル感がありスッキリと飲める白ワインがおすすめです。白ワインの主張が強すぎてしまうと、塩辛の生臭さが広がってしまうため、香りが強くないものを選びましょう。

おすすめのお酒「パスクア オーガニック シャルドネ・グリッロ シチリア 白」

こちらは、イタリアのシチリア島で生産されており、海風のミネラルをたっぷり含んだオーガニック白ワインです。化学肥料、除草剤、殺虫剤などの農薬を使用せず栽培されたシャルドネは、スッキリとした辛口に仕上がります。余計なものが入っていないので、ミネラル感があり香りも抑えられています。

またシチリア島はレモンが有名です。塩辛にレモンが添えらえていることもあるので、塩辛にレモンを絞って合わせるのもいいかもしれません。

実際に合わせてみると、ワインのミネラル感と酸味が塩辛の生臭さをさっぱりとさせてくれ、嫌な後味も感じませんでした。それどころか、塩辛の風味を引き立たせてくれ、程よい余韻を楽しませてくれます。

白ワインと塩辛のペアリングは初めてでしたが、意外とアリだなと思いました。

 

日本酒ならキリッとした純米酒

塩辛と日本酒の相性は抜群ですが、その中でもキリッと辛口の純米酒が特におすすめです。

塩辛の濃い味付けをさっぱりとさせてくれるため、日本酒が何杯でも進みます。

おすすめのお酒「白鶴 特撰 特別純米酒 山田錦 原酒」

最高峰の酒米と呼ばれる兵庫県産の「山田錦」を100%使用し、どっしりとした飲み口が楽しめます。

実際に合わせてみると、滑らかで優しい口当たりが塩辛の塩味とよく合います。

後から山田錦らしいコク深さや香りを感じられました。後味が軽いので塩辛の嫌な生臭さも残らないのがいいですね。

 

芋焼酎

塩辛と芋焼酎の相性も抜群です。

芋焼酎はさつまいもと米麹で造られるお酒で、独特の香りと甘みが楽しめます。芋焼酎は麹によって味わいが変わり、中でも黒麹で造られたものはガツンと辛口でキレがあり、塩辛とよく合います。

おすすめのお酒「薩摩酒造 南之方」

昔ながらの無濾過製法にこだわり、ガツンとした香りや味が楽しめる銘柄です。

実際に合わせてみると、パンチがありつつもトロッとした飲み口なので、塩辛の生臭さを上手に中和してくれました。後から芋の香りがガツンときて、焼酎本来の味わいも楽しめます。

塩辛の旨味と芋の旨味がちょうど良いので、口の中で喧嘩をすることもありません。

 

まとめ

今回は塩辛にマッチするお酒をペアリングしてきました。

日本酒や焼酎だけでなく、ワインも合わせやすいことが分かったかと思います。また塩辛は意外とお酒を選ぶので、合わせる前にお酒の味や香りを確認しておいた方がいいでしょう。

それでは本記事を参考に、塩辛とお酒のペアリングを楽しんでみてくださいね。

関連記事一覧