飲む前に知っておきたい!エティエンヌ・ソゼの歴史背景やこだわりを解説

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フランスワイン愛好家ならピュリニー・モンラッシェ地方のトップ1・2を争う造り手「エティエンヌ・ソゼ(ETIENNE SAUZET)」を聞いたことある方も多いでしょう。

しかしどんな製造者が造っているワインか、まで知っている方は少ないのでは?

今回はそんな「エティエンヌ・ソゼ」について注目し、エティエンヌ・ソゼの歴史背景、製造元のこだわりや手掛けるワインの種類まで深掘りして紹介します。

エティエンヌ・ソゼとは?

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エティエンヌ・ソゼとは、世界最高峰の白ワインを輩出する名産地として知られるフランス・ピュリニー・モンラッシェ地方の製造者。ドメーヌ・ルフレーヴと並びにピュリニー・モンラッシェの巨匠と称賛され、世界的な人気を誇る実力派製造者なのです。

まだ元詰めが難しいと言われていた時代に元詰めをいち早く取り入れた生産者で、ピュリニー・モンラッシェの造り手の中でも一目置かれる存在です。

1991まではエティエンヌ・ソゼの名を冠したエティエンヌ・ソゼ氏が「ドメーヌ・エティエンヌ・ソゼ」の看板を掲げていましたが、現在は家族が跡を継いで有限会社として「メゾン・エティエンヌ・ソゼ」のワイナリーを営んでいます。

「ソゼ」の愛称としてワイン通の間で親しまれており、これまでモンラッシェをはじめ、4つのグラン・クリュやA.C.ブルゴーニュを含め、約16種類の銘柄を手掛けています。

エティエンヌ・ソゼの歴史

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エティエンヌ・ソゼの歴史は1903年まで遡ります。

1903年、創始者エティエンヌ・ソゼが誕生します。

1925年、結婚を機に妻の実家からわずかな畑を相続し、ドメーヌ・エティエンヌ・ソゼを設立させます。

1935年、当時としてかなり画期的なドメーヌ元詰めを始め、フランス各地の著名レストランや顧客にワインを直売し、順調な売れ行きによって畑を着実に拡大させていきます。

戦後には12ヘクタールの畑を所有するまでに成長し、一躍ピュリニー・モンラッシェを代表するドメーヌへと上りつめます。

1975年、先代エティエンヌ・ソゼの逝去によって、孫娘の婿ジェラール・ブードがドメーヌを継承し、運営します。

しかし1991年、財産相続の問題によりこれまで拡大させた畑は3分の1まで縮小することとなります。

生産量を賄えなくなったことにより、ドメーヌの看板を下ろすこととなり、これまで製造していたワインを補うためにネゴシアン方式のワイン製造を余儀なくされます。

2000年以降、ジェラールの娘であるエミリーとエミリーの夫ブノワ・リフォーがワイン造りに参入します。

2010年、全面的にビオディナミ農法を取り入れたのです。

困難に直面した時期もありましたが、現在は製造スタイルが落ちつきを取り戻し、品質はドメーヌ・エティエンヌ・ソゼ以前の水準までに戻ってきたと言われています。

エティエンヌ・ソゼの相続問題とは

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相続問題の発端は、エティエンヌ・ソゼの娘コレットがヴォルネイのジャン・ボワイヨ家に嫁いだことにありました。

ジャン・ボワイヨと結婚後は長男をジャン・マルク、長女をジャン・ジャニーヌ、次女をジャン・アンリ、三人の子どもに恵まれました。

エティエンヌ・ソゼには娘コレットのひとりしか居らず、エティエンヌ・ソゼの逝去によって財産はすべてひとり娘のコレットに残されたのです。

コレットは相続税回避のため、形式上畑を三等分し、子供たちに分け与えました。

しかし、長男ジャン・マルク・ボワイヨは195年にポマールの地に自身のドメーヌを立ち上げていたため、祖父の畑を取り込もうと畑の所有権を主張してきたのです。

本来であれば、後を継いだ長女ジャニーヌと長女の夫ジェラール・ブードにワイナリーを任せる予定だったのですが、結果的に母コレットに望まれない形で、エティエンヌ・ソゼの畑は三分の一を失うこととなりました。

現在の所有畑

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相続問題によって以前所有していた畑「プルミエ・クリュ トリフィエール」は失いましたが、現在は9ha(東京ドーム約2個分)あまりの畑を所有しています。

特級畑 モンラッシェ
シュヴァリエ・モンラッシェ
バタール・モンラッシェ
ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ
特級畑 ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・コンベット
ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シャン・カネ
ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ガレンヌ
ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ペリエール
ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール
ヴィラージュ ピュリニー・モンラッシェ
シャサーニュ・モンラッシェ
レジオナル ブルゴーニュ・ブラン

 

気になる品質は?

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ドメーヌからネゴシアン方式へ製造をシフトするということは、品質に問題はないかと疑問に思いますよね。

ネゴシアンのワイナリーは仕入れるブドウの品質を判断してから、ネゴシアン用とドメーヌワイン用のブドウに分別してから製造する形態が多いのですが、エティエンヌ・ソゼでは区別せずに製造しています。

仕入れるブドウの品質に対して、絶対的な自信があるからこそなせる技ということです。

現在当主を務めるブード氏は自分の栽培理念に賛同してくれる農家のみと連携し、顧客が満足する質の高いブドウのみを仕入れています。

また、あくまでもワインの供給に不足な分だけ買い付けているので、必要以上にブドウを仕入れたり、品質より量を優先するということはないです。

このため、品質が劣るどころか、ネゴシアンに舵を切った今もなお高い評判を受けているのです。

エティエンヌ・ソゼの特徴

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ソゼのワインは「ビオディナミ栽培」と「巧拙な新樽使い」が特徴です。

ビオディナミ栽培とは、化学農薬や化学肥料を不使用で行う、いわゆるオーガニックな栽培方法。土壌に含まれる微生物や土地由来の活力を活かし、自然的で本来のブドウの味わいを引き出します。

ソゼではビオディナミ栽培によって収穫したブドウを選果し、除梗せずに果汁を冷却後、特級畑や一級畑のブドウは樽に移して発酵・熟成をさせます。そのほかは、タンクを使用して製造しています。

その際にワインの製造に使われる新樽は、特級畑で45%ほど、一級畑は20〜40%、それ以外は20%前後。熟成期間はブルゴーニュ・ブランが10ヶ月ほど、村名ワインが12ヶ月、特級畑と一級畑が18ヶ月ほどになります。

熟成期間や新樽率は多少異なりますが、樽の風味がボディによく溶け込み、しっかりした果実味と繊細かつ硬質なミネラルを生みだします。

一貫したソゼならではのスタイルを確立し、どのワインを飲んでも、ソゼの特徴を感じられるのが最大の魅力と言えるでしょう。

さらに長期熟成にも耐えうる特性も兼ね備えており、若いうちは樽のアロマを強く感じることがありますが、熟成とともに複雑に変化する味わいを楽しむことが出来るのです。

エティエンヌ・ソゼの銘柄紹介

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ドメーヌ・エティエンヌ・ソゼからバトンタッチされた現在のメゾン・エティエンヌ・ソゼのワインは、昔と変わらず総じて人気が高く、売り切れが目立ちます。

今回はその中でもおすすめな銘柄をピックアップして紹介します。

ブルゴーニュ シャルドネ エティエンヌ・ソゼ

エティエンヌ・ソゼの代表的な産地ブルゴーニュ地方から収穫された上質なシャルドネ100%の白ワインです。

青リンゴや白桃にような生き生きしたアロマに、滑らかな口当たりが楽しめます。また、時間経過とともに酸味と果実味が調和され、上品な味わいへと変化します。

貝類との相性が良く、マリアージュするなら牡蠣フライやホタテのレシピが最適!

ソゼが手掛けるワインの中でも比較的にお手頃な銘柄なので、初心者におすすめな商品です。

ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・コンベット エティエンヌ・ソゼ

ピュリニー・モンラッシェで擁する一級畑レ・コンベッドから手摘み収穫したシャルドネ100%を使用した辛口タイプの白ワインです。

トロンセ産とアリエ産のオーク樽で約12ヶ月の熟成期間を経て、濃厚かつ力強いミネラル風味に仕上がっています。ピュリニー・モンラッシェを代表するもっとも古典的な味わいが楽しめる銘柄となっています。

マリアージュするなら鶏肉や白身魚、濃厚なクリーム煮との相性が抜群。値段は張りますが、記念日やエティエンヌ・ソゼの真骨頂が味わうのにぴったりな一本です。

まとめ

今回は、フランスワイン「エティエンヌ・ソゼ」について取り上げました。歴史背景や作り手のこだわりまで知れば知るほど、ワインの魅力が一層増しますね。

エティエンヌ・ソゼの歴史背景を浮かべながら、苦難を乗り越えた現在のワインと以前のワインをぜひ飲み比べてみてはどうでしょうか。

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