不動の東北ウイスキー「山桜」の歴史やおすすめ商品を紹介

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日本産のウイスキーは、スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、アメリカンに並び、世界5大ウイスキーのひとつとして知られています。

日本国内では、サントリーやニッカウヰスキー、アサヒビールなどの大手企業がウイスキーを生産していますが、東北のとある日本酒蔵でもウイスキーが造られていました。

今回はウイスキー「山桜」にフォーカスし、ブランドの特徴や商品をご紹介するとともに、製造元の意外なバックグラウンドについてもまとめていきます。

また、以下記事にて、初心者の方でも飲みやすいウイスキーの選び方をご紹介しています。
飲みやすいウイスキーを選びたい初心者は、本記事とあわせてぜひ参考にしてください。

参考記事:人気なウイスキーの銘柄を徹底比較

地ウイスキー・山桜とは

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山桜とは福島県で造られるウイスキー銘柄のひとつで、東北で数少ない地ウイスキーとして不動の地位を固めています。

2021年5月に開催された「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」では栄えある金賞を受賞し、今後の伸びしろに期待が寄せられる名銘柄です!

ウイスキー・山桜の製造元

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山桜を製造するのは福島県郡山市にある笹の川酒造です。1765年から250年以上に渡りお酒造りを続けている老舗で、現在はウイスキーや日本酒の他、焼酎、スピリッツ、リキュールなども製造しています。

笹の川酒造の日本酒は、長らく主力商品として造られてきたこともあり、地方の酒品評会や全国新酒鑑評会など、多くのコンテストで多数の受賞歴を誇ります。

日本酒通の方はもちろんウイスキーマニアにとっても、一生に一度は味わっておきたいメーカーです。

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笹の川酒造が辿ってきた歴史

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笹の川酒造が産声を上げたのは1765年、徳川家が国を統べる時代に誕生しました。もともとは日本酒メインで製造、販売を行なっていましたが、1946年にはウイスキー、1948年には焼酎も造られるようになりました。

笹の川酒造は福島を代表する地酒メーカーですが、実はとある有名ウイスキー銘柄と深い関わりがあります。その銘柄の源流は埼玉県羽生市で蒸留された原酒。
製造メーカーであった東亜酒造は経営難に陥っていました。事業譲渡の際には、蒸留所で熟成中の原酒を全て廃棄するように譲渡先から言われてしまったのです。別場所で原酒を保管するにも、ウイスキーの製造許可がなければ樽を置くことができません。

そんな折、「酒の損失は業界の損失」と400樽もの原酒を笹の川酒造で預かることになりました。譲渡から5年が経過し、笹の川酒造にあった原酒はイチローズモルトとしてリリースされ、元東亜酒造はベンチャーウイスキーとして復活を遂げました。

そして笹の川酒造の社長は、ベンチャーウイスキー社長の肥土伊知郎氏に触発され、2015年に安積蒸溜所を新設しました。2016年からは蒸留所が本格的に稼働し始め、モルトウイスキーの製造に力を入れるようになりました。

今や全国的な知名度を誇る笹の川酒造は、お酒マニアや酒造業界から厚い信頼を集めています。

試してみたい山桜のウイスキー

現在飲める山桜のウイスキーは2種類。ブレンデッドとピュアモルトの味の違いを試すことができますので、ウイスキースターターさんも是非チャレンジしてくださいね!

ブレンデッドウイスキー 山桜 黒ラベル 40%

こちらの山桜は選りすぐりのモルトウイスキー原酒に、穀物を主原料とするグレーンウイスキー原酒をブレンドした一本。アルコール度数は40%と、ウイスキー界ではスタンダードな度数です。

容量700mLが2,000前後で販売されているので、ウイスキービギナーにとっても比較的手の届きやすい価格ではないでしょうか?ロックや水割りでも楽しめますが、初挑戦の方はハイボールから試してみるのもよさそうですね。

ピュアモルトウイスキー 山桜

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複数のモルト原酒をヴァッティング(ブレンド)して造られるウイスキーを、ヴァッテドモルトやピュアモルトと呼ばれます。ピュアモルト山桜は、オーク樽とシェリー樽で熟成させたモルト原酒に加え、泥炭(ピート)で焚きつけて乾燥させたピーテッドモルトが使われています。

アルコール度数は48%、価格は700mLで6,000円前後と初心者にとって度数も金額もハードル高めな設定ですね。黒ラベルを味わった後にピュアモルトを購入した方が、ブレンデッドウイスキーとの違いがより分かるかと思います。

もうひとつのウイスキーブランド

笹の川酒造が手掛けるもうひとつのウイスキーが「チェリーウイスキー」です。かなり名の知れた銘柄なのでご存知の方も多いかもしれませんね。

「チェリー」と命名されているためサクランボが使われていそうな雰囲気を醸していますが、実際のところサクランボは使われていないようです。

チェリーウイスキーの名前は、現在安積蒸留所となっている元「山桜酒造」から由来しています。小粋な名前にできないかと試行錯誤の末に考えられた銘柄名なのだそう。

高度経済成長期になると、「北のチェリー、東の東亜、西のマルス」という構図が出来上がり、チェリーウイスキーが驚異的な伸び率を見せました。

まとめ

今回はウイスキー山桜についてまとめました。

東北のウイスキーと言えばニッカウヰスキーの「宮城峡」が真っ先に思い浮かびましたが、「東北の地ウイスキー」となれば山桜やチェリーウイスキーが代表格となるわけですね。

福島県にお出かけの際は山桜をチェックしていただき、地ウイスキーの世界にどっぷり浸ってくださいね。

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