日本にあるウイスキーの蒸溜所まとめ!世界に誇るジャパニーズウイスキーを堪能しよう

スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本は、「世界5大ウイスキー」の生産国として有名です。

特に日本のウイスキーは、繊細さと優美さを持ち合わせ、技術的にも高い評価を得ています。現在は、日本各地に蒸溜所が設立され、個性を活かしたウイスキー造りが行われるようになりました。

今回は、日本にあるウイスキーの蒸溜所をまとめて紹介します。

ウイスキーが好きな方だけでなく、これからウイスキーについて知ってみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

日本にあるウイスキー蒸溜所まとめ

それでは、さっそく国内にある蒸留所を北部からみていきましょう。

ニッカウヰスキー余市蒸留所(北海道)


ニッカウヰスキー余市蒸留所は、竹鶴政孝氏が「日本人に本物のウイスキーを飲んでもらいたい」という想いで設立した蒸溜所です。

余市蒸留所がある余市町は、日本のスコットランドと呼ばれています。冷涼な気候と良質な水源があることから、この場所でウイスキー造りが始まりました。

竹鶴氏は単身スコットランドへ渡り、モルトウイスキーについて学んでいます。その特徴として「石炭直火蒸溜」を採用。石炭をくべ続ける製法で、重厚でコクのある味わいに仕上がります。

また工場見学についてですが、新型コロナウイルスの影響もあり、蒸溜所ガイドツアーは完全予約制となっています(2020年9月現在)。そのため、見学に行かれる方は、事前に連絡をしてください。

 

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厚岸蒸溜所(北海道)


厚岸蒸留所は、北海道の厚岸にある蒸留所です。以前よりウイスキーの輸出を行っていた堅展実業が蒸留所を所有しており、ウイスキーブームをうけて、2013年から本格的な国産ウイスキー造りに乗り出しました。

ウイスキーの聖地として知られるスコットランドのアイラ島に似た風土を持っているため、ウイスキーはアイラモルトのような独特なスモーキーフレーバーを持ちます。またピートの自給も見込めるため、オール厚岸産にこだわったウイスキー造りをしています。

蒸留所見学の直接受付は行っていませんが、定期的に「厚岸味覚ターミナル コンキリエ」にて見学希望者を募り、受け入れています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

遊佐蒸溜所(山形県)


遊佐蒸溜所は、山形県遊佐町吉出地区にある山形県初の蒸留所です。2018年に母体の株式会社金龍によって、本格稼働をスタートさせました。

2年かけて探しあてた土地は、国土交通省が認定する「水の郷百選」にも選ばれる良質な水と冷涼な空気、そしてほどよい湿度を持ち、ウイスキー造りに理想な環境を兼ね備えています。

また、伝統的な製法や熟成法を用いたシングルモルト製造を行っており、若いウイスキーは樽出しせず、納得のいく品質になるまで十分に熟成を重ねています。ウイスキー蒸留所としては小規模ですが、品質追求に対する情熱はどこにも負けない強い思いでウイスキー造りが行われています。

蒸留所見学は残念ながら行っておらず、これから完成されるウイスキーにぜひ注目してみてください。

笹の川酒造 安積蒸溜所(福島県)


安積蒸溜所は、福島県郡山市にある蒸留所です。老舗酒造メーカー「笹の川酒造」がより本格的なウイスキー造りのために、2015年に蒸留所を設立させました。

国産のマッシュタンや小型の初溜釜と再溜釜を使用したウイスキー造りで、主にノンピーテッドのウイスキーを生産しています。またバーボン樽、シェリー樽やワイン樽で熟成を行い、年間200〜250樽のウイスキー貯蔵を目標にしています。

かつての看板商品は「チェリーウイスキー」、現在は「山桜」、「安積」として知られています。心地よいスモーキーフレーバーと甘くやわらかい口当たりが特徴です。

近年は福島県産「うつくしま夢酵母」などの清酒用酵母を使用したウイスキー造りの研究にも意欲的で、これからさらなる成長を遂げる安積蒸溜所のウイスキーには目が離せませんね。

また蒸留所見学も行っているので気になる方はぜひ足を運んでみてください。

忍蒸溜所(新潟県)


忍蒸留所は2016年、クラフトビール醸造所として知られる新潟麦酒を設立したブルワー。宇佐美健氏がスピリッツ愛好家へ高品質なウイスキーを提供するために立ち上げまられた蒸留所です。

自然豊かな湧き水に恵まれた新潟は、気候も水質も非常にウイスキー造りに適しています。そこに、世界中のウイスキーを貴重な日本ミズナラオークを融合させ、日本特有な香りを持ったウイスキーを作っています。

看板商品はレンデッドウイスキー「越ノ忍」。日本の文化を感じさせる侍のラベルデザインが採用し、個性たっぷりなウイスキーを製造しています。

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三郎丸蒸留所(富山県)


三郎丸蒸留所は、富山県にある北陸地方でたった1つの蒸留所です。清酒酒造メーカー「若鶴酒造」が所有し、90年にものぼる歴史を持ちます。

2017年にクラウンドファンティングを募り、老朽化した蒸留所の改修を行いました。2019年には世界初となる鋳造製のポットスチルを開発・導入、2020年には木製発酵槽とアイラピート麦芽の導入。設備を段階的にリニューアルし、今非常に注目されている蒸留所です。

リニューアル後も従来通り清酒造りのノウハウを活かし、ヘビーピート麦芽を一貫して使ったスモーキーなウイスキーづくりにこだわっています。酵母はエール酵母とウイスキー酵母の混合発酵を用いて、フルーティーな香りを引き出しています。

また新たに改修された蒸留所では見学も可能になりましたので、リニューアル後の蒸留所をぜひ体感してみてください。

額田蒸溜所・八郷蒸溜所(茨城県)


額田蒸溜所は、茨城県にある小さな蒸留所です。

クラフトビールとして知られる木内酒造合資会社が手掛けており、ビール醸造の設備として既存しているマッシュを使用し、アメリカ流クラフトディスティラリーを参考にしたスモーキーなウイスキー造りに取り組んでいます。

2020年春には筑波山の麓にある石岡市八郷地区に八郷蒸溜所を設立し、ジャパニーズクラフトウイスキーの蒸留を新たに稼働させました。

詳しい情報はまだ公開されていませんが、見学コースやテイスティングルームが併設される予定です。これから順次公開されるウイスキー情報にぜひ注目してください。

秩父蒸溜所(埼玉県)


秩父蒸溜所は、埼玉県秩父市にある小さな蒸溜所です。スコットランド・フォーサイス社製のポットスチルでモルトウイスキーを生産。全て手づくりでウイスキー造りを行っています。

蒸溜所は秩父市の市街地から30分ほどの小高い丘の上にあり、夏は高温多湿、冬は氷点下になる環境です。この厳しい環境がウイスキーの熟成に大きな影響を与え、上質なウイスキーに仕上がります。

ここで蒸溜されるウイスキーは、フルーティーで口当たりも良く、ウイスキー初心者にもおすすめです。ちなみに一般への工場見学は行っていませんので、気になる方は販売店で購入をしてください。

信州マルス蒸留所(長野県)


信州マルス蒸留所は、戦後のウイスキーブームの火付け役にもなった蒸溜所です。看板商品の「マルスウイスキー」は、戦後のウイスキーブームに乗っかり、一気に知名度を上げました。

蒸留所は駒ヶ岳の麓にあるため、上質な水源が確保できます。ウイスキー造りに適した土地で、日本人の口に合うジャバニーズウイスキーを研究しています。

工場見学も受付中で、ウイスキーの無料試飲もあるようです。長野県の特産品も扱っていますので、長野観光のついでに寄ってみてはいかがでしょうか。

サントリー白州蒸溜所(山梨県)


山崎とは異なるモルトウイスキー原酒として知られる「白州」。山梨県の名水地である白州は、南アルプスから湧き出た天然水が湧き出る地域です。

白州は、山崎と同じように「原酒のつくり分け」をし、ブレンダーが丁寧に仕上げます。軽快で爽やかな飲み口が特徴で、重厚な味わいの山崎とは違った顔色を見せてくれるでしょう。

白州蒸溜所も工場見学ができるので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

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キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(静岡県)


キリンの唯一の蒸溜所として知られる「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」。富士の湧き水、そして冷涼な気候もあり、品質の高いウイスキーを蒸溜しています。

富士御殿場蒸溜所の特徴は「小さなオーク樽」を使用していることです。樽と原酒が触れ合う面積を多くし、豊かな香りを実現。そのため生産量は少なく、少量生産で丁寧に仕上げられます。

また工場に行く機会がある人は、富士御殿場蒸溜所のみで販売している「限定ウイスキー」を手に入れてみてはいかがでしょうか。シングルグレーンとシングルモルトの2種類を販売しているので、気になる方は購入してみてくださいね。

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ガイアフロー静岡蒸溜所(静岡県)


静岡蒸溜所は、静岡県の玉川と呼ばれる地区にある蒸留所です。原料に使用するモルトはさまざまな産地から取り寄せ、それぞれの個性を生かして使い分けをしています。

国内の蒸留所では珍しい、軽井沢ウイスキー蒸留所から移設した初留釜に加え、スコットランド製初留釜・再留釜、計3台の蒸留機を稼働させ、異なるタイプのニューポットを製造しています。

また見学ツアーに参加される方に限り、蒸溜所内に併設された試飲室へ入場できます。有料にはなりますが、静岡蒸溜所の原酒やガイアフローが輸入する世界のウイスキーも試飲できます。蒸留機を眺めながら静岡蒸留所のウイスキーを味わってみては?

サントリー知多蒸溜所(愛知県)


サントリー知多蒸溜所は、「知多」の製造だけでなく、「響」や「角瓶」にブレンドされるグレーンウイスキーを製造する蒸溜所です。

通常ウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドします。この知多蒸溜所では、グレーンウイスキーをメインとして蒸留しています。

そして知多蒸溜所と言えば、グレーンウイスキー原酒で造られるシングルグレーンウイスキーの「知多」です。軽やかな味わいと程よい甘さがあり、世界でも高い評価を得ています。山崎と白州とは一味違ったウイスキーで、熱狂的なファンも多いです。

サントリーは3つの国内ウイスキー蒸溜所を持っているため、気になる蒸溜所があれば、ぜひ見学に行ってみてください。

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長濱蒸溜所(滋賀県)


長濱蒸溜所は、滋賀県長浜市にある蒸溜所です。もともとは「長浜浪漫ビール」というクラフトビールを造るブルワリーでしたが、「魔法の水」と呼ばれるウイスキーと出会い、ウイスキー造りに乗り出したそうです。

まだ歴史は浅いですが、品質の高いシングルモルト造りを行っています。看板商品の「シングルモルト長濱」は、2020年5月19日より全国の酒販店で販売を開始し、注目を集めました。

フルーティーでリッチな味わいが特徴で、穀物由来の甘みが鼻を抜けます。これから新商品も販売される予定なので、目が離せない蒸溜所です。

また蒸溜所はレストランと併設されているので、ウイスキーと食事を楽しめます。ぜひ食事を楽しみながらウイスキーの魅力に触れてみてくださいね。

サントリー山崎蒸溜所(大阪府)


日本のウイスキーと言えば「山崎」を想像する人も多いのではないでしょうか。

サントリー山崎蒸溜所は、大阪府と京都府の県境の天王山の麓にあります。名水の里としても知られ、日本名水百選にも選ばれている「離宮の水」が湧き出ています。また自然に囲まれているため、湿度が高く、ウイスキーの熟成に最適な環境です。

そして山崎の最大の特徴は「原酒のつくり分け」にあります。100種類以上もの原酒を、ブレンダーがチェックし、商品に合わせてブレンドするのです。世界でもこれほどの原酒をつくり分けているのは山崎だけと言われています。

また、サントリー山崎蒸溜所は工場見学ができます。「山崎ウイスキー館」でゆっくり見学するもよし、「山崎蒸溜所ツアー」に参加してじっくりと解説を聞くもよし。ウイスキー好きの人なら一度は訪れて頂きたい蒸溜所です。

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江井ヶ嶋酒造(兵庫県)


江井ヶ嶋酒造は、兵庫県明石市にある100年以上の歴史を持つ総合酒類メーカー。麦焼酎「大和魂」、甲類焼酎「白玉焼酎」、地ウイスキー「ホワイトオーク あかし」、「江井ヶ嶋」などが知られています。

蒸溜所は1984年に設立し、今もなお設立当時に導入したポットスチルやウォッシュバックを使用しています。気候が温和な地でスコットランド地方のスタイルを取り入れつつ、焼酎で培った技術を活かしたモルト原酒のウイスキーづくりにこだわっています。

蒸留所見学はガイド付きツアーが行っており、併設されている資料館と一緒に江井ヶ嶋酒造の魅力に触れてみてください。

岡山蒸溜所(岡山県)


岡山蒸溜所は、岡山県にある蒸留所です。クラフトジン岡山を手掛ける宮下酒造が2011年、「岡山産のウイスキーを造ろう」と開発に着手。2015年にはドイツ製のウイスキー単式蒸溜器を導入し、岡山蒸溜所として本格的な稼働開始させました。

2017年には岡山蒸溜所を「酒工房 独歩館横」に移転させました。事前予約をすることで案内係によるマニアックな解説を聞くことが出来ます。

また館内にはレストランが併設されており、宮下酒造のお酒を飲みながら蒸留器を眺めてみては?

倉吉蒸溜所(鳥取県)


倉吉蒸溜所は、鳥取県で初めて建設された蒸留所です。明治時代より代々酒造業を営んできた松井酒造が1990年代後半に、鳥取にしかない創り出せない良質なウイスキーを全国に届けたい思いから立ち上げられました。

日本海側の寒暖差の大きい気候を利用し、ウイスキーづくりに欠かせない上質な水源でウイスキー醸造をしています。さまざまな樽材を使用し、多彩な原酒から生まれた代表的な銘柄は「松井」、「倉吉」、「鳥井」。

蒸留所の見学は期間限定で開放することもありますので、気になる方は情報を随時チェックしてみてください。

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桜尾蒸溜所(広島県)


桜尾蒸溜所は、広島県廿日市市にあるクラフト蒸留所です。中国醸造から発足した蒸溜所で、ウイスキーだけでなくクラフトジンの製造にも力を入れています。

こちらでは広島初となるシングルモルトウイスキーの製造し、2021年に一般販売を予定。詳細は公開されていませんが、広島産の原材料にこだわっているのではないかと期待されています。

また予約制ではありますが、工場見学も行っています。世界遺産の「宮島」に程近い場所にあるので、観光ついでに寄ってみてはいかがでしょうか。

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嘉之助蒸溜所(鹿児島県)


嘉之助蒸溜所は2018年に設立された新しい蒸溜所で、少量生産のクラフトウイスキーを蒸留しています。

蒸溜に使われるポットスチル3基は、それぞれ特徴が異なり、それらを使い分けることにより、香りや味わいを変えています。これから熟成も進み、さらに飛躍をする蒸溜所になっていくでしょう。

また蒸溜所には、BARやショップも併設されており、気軽に立ち寄れます。鹿児島を観光する予定がある人は、ぜひ見学をしてみてください。

まとめ

今回は日本にあるウイスキー蒸溜所を紹介してきました。皆さんの住む地域の蒸溜所は入っていましたか?

工場見学ができるところも多いので、気になる人はぜひ立ち寄ってみてくださいね。