北陸唯一のウイスキー蒸留所「三郎丸」とは?特徴や歴史、商品の種類を紹介

現在、国内にはざっと数えるだけでも約40以上のウイスキー蒸留所が存在しています。それぞれが生き残りを懸け、個性豊かなウイスキーを打ち出しています。その中で、「三郎丸」を聞いたことがありますでしょうか?

「三郎丸?駆け出しのウイスキーブランド?」と、頭を傾げる方も多いですよね。実は、意外にも古い歴史を持つ老舗蒸留所で、今ウイスキー業界でも非常に注目されています。

今回はそんな三郎丸の魅力をお届けするべく、三郎丸蒸留所について深掘りしていきます。三郎丸の「特徴」や「歴史」に加え、商品ラインナップもあわせて紹介します。

三郎丸(さぶろうまる)とは?


三郎丸(さぶろうまる)とは、富山県で蒸留所を構える三郎丸蒸留所のこと富山県を代表する、北陸地方でたったひとつのウイスキー蒸留所として知られています。名前の由来は、富山県砺波市(となみし)三郎丸の地名から来ています。

そして、この三郎丸蒸留所を所有しているのは、古くから清酒を手掛ける老舗メーカー若鶴酒造株式会社です。

山崎蒸留所や余市蒸留所と言った大手メーカーに比べ、三郎丸蒸留所の知名度はまだまだ低いのですが、意外にも半世紀以上の歴史を持ちます。元は清酒造りの酒蔵ということもあり、日本酒造りのノウハウを活かしたウイスキー造りに取り組んでいます。

三郎丸蒸留所の歴史


三郎丸蒸留所の歴史は1927年まで遡ります。元は清酒一本の酒蔵でしたが、不況や第二次世界大戦に見舞われ、米以外の原料からお酒を造り出すことに着目したのがウイスキー製造の始まり。

1947年、蒸留酒造りのために発酵研究所を立ち上げること僅か5年で、ウイスキーとポートワインの製造免許を取得します。そこから本腰を入れ、本格的な蒸留酒造りにシフトします。

1953年、戦後の復興と平和への思いを込められた地ウイスキー「サンシャインウイスキー」が誕生します。このまま輝かしいスタートを飾るかと思いきや、発売同年5月の火災により、蒸留所の大半を焼失。その後、工場を建て直すことになります。

2016年、北陸由一のウイスキー蒸留所を途絶えさせまいと奮起し、老朽化した三郎丸蒸留所の改修すべく、クラウンドファンティングを募ります。予想を上回る反響で、2017年に見学の出来る蒸留所へと生まれ変わります。

2019年、世界初の鋳造製蒸留器ポットスチル「ZEMON」を開発・導入するなど、伝統と革新の融合で三郎丸が再生します。

さまざまな企業努力で幾度と苦難を乗り越え、今再び注目され始めている話題の蒸留所なのです。

三郎丸の特徴


三郎丸は、「スコットランド産ヘビーピート麦芽」、「エール酵母とウイスキー酵母の混合発酵」、「富山に流れる地下水」や「地元で伐採したミズナラなどの地場木材」にこだわったウイスキー造りをしています。

また、原酒がピーテッドタイプというのは、日本では三郎丸蒸留所だけと言われています。酒蔵だからなせる技で、フルーティーな香りを引き出し、力強いスモーキーな味わいを実現しています。その”クセ”のあるウイスキーが、ファンを唸らせ、絶大な支持をうけています。

ただ、夏季のみウイスキーを蒸留しているため、ウイスキーの生産量は限られています。特に人気沸騰中の今、商品が売り切れとなっているケースが目立ちます。

三郎丸の商品紹介


三郎丸蒸留所は4つのウイスキーブランドを打ち出しています。それでは、どんな種類の銘柄が造られているのか、見ていきましょう。

サンシャインウイスキー

1953年に誕生した三郎丸のデビュー作。ウイスキーでは珍しい一升瓶(1800ml)や四合瓶(720ml)を使用し、販売以来愛され続けてきた伝統の地ウイスキーとなっています。長期貯蔵したウイスキーをブレンドし、三郎丸蒸留所の原点とも言うべき味わいを堪能することが出来ます。

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サンシャイン
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シングルモルト 三郎丸0 THE FOOL

三郎丸蒸留所の改修後初となる2017年蒸留のシングルモルトウイスキー。”再出発”を意味するタロットカードのラベルを採用し、2020年に2000本の発売を行った数量限定商品です。三郎丸の今後への意気込みが詰まっており、改修後に生まれ変わった三郎丸を味わえることが出来るウイスキーとなっています。

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三郎丸1960 シングルモルト55年カスクストレングス

2016年に発売した155本限定の激レア商品。1960年に蒸留した55年の熟成ウイスキーをボトリングし、三郎丸の歴史を凝縮したような深いウイスキーに仕上がっています。販売価格は55万の高値ではありますが、ファンやウイスキー愛好家がこぞって購入し、今では幻のウイスキーと呼ばれています。

ムーングロウ MOON GLOW First Release

ウイスキーの世界的なコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード 2018」において、「ジャパニーズ ブレンデッド リミテッドリリース(12年以下の部)」にて北陸唯一のウイスキー蒸留所として、ベストウイスキーに選出された華々しい経歴を持つウイスキー。

昭和35年の蒸留モルトをはじめとした、こだわり抜いた原酒をブレンドに使用しています。本来の風味を活かすため、冷却濾過や着色を行いません。三郎丸が目指す最上なブレンデッドウイスキーを感じさせてくれるウイスキーとなっています。

富山スモーキーハイボールHARRY CRANES Craft Highball

三郎丸が造る北陸唯一のクラフトウイスキー。ハイボール仕込みで、スモーキーな香りとドライな飲み口が特徴。手に取りやすいサイズ感と価格で、より気軽に三郎丸ウイスキーを楽しめる商品となっています。三郎丸の入り口として、まずはこちらのハイボールから試してみるのもいいですね。

まとめ

今回は、三郎丸蒸留所について紹介しました。北陸のたった1つの蒸留所で、日本酒造りを活かしたウイスキー造りとは驚きですね。

人気の高さゆえに購入が難しい商品ばかりですが、機会がありましたら是非一度は味わっておきたいウイスキーですね♪