世界一のレストランも惚れた「ドメーヌタカヒコ」とは?畑やおすすめの商品を紹介

ワイン用語において、ブドウの栽培から醸造、熟成、瓶詰めまで自力で行う小規模ワインメーカーは「ドメーヌ」と言われます。

主にフランスのブルゴーニュ地方で用いられるワードなのですが、実は日本にも世界に誇るドメーヌが存在しています。

今回はドメーヌタカヒコにフォーカス!ワインの特徴やこだわり、造り手のワイン造りに対する思いも深く掘り下げていきます!

ドメーヌタカヒコとは?

ドメーヌタカヒコは2010年に設立した北海道余市町のブドウ農園のことで、園内にある醸造所でワイン造りが行われています。創業者はドメーヌソガで知られる長野県小布施ワイナリーの次男・貴彦氏です。

社名の「ドメーヌタカヒコ」には貴彦氏なりの思いが込められています。
ドメーヌと冠することでフランスワインの伝統である農夫を常に意識させ、自分の名前を名乗ることで自分自身が表現した唯一無二ワインであることを示しています。

ブドウ栽培からワインの瓶詰めまで一貫して行われるため生産量が少なく、日本国内でもなかなかお目にかかることができない希少なワインです。

ドメーヌの規模は決して大きくはありませんが、日本をはじめ海外にもたくさんのファンを持つワイン通固唾のメーカーです。

タカヒコが求める理想のワイン

ドメーヌタカヒコが求める理想のワインは、日本の風土に馴染んだ味と香りを持ち、日本の食の美しさを表現できるワインです。

実は世界一のレストランとして知られるデンマークの「noma(ノーマ)」のワインリストでも、ドメーヌタカヒコのワインが掲載されています。

これほど高い評価を得ているにもかかわらず、ワインコンクールに出品したことは一度もありません。ドメーヌタカヒコのワインは貴彦氏の五感を駆使して造られることに意味があるため、他人の評価を受け入れて醸造方法を変えるといったことは基本的にしないのだとか。

貴彦氏自身が持つ感覚を使い、地域の特性を生かすことで、ドメーヌタカヒコならではの味わいと、ワインの多様性を生み出すことができます。

ドメーヌタカヒコのこだわり

ドメーヌタカヒコでは理想のワインを生み出すために、要所要所でこだわりを持ってワイン造りを行なっています。

ぶどう畑

余市町に拠点を定める前、栽培に適した地域として50ヶ所以上も候補がありました。日本でピノ・ノワールの栽培は難しいとされていたため、海外にも拠点を置くことを考えていたそうです。

多すぎない降水量、暑すぎない気候、冬場の降雪といったブドウ栽培に適した環境が、余市町でドメーヌを始める決定打となりました。

畑で育てられているブドウ品種はピノ・ノワールのみで、余市町登地区の標高60mの丘の上で栽培されています。礫や砂が混ざった水はけのよい粘土質土壌のため、ブドウの樹は地中深くに根を張ることができます。

また余市町は海岸から暖かい空気が運ばれてくるため、北海道の中でも比較的温暖なエリアとなります。温暖と言っても冬には雪が降りますが、パウダー状の雪がブドウの樹を覆うことで厳しい寒さからブドウを守ってくれます。

余市町の良さを引き出すため、ピノ・ノワールは化学農薬・肥料、除草剤を使用せずに育てられています。自然界相手にマニュアルは通用しないため、ワイン造り全ての工程が貴彦氏の感性に委ねられています。

醸造

ドメーヌタカヒコでは、自然の力に依るワイン造りを行なっています。

原料のブドウは除梗されず、ブドウの茎ごと使う「全房発酵」で発酵され、一般的に酸化防止剤として使われる亜硫酸は、必要な時以外は基本的に添加しません。

有機農法で造られたブドウから酸化防止剤を使わずにワインを造ることは、並大抵ではない努力が必要となります。予測できない自然の営みを利用した醸造となるので、常にワインの状態を見守りながら発酵させていくしかありません。

ドメーヌタカヒコの銘柄2選!

ドメーヌタカヒコにはドメーヌ物とネゴシアン物の2種類のワインがあります。

それぞれどのような違いがあるのかをまとめていきますので、ワインの購入を考えている方はぜひ参考にしてくださいね!

ナナツモリシリーズ

ドメーヌタカヒコの看板銘柄で、自社畑で育てられたピノ・ノワールのみを原料にして造られています。

ナナツモリシリーズは畑の名前にちなんで命名されたもの。ピノ・ノワールを植える前はリンゴや洋ナシなどの7つの果樹が実っていたことから、畑に「ナナツモリ」と名づけられました。

ブドウの栽培から醸造、熟成、瓶詰めまで一貫してドメーヌタカヒコが手がけた、いわゆる「ドメーヌ物」のワインで、ナナツモリのピノ・ノワールを存分に楽しむことができます。

ヨイチノボリシリーズ

農家さんからブドウを仕入れて造られるいわゆる「ネゴシアン物」のワインで、原料に使われるブドウは余市町登地区で栽培されるものだけを使用しています。そのため登地区のテロワールが味わえる一本となっています。

自社畑外で育てられたブドウが原料となっているので「Domaine(ドメーヌ)」の表記がなく、「Takahiko Soga」のみ表記されています。

 

まとめ

今回はドメーヌタカヒコを深掘りしました!

日本産ワインは世界のワインと比べるとマイナーなイメージがありましたが、近年は海外で高い評価を受けているようですね。

ドメーヌタカヒコではワインの直販が行われていないので、契約販売店でのみ購入することができます。
ただ製造本数が少なく売り切れのこともザラにありますので、定期的にWebサイトをチェックするか酒販店に在庫があるか問い合わせてみると良いでしょう。