PEファンドでDX化が進む酒蔵「金井酒造店」とは?リニューアル情報などを紹介

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酒蔵は、承継や売上不振、老朽化などの様々な問題から廃業、休業を余儀なくされるケースも少なくありません。

国税庁のデータを見ると、酒類の消費量は減少し、酒類製造従事者もピーク時から今では約25%も減少しています。

一方で、海外輸出量や、販売業態の変化を見ると、お酒を質だけで売ることは困難で、ECサイトの導入、SNSの活用などの適切なマーケティングが必要になってきていることが明確です。

そんな令和時代に、PE(プライベイトエクイティ)ファンドを活用して、酒造として新たなステージへと挑戦する酒造会社があります。

それが「金井酒造店(かねいしゅぞうてん)」です。

今回は金井酒造店の広報の五十嵐さん、栗川さんとくじらキャピタルの持丸さんにお話を伺うことも出来ましたので、中小企業のデジタル変革を支援するDXファンド「くじらキャピタル」との連携や、実際の取り組みについて紹介していきます。

明治元年創業の酒蔵「金井酒造店」

金井酒造店は、明治元年に創業した神奈川県秦野市唯一の日本酒の酒蔵です。

金井酒造店がある秦野市は、日本酒造りに欠かせない「水」の質が非常に高い場所。

日本名水百選で美しさ部門で1位の名水を持ち、日本一おいしい水が飲めると市が謳うほどです。

そんな名水どころに蔵を構える金井酒造店は、4代目蔵元が造り出した「白笹鼓(しらざさつづみ)」や、麹菌にモーツァルトを聴かせて造る「モーツァルト」などが有名で、地元神奈川を中心に高い人気を誇っています。

また、人気の通り味わいの評価も高いです。全国新酒鑑評会や、国税庁酒類鑑評会などでも、優等賞も数多く受賞しています。

ここまでみると非常に円満な状態にみえますが、金井酒造店もまた酒類業界の問題に直面しています。蔵元が5代目から6代目へ変わる時の承継問題です。

方針、技術、資金など様々な問題があったんだとか。

その後なんとか6代目に継承され、どうすればもっと「白笹鼓」を、「金井酒造店」を、いろんな方が手にとってくれるか、を考えるなかで、くじらキャピタルに白羽の矢が立ったのです。

くじらキャピタルとは、DXをコンセプトにした、いわゆるPEファンドです。

といっても、一般的な言葉ではありませんので、次の章で解説していきます。

そもそも「PEファンド」や「DX」とは何?

デザインの刷新などについて紹介する前に、再成長に関わる「PE」と「DX」について紹介します。

「PEファンド」とは?

PEとはプライベイトエクイティの略称で、ビジネスモデルが確立された企業の中で、成長余地はあるのに活かしきれてないような企業に対して、企業価値を高める支援を行い、リターンを獲得するというビジネスのことです。

資金の調達や支援者が持つノウハウやコネクションを活かし企業価値の向上支援などが行われます。

「DX」とは?

DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略称で、デジタルを活用したビジネスの変革を意味するビジネス用語のことです。古いものをデータやデジタル技術を使って変革させよう!といったイメージですね。

聴き馴染みのないDXですが、実は結構身近にあります。

例えば、メルカリはフリーマーケットをDXしていますし、タクシーの配車なんかも今やアプリ一つでできるなどDX化されています。

DXはスマートフォンなどデジタル端末をほとんどの人が持つ現代社会で欠かすことができないものなのです。

デザインの刷新から始まる再成長

ここからは、金井酒造店の再成長の第1歩に着目して紹介していきます。

2022年2月3日、金井酒造店は定番商品である「白笹鼓(しらざさつづみ)」の720ml、16商品ついてパッケージリニューアルを行ったことを発表しました(PR TIMESより)。

今回のリニューアルでは、シンボルマークとロゴ、外装パッケージが変わっています。

▼シンボルマーク+ロゴ

▼新パッケージ

ロゴマークでは今まで視認性に課題があったものを改善。金井酒造店の商品であることが視覚的にイメージしやすいものへ統一感のあるデザインにリニューアルしています。

デザインは「金」「井」の2文字を縁で囲み、家紋のようになっているシンプルなものです。

続いて、外装パッケージ。パッケージは手穴付きにすることで、持ち運びやすいようになっています。

これは実際のお客様の声を活かしたものだそうで、そのまま持つことができるというのはニーズに応えた形です。

また、日本酒は種類が多いです。同じ銘柄であっても、お米、季節、製法などで種類が10を超えます。日本酒にある程度詳しくないとパッと選ぶことは難しいのですが、色分けされた被せ紙が日本酒選びを楽にしてくれています。

フレーバーホイールのように、味わいを色分けし、商品名や精米歩合を記載することで、視覚的にもわかりやすくなっているのです。

今回発表されたリニューアルは以上ですが、今後も商品や、デザインの変革、新しい売り方に挑戦していくと、金井酒造店の五十嵐さんはおっしゃっていました。

ちらっと聞いた話では、シズル感を意識したデザインの桜シーズンにピッタリすぎる日本酒の醸造も進んでいるのだとか。

PEファンドが、決して新しいと言えない商習慣を持つ「酒蔵」に「デジタル」のチカラでどんな変革を起こしていくのか、注目度は高まりそうです。

まとめ

今回は、パッケージとロゴの刷新を発表した「金井酒造店」について紹介しました。

PEファンドを活用したDX化で一体どんな変革を起こしていくのか楽しみですね。

DX化の中で、オンラインショップも開設されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

公式オンラインショップはこちら

会社情報
酒造:株式会社金井酒造店
蔵元:佐野 博之(6代目)
所在地:神奈川県秦野市堀山下182-1
TEL:0120-090-025
HP: https://www.kaneishuzo.co.jp/pages/about
Twitter:https://twitter.com/kaneishuzo
instagram:@kaneishuzo
Facebook:https://www.facebook.com/Kaneishuzou

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