加速する日本酒離れに挑戦する「星取」とは?3種類を飲んで紹介

様々なライフスタイルが刻々と変化しています。

長い歴史を持つ日本酒業界でも変化の動きは激しいです。

正しく造り、正しく売らなければ、築かれた伝統を継承することは難しくなっていってしまいます。

今回は、そんな時代の潮流に合わせて変化を起こした酒蔵、福羅酒造の新商品である「星取」について紹介していきます。

伝統産業が直面している課題

ライフスタイルもビジネス環境も日々変化しています。メタ?NFT?トゥンカロン?知らないことだらけです。

どんどん新しいモノが生まれるなか、古き良きものも「売り方」を意識し、社会の流れに合わせて変化していくことが求められます。

日本酒業界もその一つです。

様々な要素もありますが、「良いもの造る」ことだけを追い続けて閉業する酒蔵は少なくありません。

もちろん前提として「良いもの」を造る必要はありますが、モノや情報に溢れる令和時代に認知されるのは困難を極めます。

特に日本酒業界は、いわゆる「日本酒離れ」にも悩まされています。若い世代に日本酒は刺さりづらいです。動画映え、飲みやすい味、話題性などを考えると「味の良い日本酒」だけで一点突破も出来ません。

誰に、何を、どのように届けるのか?適切なマーケティング戦略が必要になってきているのです。

日本酒に馴染みがない方にも「美味しい」お酒を目指して

今回紹介する福羅酒造の「星取」は、現代の若者の日本酒離れに立ち向かおうとする日本酒ブランドのひとつです。酒蔵のある鳥取県が星の名所であることと、一番星企業になる願いを合わせて、「星取」という名前になったのだとか。

「普通酒 星取 REDSTAR」「純米大吟醸 星取 BLUESTAR」「純米酒 星取 GREEN STAR」「純米酒 星取 PURPLE STAR」「大吟醸 星取 BLACKSTAR」の5種類がリリースされています。

いずれも日本酒に馴染みがない方にも「美味しい」と言ってもらえる日本酒を目指して、仕込みから見直して、試験を繰り返して造られました。

抽象的な表現ですが、フルーティーな香りで酸味とのバランスがとれ、さわやかな甘みの日本酒のことのようです。要するに万人的に飲みやすいということですね。

日本酒は「辛口」「淡麗」が一辺倒にプロダクトアウト的に造られることが少なくありません。一見「フルーティー」という表現自体はよく見ますが、実は歴史のある酒蔵であればあるほど踏み出せない味わいなのかもしれません。

福羅酒造とは?

星取を販売する福羅酒造は明治22年(1899年)に出来た酒蔵です。鳥取県の倉吉市の東郷池湖畔に蔵を構えています。

元々は、いわゆる「辛口淡麗」の日本酒を造る酒蔵でしたが、社会的ニーズの潮流に合わせて変化を決めた酒蔵の1つです。

明治時代からの伝統に恥じないような酒造りをモットーに、酒造りを行っておられます。

実際に飲んでみよう

それでは飲んでいきます。

今回飲む「星取」は、「純米大吟醸 BLUESTAR」「純米酒 GREEN STAR」「純米酒 PURPLE STAR」の3種類です。ひとつずつみていきましょう。

純米大吟醸 星取 BLUESTAR

まずは、BLUESTARから飲んでいきます。BLUESTARは、純米大吟醸でコストパフォーマンスも重視されているんだとか。

それでは頂きます。

香りはしっかりとお米を感じるいわゆる日本酒らしい香りがします。非常に穏やかな香りです。色はほぼ透明です。

味わいは、香りほど辛い感じはなく、甘め。後味だけ少し辛口ですが、かなり飲みやすいと思います。合わせるなら煮物系の料理が抜群でしょう。

今回飲んだ3つの中でも一番日本酒らしいと感じました。これで1,350円はコスパも悪くないと思います。

商品詳細
原材料:米(国産)、米麹(国産)
精米歩合:50%
アルコール度数:14度
価格:1,350円(税抜)

純米酒 星取 GREEN STAR

続いて、GREENSTARを飲んでいきます。GREENSTARは純米酒で、早朝の森林浴を思わせる香りなんだとか。

それでは、頂きます。

香りは、非常に爽やかです。イメージは軽快な感じで、「森」と言われれば「確かに」となります。

味わいは、香りから感じた軽快さそのままに非常に飲みやすいです。後味もスッキリしています。

かなり軽い日本酒でサラサラと喉を通るので、少し脂のあるほっけやさばなどと合わせると美味しくいただけそうです。

商品詳細
原材料:米(国産)、米麹(国産)
精米歩合:50%
アルコール度数:14度
価格:2,000円(税抜)

純米酒 星取 PURPLE STAR

最後は、PURPLESTARを飲んでいきます。PURPLESTARは、星取のシリーズのなかで最もチャレンジの意味合いが反映された1本なんだとか。

それでは頂きます。

香りは、3本のなかで最も甘く、優しいです。貴醸酒のような芳醇さもあります。

味わいも香りと同じく柔らかく飲みやすいです。クセも少なく流石の精米歩合70%です。

脱辛口を体現する1本と言えるでしょう。

商品詳細
原材料:米(国産)、米麹(国産)
精米歩合:70%
アルコール度数:14度
価格:2,500円(税抜)

まとめ

今回は、福羅酒造の星取を紹介しました。

実際に飲んでみて、個人的には3本中最もPURPLE STARが好みでした。非常に甘く、芳醇な香りが豊かで、アルコールのとげとげしさも少なく幅広い世代の方に楽しめる日本酒だと思います。

伝統を守るための変化を体現する星取をためしてみてください。

▼福羅酒造のHPはこちら

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