手軽なひと手間で安いワインを美味しくする方法

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「安いワインを美味しく飲みたい」――――このような考えは、ワインを飲む人ならばだれでも思うものですよね。

ということで今回は、安いワインを美味しくする方法を紹介します。実際に1,000円以下のワインで試してみたその結果を元に、できるだけ公平な視点で紹介していきます。

温度を下げてみる、グラスを変えてみる

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「赤ワインは常温で、白ワインは冷やして」という言葉は、一度は聞いたことがある話でしょう。しかしこの「常温」というのはヨーロッパの「常温」ですから、日本のものとは異なります。赤ワインの適温は14℃~18℃程度であり、白ワインの適温は6℃~13℃程度です。これが基本です。

ただ、この温度を厳密に守った場合、安いワインはともすれば「飲みにくさ」を感じてしまいます。これは香りが比較的よく開く温度でもあるのですが、安いワインの場合はこの「香り」があまりよくないこともあり、飲みにくさを感じてしまう場合があるのです。

そのようなときには、冷蔵庫で思い切り冷やしてください。そうすると香りが閉じるので格段に飲みやすくなります。もっともこれは「飲みやすくする方法」であって、「おいしく飲む方法か?」と言われれば少し疑問が残る話ではあります。

なお、この「香りを閉じる方法」とある意味では真逆な働きをもたらすものがあります。それが、「グラスをワインによって選び分けること」です。
自宅に保管してあるワイングラスは、一般家庭の場合基本的には一種類でしょう。

しかしワイングラスを変えることでワインの味は大きくかわります。たとえば、同じシャルドネであっても、たる熟成で育てたものならば口径が広いワインがあいますし、一般的シャルドネの場合はこれよりもすぼまりがあるグラスが向いています。

この「ワイングラスによるワインの変化」は、「香りを引き出しておいしくすること」に繋がります。あえて「ワインの香りを閉じて飲みやすくする」という「温度を下げて飲む方法」とはある意味では真逆だとしたのはそのためです。

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激しく振ったり空気に触れさせたりする

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「ワインは振らない、できるだけ振動を与えない」とする話は、ワインを愛する人ならば一度は耳にしたことがある話でしょう。

これはたしかに正しいことですし、またこれが基本です。

しかしこのような「ワインの常識」を逸れることでおいしくなるものもあります。それが、「1000円以下の安いワイン」です(※ただしもちろん例外はあります)。

瓶を激しく上下左右に振ってそそぐだけで、香りや味わいは大きく変わります。香りは花開き、味のとげとげしさが消え、味の甘味や深みがより味わいやすくなります。また、嫌味もとれて非常に飲みやすく、奥深さのあるワインへと変化します。

「ワインを振るなんてありえない」と思っていた人であっても、またある程度ワインをたしなんでいる人であっても(あるいはそのような人だからこそ)、この劇的な変化には驚かざるを得ないでしょう。

違いをより分かりやすくするために、あえて「振らないで飲んだときのワイン」と「振ってから飲んだときのワイン」を飲み比べてみるのもよいものです。

ただ、何度も繰り返しますが、これはあくまで「安いワイン」を対象としたときの話です。ある程度値段のするワインは振動を与えないで保管するのが基本ですし、空気に触れさせるときにも慎重に行うべきです。

「1000円以下の日常ワインで、そのまま飲んだときの味がそれほど好ましくなかったもの」に対して行うとよいでしょう。

割りばしをつっこんでタルの香りを再現する?!

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もう1つびっくりさせられるのが、「割りばしをつっこんで味を変える」というものです。

ワインの味・香りの表現として、「タルのような香り」というものがあります。香ばしさなどを感じさせるものであり、好き嫌いはあるものの多くの人に愛される香りです。しかし安いワインにはこのようなタル香はあまり強くは反映されていません。

そのため、同じ「木」である割りばしを突っ込んで、木の香りをワインにつけたすのです。

この効果は、良くも悪くもすさまじいものです。あまり木の香りがなかったワインであっても、鮮やかで衝撃的な木の香りがしっかりとつけたされることになります。鮮やかなウッディ香は、これを愛する人にとっては好ましいものでしょう。

しかし、「割りばしの香りの嫌味が出る」と忌避する人もいます。そのためこれに関しては、「ワイン全体に対して行うこと」は避けて、各人がそれぞれ自分のグラスに対して行う(あるいは行わない)と決めた方が無難でしょう。

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まとめ

「安いワインをおいしく飲む方法」を知ることは、私たちのテーブルをより豊かに、楽しくしてくれます。またワイン自身も、「おいしくない」と思って飲まれるよりは、「おいしくする工夫をしておいしく楽しんでもらうこと」の方が幸せに感じることでしょう。

もちろん外で行うときには躊躇される飲み方もありますが、家で飲む分には問題ないでしょうね。今回ご紹介した方法が気になったという人は、ぜひ気軽に試してください。

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