一度は試してみて!?焼酎の「前割り」の手軽な作り方

みなさんは、焼酎の何割りが好きですか?水、お湯、ソーダ、ソフトドリンク、お茶などなど…はたまた梅酒などのお酒で焼酎を割るという強者もいらっしゃいます。

焼酎の割り方は多岐にわたりますが、近年「前割り」という飲み方が注目を集めています。では、どんな飲み方なのでしょう。

今回は焼酎の「前割り」についてまとめるとともに、自宅での作り方や前割り焼酎におすすめの酒器もご紹介します♪
焼酎好きの方や、少し変わった飲み方を試してみたい方はぜひ参考にしてみてください。

前割り焼酎とは?


前割り焼酎とは焼酎を水で割ってから一晩以上寝かせたもの。もともと前割りは焼酎で有名な鹿児島県で客人をもてなす席で振る舞われるものでした。

やってることは水割りと大して変わりませんが、寝かせる工程があるかないかで焼酎の刺激がだいぶ変わってきます。焼酎を一晩寝かせるだけでも刺激はマイルドになります。普通の水割りと比べてみてもその差が分かります。

お手軽に家庭で前割り焼酎が作れるとあって、焼酎造りが盛んな九州地方ではとてもポピュラーな飲み方となっています。現地では特に芋焼酎を前割りで飲むことが多いのだとか。芋焼酎でなくても麦焼酎や米焼酎、そば焼酎などでもできます。

刺激強めだと思う焼酎も前割りで試せば、意外と美味しく飲めるかもしれません。

前割り焼酎が飲みやすい理由


前割りにするとなぜ焼酎がマイルドになるのか。理由はアルコール分子が水分子に包まれるからです。

焼酎を水で割った直後は水分子もアルコール分子もバラバラで、飲んだ時にアルコールが直に舌を刺激します。一方で前割りの場合、時間をかけて水分子がアルコール分子を包み込むため、飲んだ時にアルコールの刺激をダイレクトに受けることなくマイルドな口当たりとなるのです。

これが前割り焼酎が飲みやすいと言われる所以です。

前割り焼酎の注意点

ただし前割りには注意点があります。それはつくった本人と同居家族しか飲めないという点です。

酒税法の「第43条 みなし製造 第11項」にこの旨が明記されており、うっかり自宅に招いた友人や知人などに飲ませてしまうと違法になります。

美味しい出来上がりとなれば、ついつい飲んでもらいたくなりますが、自身や家族で楽しむようにしましょう。

前割り焼酎で事前に準備するもの

焼酎の前割りをつくるにはまず、その材料となる焼酎と水を準備しましょう。またその焼酎と水を混ぜ合わせて寝かすための容器も必要です。

寝かせるための容器は瓶やペットボトルなど、自宅にあるもので代用できます。しかし本格的な焼酎の前割りをつくりたい場合には「焼酎サーバー」の利用がおすすめです。

焼酎サーバーとは焼酎を注ぐための器で「ガラス製」「陶器製」の2種類があります。焼酎の劣化の原因となる日光を遮り、さらに熟成を促す遠赤外線効果のある陶器製を利用すれば、より美味しい前割りへと仕上がるでしょう。

ちなみに焼酎サーバーの購入はハードルが高いという場合には、遮光ボトルなどでも代用できます。

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前割り焼酎の作り方


準備が整ったら、つぎは前割り焼酎の作り方とちょっとしたコツをご紹介します。

焼酎と水の割合

焼酎と水を混ぜ合わせて作る前割りは「焼酎6:水4」の割合とするのが基本です。ただしあくまで基本であって、絶対にこの割合でなければならないというものではありません。

ご自身の好みになるまで薄めるのが一番の方法ですが、どのように焼酎が変化するのか分からないうちは焼酎:水を6:4の割合で割ることをおすすめします。

この割合だとアルコール度数が25度の焼酎の場合、だいたい14~15度ぐらいまで落とすことができます。日本酒やワインと同じぐらいの度数となりますね。

もし「どこか味が薄い」「もう少し味を和らげたい」なと感じた場合は、5:5や4:6と徐々に水の量を増やして、好みの割合になるように調整してみてください。

割り水

焼酎を割る時に使う水は、水道水ではなくミネラルウォーターがおすすめです。

特にミネラル分が多くない軟水を使うことで、焼酎が持つ旨みを損なわずに前割りを作ることができます。軟水であればウォーターサーバーの水を使っても構いません。

もちろん水道水でも問題はないですが、味にこだわりたいという場合にはミネラルウォーターの利用を試してみてください。

保管場所

焼酎を水で割った後は冷蔵庫で保管しましょう。常温でもよいですが、焼酎は日光に長時間さらされるとその品質を落とします。

また食中毒などの懸念があるため、特に湿気の多い梅雨時や気温の高い夏場には冷蔵庫での保管をおすすめします。なお、使用する保存容器は事前に殺菌や乾燥を行い、清潔な状態で使用しましょう。

清潔ではない保管容器は菌が繁殖が進み、品質の劣化につながります。特に常温で保存する場合は菌の繁殖が早いため、注意してください。

寝かせる日数

寝かせる期間が長いほど前割りはまろやかな味わいとなります。もちろん寝かせた翌日でも楽しむことができますが、よりまろやかさを堪能するには3日~1週間ほど寝かしてみてください。

その変化の過程を知るために、毎日1杯ずつ飲み進めるといった楽しみ方もあります。インスタントで飲む水割り焼酎との違いと、日を増すごとに変わりゆく水割り焼酎の味わいを比べてみるのも面白いですね♪

前割り焼酎がより美味しくなる酒器


最後に、前割り焼酎を飲むときにぜひおすすめしたい酒器があります!

本格的な前割りの焼酎をつくりたい場合には、容器にもこだわりを持つとよいでしょう。前割りを飲む器にもこだわることで味わいだけでなく、視覚的にも楽しめますよ。

千代香

千代香と書いて「ぢょか(じょか)」と読むこの酒器は、鹿児島の伝統工芸品のひとつ。平たい形をした土瓶で、九州地方ではお酒を直火で温め燗酒にするときによく用いられます。前割り焼酎を美味しく飲むために生まれてきたアイテムと言っても過言ではありません。

千代香には、黒千代香と白千代香など様々な種類があります。勇ましいイメージを表したい場合は「黒じょか」、可愛らしいイメージを表したい場合は「白じょか」を利用するといいかもしれません。

もともと前割り焼酎を黒千代香で温める時は、囲炉裏の端っこでゆっくり時間をかけて温度を上げていくのが一般的でした。そのためいくら直火OKでもガスコンロでの強火には向きません。ガスコンロで前割り焼酎を温める時はとろ火にするように心がけましょう

最近では電子レンジ対応の黒千代香が出てきたので、時間をかけずに前割り焼酎を温めたい場合にはそちらを選ぶと良いでしょう。寒~い時期、冷えた体を温めるにはうってつけのアイテムです!

まとめ

今回は前割り焼酎の作り方をご紹介しました。

水で割って数日間置いておくだけでマイルドになるとは驚きでした。そんな簡単に飲みやすくできるものなんですね!

刺激があるからと敬遠しがちだった方も、前割りして刺激をマイルドにすれば、焼酎の世界が広がるかもしれませんよ!

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