一本1,400万円?幻のウイスキー軽井沢とは

世界5大ウイスキーの一つとして数えられているジャパンウイスキー。昨今では国内だけでなく世界中にもファンがおり、人気銘柄となればプレミアムな値段で取引されることもしばしばです。

今はなき軽井沢蒸留所が造り上げたウイスキー「軽井沢」もその一例です。ウイスキーファンがこぞって“幻のウイスキー”と呼び、飲みたくてもなかなか手に入らないプレミアムウイスキーなのです!

今回はウイスキー通なら誰もが知る「軽井沢」について深掘りし、商品の特徴や幻と呼ばれるようになった経緯、製造元をあわせてご紹介していきます。

幻のウイスキー「軽井沢」とは?


軽井沢とは、長野県御代田町に位置する軽井沢蒸留所が造るモルトウイスキー銘柄です。

1976年(昭和51年)に、国産原料を100%こだわった先駆けの国産モルトウイスキーとして誕生しました。高級ウイスキー路線を行く銘柄で、当初の販売価額が1本1万5,000円する金額でもあっという間に売り切れるほどの人気があります。

2011年に惜しまれながらも蒸留所が閉鎖されることになりますが、2015年8月に行われた香港のオークションで製造していたウイスキーが破格な金額で落札されたことによって、再びスポットライトを浴びることになります。

そしてこのオークションが火付け役となり、軽井沢の希少さと品質の高さが再評価され、世界中にジャパンウイスキーの名が知れ渡るようになりました。

製造元


軽井沢を製造するのは長野県浅間山のふもとに蒸留所を構える酒メーカー「メルシャン」。ワインを製造するメーカーとして知られる「大黒葡萄酒」が、本格的なウイスキー造りへの参入を機に1955年に創業されたのがきっかけです。

1990年所有権がメルシャンに移るも、2000年になると全てのウイスキーが生産中止されます。その後キリングループの傘下となり、事業編成によって蒸留所は完全閉鎖。以降復活することなく、残された数百丁のカスクも各国のボトラーズに売り払われました。

軽井沢の特徴


軽井沢は、気候を活かしたウイスキー造りが特徴です。

軽井沢といえば国内有数の避暑地として有名で、年間を通して涼しく安定した気候が特徴。この気候がウイスキーの本場スコットランドによく似ていることから、品質の高いウイスキー造りが可能と言われています。

また、ウイスキー保存する貯蔵庫が蔦(ツタ)に覆われているのも有名です。蔦によって貯蔵庫内の温度や湿度を一定に保つ役割を果たし、ウイスキーにとって最適な環境を生み出すことができたのです。

例のオークション事件!?


2015年8月、香港で行われたオークションに出品されたのは「軽井沢 1960年」です。

「軽井沢 1960年」は、1993年皇太子徳仁親王のご成婚時と、2013年軽井沢蒸溜所の在庫を引き取ったイギリスの「ナンバーワン・ドリンクス・カンパニー」によって2度発売された商品です。特に2度目に発売された商品に関しては、熟成年数では国内最長の52年にも及ぶものだと言われています。販売数はわずか41本、販売価格は200万円(税別)と、強気な金額設定にも関わらず売り切れ続出となったのです。

この「軽井沢 1960年」が後の香港オークションにおいて、香港ドルでおよそ91万で落札されたのです!一見ピンとこないかもしれませんが、日本円に換算するとその価値はなんと定価の7倍、1,400万にものぼりました
これがジャパンウイスキー史上初の快挙となり、国内外で大きな話題を呼びました。

幻と呼ばれた背景


軽井沢が幻のウイスキーと呼ばれるようになったのは、蒸留所の閉鎖が背景にあります。

2000年蒸溜所の稼働停止に伴い、オフィシャルボトルたちも終売となります。このため、手に入るのは以前製造されたウイスキーと売り払われた僅かな原酒ということになります。

もともと量より質を重視していた軽井沢蒸留所は年間で15万リットルほどの製造量しかなく、市場で流通する軽井沢ウイスキーの数はかなり限られています。

さらにオークションで注目されたことにより、「軽井沢」ウイスキーにプレミアム価値が付きました。またウイスキーのコレクターや愛好家がこぞって購入するため、どんどん値段が跳ね上がり、その結果、手に入れたくても入らない幻のウイスキーとなったのです。

どうして手に入れたい方


軽井沢が以前販売していた代表的なラインナップは、

・軽井沢モルトウイスキー12年
・軽井沢シングルモルト15年
・軽井沢モルトウイスキー貯蔵10年
・軽井沢マスターズブレンド

などがあります。

もうオフィシャルリリースされることはありませんが、まだ手に入れられる方法があります。それは、ズバリオークションもしくはネットショップ!※ただし、高値がついているため、それでも手に入れたい方に向けた情報になります。

まとめ

今回は、軽井沢についてご紹介しました。1本1,400万円もするウイスキーがどんな味なのか気になりますね。

お財布と相談して無理のない範囲で“幻のウイスキー”を検討してみてはいかがでしょうか?