牡蠣に合わせるのは本当に日本酒なのか?実際に試してみた

牡蠣と日本酒は鉄板の組み合わせです。しかし、日本酒以外にも牡蠣と合うお酒はあるのでしょうか?

そこで今回は、牡蠣とさまざまな種類のお酒を実際にペアリングしてみました。

生牡蠣から焼き牡蠣、カキフライまで、調理方法も変えて調査しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

牡蠣の特徴

牡蠣とはウグイスガイ目イタボガキ科とベッコウガキ科に属する二枚貝です。海にある岩から「かき落とす」ことから牡蠣と名付けられました。

牡蠣は日本人が好んで食べる貝類ですが、実は海外でも牡蠣を食べる文化があります。魚介類の生食を嫌う欧米圏において、生牡蠣だけは特別な存在で、古代ローマ時代から食べられていたといわれています。

フランス料理では、オードブルとして提供され、アメリカでも独自に食文化が発展しています。日本では縄文時代から食べられており、室町時代からは養殖も行われるように。

日本人が生牡蠣を食べるようになったのは明治時代以降です。牡蠣の生食文化が欧米から輸入され、日本人も生牡蠣を食べるようになったのです。

実は生牡蠣を食べる文化は日本からではなく、欧米から伝わったものだとは驚きですよね。

また牡蠣は「海のミルク」との呼ばれ、グリコーゲンや必須アミノ酸、ビタミンB群、ミネラルなど、栄養素を豊富に含んでいます。疲労回復や生活習慣病の予防、美肌効果が期待できます。

牡蠣とお酒と合わせるコツ

牡蠣とお酒を合わせるコツを紹介します。

調理方法で選ぶ

牡蠣の調理方法によって合うお酒も変わります。調理方法ごとに、合うお酒の傾向をまとめてみました。

生牡蠣

生牡蠣を食べる時は、特有の生臭さをスッキリさせる必要があるため、ビールや日本酒、焼酎がおすすめです。特に日本酒は、牡蠣を提供する居酒屋では定番で、どんな銘柄でも合わせやすいといわれています。

また洋酒なら白ワインを選ぶといいでしょう。「生牡蠣にはシャブリ」という言葉もあり、ミネラル感とキリッとした酸味のあるシャブリは、牡蠣との相性抜群です。

焼き牡蠣

熱々の焼き牡蠣には、辛口のビールがおすすめです。

イギリスでは辛口の白ビールと牡蠣の組み合わせが定番となっています。アイルランドでは、牡蠣の殻から作られた「オイスタースタウト」というビールもあるようです。

蒸し牡蠣

プリプリな食感が味わえる蒸し牡蠣。鍋に日本酒を入れて蒸しあげるため、日本酒との相性抜群です。薬味にもよりますが、日本酒を合わせておけば間違いないでしょう。

牡蠣フライ

牡蠣と揚げ物がコラボしたカキフライ。居酒屋でも定番のおつまみです。

牡蠣フライとお酒を合わせるポイントは、口の中の油を爽やかにできるかという点です。

そのため、ビールやハイボールなど、発泡性で清涼感のあるお酒とよく合います。

薬味や調味料で選ぶ

牡蠣を食べる時、薬味や調味料をかけるかと思います。牡蠣の味を左右するため、合わせるお酒も変わります。

例えば、刻みネギをかけるならネギっぽさのあるソーヴィニヨンブランの白ワイン。醤油をかけるなら同じ日本で作られた日本酒や焼酎。

といったように、薬味や調味料でお酒を選ぶことも大切です。

牡蠣と合うお酒(ベストペアリング)

それでは実際に、牡蠣とお酒のベストペアリングを選んでいきたいと思います。

生牡蠣×タバスコにはビール

生牡蠣には、白ワインや日本酒が合わせやすいといわれています。しかし、タバスコをかけると一気に欧米感が増し、ビールにぴったりのおつまみになります。

日本人には馴染みのない食べ方ですが、欧米では定番の組み合わせです。タバスコは、生牡蠣と合わせやすい調味料として売り出され、アメリカでは生牡蠣とタバスコのポスターをよく見かけます。オイスターバーには必ずタバスコが置いてあります。

そして生牡蠣とタバスコに合わせるならビールがおすすめです。タバスコの辛味をビールがさっぱりと洗い流してくれます。

またタバスコは、白ワイン酢を使用しているため、白ワインとの相性も抜群でした。

焼き牡蠣×ポン酢には日本酒

焼き牡蠣にポン酢をかけると、磯の香りとほどよい酸味が楽しめます。

ポン酢は鍋料理に用いられるため、鍋と相性の良い日本酒とよく合います。

牡蠣の風味とポン酢の酸味、日本酒の旨味がマリアージュし、最高の組み合わせです。

日本人にとって、最もスタンダードな食べ方なので、失敗したくない人にはおすすめできるでしょう。

蒸し牡蠣×レモンには白ワイン

プリプリの蒸し牡蠣に、レモンを絞って食べると、さっぱりして美味しいですよね。

蒸し牡蠣とレモンの組み合わせには、白ワインがおすすめです。

白ワインには、「リンゴ酸」と「酒石酸」が含まれており、レモンの「クエン酸」と相性抜群です。

実際に合わせてみると、レモンの酸味と白ワインの酸味がよく合いました。

カキフライ×タルタルソースにはハイボール

カキフライとタルタルソースは、居酒屋でも定番の組み合わせです。

牡蠣の濃厚な旨味とタルタルソースのコクがたまりませんよね。

そこでおすすめなのがハイボールです。カキフライの油とタルタルソースのコクをさっぱりと洗い流してくれます。

揚げ物とハイボールの組み合わせは鉄板なので、ぜひ試してみてください。

牡蠣と合わないお酒(ワーストペアリング)

ペアリングをする中で、牡蠣と合わないと感じたお酒を紹介します。

ブランデー

ブドウを原料にしたブランデーは、牡蠣と合いませんでした。

ブランデー発祥の地、フランス・コニャック地方では、生牡蠣を食べて、その殻の中にブランデーを入れて飲み干すという食べ方があるそうです。

これは好き嫌いが分かれそうな食べ方で、個人的には苦手でした。

気になる方は、試してみて下さい。

梅酒

梅酒は甘みが強いお酒なので、磯の風味と合わない印象がありました。

やはり甘みと磯の香りを合わせるのは難しそうです。

しかし調べてみると、無糖の梅酒なら合うという情報もありました。

「BENICHU 38° ノンシュガー梅酒」という無糖の梅酒があり、牡蠣専門店で提供されているそうです。

気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

牡蠣とお酒の種類別の評価・特徴

お酒
ペアリングの味わい得点
日本酒調理方法や薬味に関わらず、ほとんどの牡蠣料理と合わせやすい。★★★★★
焼酎日本酒と同じく牡蠣料理に合わせやすい。ハイボールにすれば、タバスコやレモンとの相性も抜群。★★★★
赤ワイン調味料が醤油やバター炒めなら合わせやすい。今回紹介した調理方法や薬味には合わせづらかった。★★
白ワイン欧米では定番の組み合わせということもあり、合わせやすい。★★★★
ビール揚げ物や辛味が強い牡蠣料理と相性抜群。熱々の焼き牡蠣と合わせても美味しい。★★★
ウイスキーカキフライとハイボールの相性は抜群。ロックなら生牡蠣と合わせやすい。★★★
ブランデー牡蠣とブランデーは好みが分かれそうな味わいだった。★★
梅酒梅酒の甘みと牡蠣の風味が合わなかった。

まとめ

今回は牡蠣とさまざまな種類のお酒をペアリングしてきました。

個人的には、牡蠣にかける調味料や薬味によって、合わせるお酒が左右されると感じました。

牡蠣を食べる時は、何をかけて食べるのか、どんな味付けにするのか、に着目してお酒を選ぶと失敗は少ないと思います。

ぜひ本記事を参考に、牡蠣のお酒のペアリングをお楽しみください!