紹興酒にはどんな効能がある?特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介

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紹興酒は中国で最も古い歴史のあるお酒です。世界各国で販売されており、日本の居酒屋や中華料理店などでも提供されています。

しかし、紹興酒を飲んだり使ったりする機会は少ないですよね。

そこで今回は紹興酒の特徴や歴史、おすすめの飲み方を紹介します。

紹興酒についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

紹興酒とは?

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紹興酒とは麦や米などの穀物を、浙江省紹興市(セッコウショウ ショウコウシ)の鑑湖(カンコ)の湧水を使って醸造し、3年以上熟成させた醸造酒です。

浙江省紹興市で作られたもののみが紹興酒を名乗ることができ、それ以外の場所で作られたお酒は紹興酒を名乗ることはできません。

中国では「黄酒(ホアンチュウ)」と呼び、さらに長期熟成をすると「老酒(ラオチュウ)」にランクアップします。

そのまま飲むだけでなく、中華料理の調味料としても使われています。

紹興酒の歴史

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浙江省紹興市周辺では、2400年以上前の紀元前からお酒造りが盛んだったと記されています。

浙江省紹興市周辺は、亜熱帯気候に属し、良質な水源があったことから、米作りで栄えた地域です。紹興酒にはきれいな水と良質な米が必須であるため、お酒造りが盛んになったといわれています。

中国の書物には、紀元前500年前後から紹興酒が登場しています。当時は蓬莱春酒と呼ばれ、位の高い人への贈り物として扱われていました。そこから庶民に広まり、中国の各地で飲まれるようになります。

また日本酒は、中国の紹興酒の技術から生まれたものだといわれています。原料や製造工程も似ており、何かしらの影響を受けているのには間違いありません。

日本で「紹興酒」として正式に輸入し始めたのは昭和時代で、以降日本でも一般的なお酒になり、居酒屋でも提供されるようになりました。

紹興酒の味や度数

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紹興酒の味や度数を解説します。

紹興酒の味

紹興酒には、独特のクセと甘みがあります。熟成年数によって異なりますが、年数が浅いものは酸味が強く辛口に。逆に熟成が進んだものは、旨味が強く口当たりもまろやかです。

紹興酒のアルコール度数

紹興酒のアルコール度数は14%~18%前後です。熟成が進むごとに度数が高まり、中には20%を超える紹興酒も存在します。

紹興酒の飲み方

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紹興酒のおすすめの飲み方を解説します。

ストレート

ストレートは、紹興酒本来の味わいや香りを楽しめます。ゆっくりと香りを嗅ぎ、少しずつ口に含みましょう。

ロック

ロックにすると口当たりが軽くなります。氷が溶けるにつれて、味わいや香りの変化を楽しめるでしょう。辛い料理と合わせるのもおすすめです。

ホット

寒い季節にはホットがおすすめです。味わいや香りが際立ち、濃厚な甘みが楽しめます。温度は、人肌ぐらいのぬる燗くらいがちょうどよいとされています。

紹興酒の種類

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紹興酒は製法や熟成年数の違いによって、以下の4つに分類されています。

・元紅酒(ゲンコウシュ)
・加飯酒(カハンシュ)
・善醸酒(ゼンジョウシュ)
・香雪酒(コウセツシュ)

これらの特徴や味わいを解説します。

元紅酒

元紅酒は、中国で最もスタンダードな紹興酒です。屋外で3ヶ月間にわたり二次発酵し、1~2年間熟成させます。アルコール度数は16~17度前後で、初心者にも飲みやすいのが特徴です。

朱紅色の甕(かめ)に入って売られていたため、元紅酒と呼ばれるようになりました。

加飯酒

加飯酒は、元紅酒と同じ製法ですが、糯米と麦麹を1割増して造られる紹興酒です。最低3年以上熟成させており、芳醇な香りとコク深い味わいに仕上げます。

アルコール度数は18~19度前後。日本に輸入される紹興酒のほとんどが加飯酒です。

また加飯酒の中には、花彫酒と呼ばれるものがあります。古代人や動植物を彫刻した壺に加飯酒を入れたものです。中国では、女の子が生まれると地中に花彫酒を埋め、嫁入りの祝酒に備える風習がありました。

現在は風習もなくなりましたが、めでたい時のお酒として親しまれています。

善醸酒

善醸酒は、仕込み水に元紅酒を用いる贅沢な紹興酒です。日本酒の貴醸酒の製法と似ていますね。もとはアルコール度数を高くするために生み出された製法で、濃厚な味わいの紹興酒に仕上がります。

昔は「重醸酒」「醇酒」などと呼ばれていました。

香雪酒

香雪酒は、元紅酒に麦麹を加え、仕込み水に焼酎を用いた紹興酒です。

仕込みの時にアルコールを加えるため、みりんのように甘くなるのが特徴です。

アルコール度数は20度前後と高めですが、デザートのような感覚で飲めます。女性や初心者でも美味しくいただけるでしょう。

紹興酒は料理にもおすすめ

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紹興酒は飲むだけでなく料理にもおすすめです。

中華料理では定番の調味料で、仕上げのタイミングで紹興酒を回しかけ香りづけをします。

紹興酒を入れるだけで、中華料理のレベルがワンランク上がります。美味しい中華を作りたい人はぜひ取り入れましょう。

また中華料理だけでなく、料理の下処理にも活用されています。

肉や魚介類に下味をつける時、紹興酒を少し入れるだけで臭みを消してくれます。さらに紹興酒には旨味成分であるアミノ酸が豊富なので、料理の旨味も格段にアップ。

料理をする人なら、オイスターソースや豆板醤と一緒に常備しておいてはいかがでしょうか。

おすすめの紹興酒

最後におすすめの紹興酒を紹介します。

サントリー 紹興酒 会稽山陳三年

サントリーが手掛ける日本で最もメジャーな紹興酒です。厳選されたもち米と鑑湖の銘水を用い、丁寧に醸造されます。

柔らかい口当たりとふくよかな香りが楽しめる紹興酒です。

料理との相性が良く、中華料理や下味、香り付けに使われています。日本では料理に使う人が多いので、料理酒として常備してみてはいかがでしょうか。

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陳年紹興貴酒 8年 瓶

陳年紹興貴酒 8年 瓶は、本場中国で製造された紹興酒です。中国でもトップクラスの高級工程師である黄洪才氏が手掛け、伝統的な製法で造られています。

厳選したもち米、鑑湖の水を主原料とし厳しい寒さの中、仕込みをします。醸造後100~120日は二次発酵させ、紹興貴酒特有の香りとコクを引き出します。

紹興酒は英語で「Shaoxing rice Wine(米のワイン)」と呼ばれています。陳年紹興貴酒もワインのように香りが高いことから、ワイングラスで飲むことを推奨しています。

まろやかな口当たりと、芳醇な香りを楽しみたい人におすすめの紹興酒です。

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興南貿易 紹興老酒クリアー 8年

興南貿易 紹興老酒クリアー 8年は、伝統の製法にこだわった紹興酒です。8年間熟成しているため、ふくよかな味わいと濃厚な甘みが楽しめます。

またアミノ酸も18種類含まれており、料理をランクアップしたい人にもおすすめです。

ちょっと贅沢をしたい時や、料理を美味しくしたい時に活用してみてくださいね。

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まとめ

今回は紹興酒の特徴や歴史、おすすめの飲み方を紹介してきました。

中国の伝統的なお酒として知られる紹興酒ですが、日本と馴染み深いお酒だと分かりました。まだ飲んだことがない方は、甘めの銘柄から試してみることをおすすめします。

飲むだけでなく、料理にもおすすめですので、ぜひこの機会に紹興酒を購入してみてはいかがでしょうか。

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