中国の蒸留酒「白酒」っていったいどんなお酒?特徴や歴史などを解説

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中国で最もポピュラーな蒸留酒のひとつで白酒(バイチュウ)というお酒があります。お土産で頂いたという方も多いのではないでしょうか?

しかし、実際は飲み方が分からなかったり、そもそもどんなお酒なのか日本では広く知られていません。

そこで今回は、白酒の基本情報や飲み方を紹介します。白酒が気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

そもそも白酒とは?

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白酒は中国生まれのお酒ですが、具体的に知りたい方も多いはずです。

まずはこの項目で白酒の基本情報を把握して、飲み方や銘柄をチェックしていきましょう。

白酒の原材料

白酒は、高粱(日本ではモロコシ)やトウモロコシ、じゃがいもなどを原材料としています。

状況や主原料に応じて高粱酒や焼酎と呼ばれることもありますが、基本的に中国では日本の焼酎を清酒と読んで違いを分けています。

ただ、中国の西洋料理店では白ワインのことを白酒と表記しているところもあるため、現地で飲む際は注意しましょう。

白酒はウォッカやテキーラと同じ蒸留酒ということもあり、アルコール度数が高いお酒です。蒸留する前のお酒は黄酒と呼ばれており、料理で用いられることがある紹興酒も黄酒に含まれています。

白酒の味・香りは?

白酒の特徴は、やはり独特でフルーティな香りです。白酒には数十種類の香り成分が含まれており、複雑で深い香りを放ちます。

また、長期間熟成することでまろやかな口当たりを実現しており、アルコール度数が高いながらも飲みやすいと思うかもしれません。

味に関しては種類によって異なります。クリアな味もあれば独特な味もあるため、種類に応じて好きなものを選ぶようにしましょう。なんとなくで選んでしまうと、自分好みの白酒が見つけられないかもしれません。

白酒の種類はさまざま

全体的に香り高い白酒ですが、上記のように種類によって味や香りが異なります。中国では白酒の味や香りによって香型という分類がされています。

例として濃香型の白酒が、長期間の熟成による独特な香りや長く口の中で続く甘さが魅力です。

反対に清香型の白酒は、雑味のないクリアな味わいで、香りも上品さを感じさせます。

そのため、初めて白酒を飲むならばさっぱりとした味わいの清香型がおすすめです。その他、醤香型や米香型、馥郁香型などがあります。

白酒はどこで購入できる?

一般的なお酒と比べると白酒はスーパーやコンビニに売られていないこともあり、どこで購入すればいいのかわからない方もいるでしょう。

現在ではネットでも購入できるため、近くで販売されていないならばネットで購入することをおすすめします。ネットであれば、王道の銘柄から珍しい銘柄までそろっているため、理想的な白酒を見つけられるでしょう

また、中国旅行の際に白酒を買ってくるのもおすすめです。ただし、日本では入国時に1本760ミリリットルのものを3本分までしか持ち込めません。それ以上だと税金が生じてしまうため、注意しましょう。

白酒の歴史

白酒の起源は起源は宋代初期で、製造が本格化したのは17世紀から18世紀の清代中頃とされています。

日本に入ってくるようになったのは、桃の節句が盛んになる江戸時代から。

元々古代の中国では、旧暦3月3日のひな祭りは忌日とされ、お祓いをし、宴を催す日でもありました。

平安時代になると、その厄払いの儀式が日本へ伝来し、やがて雛壇の供物として白酒(桃花酒)や草餅、桃の花が供えられるようになったのです。

白酒の飲み方

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白酒を買うならば、飲み方も知っておきたいところ。白酒の主な飲み方は3種類あるため、自分の好みやアルコールへの強さなどを考えた上で選ぶといいでしょう。

ストレート

白酒の味や香りをそのまま楽しみたいのであれば、ストレートがおすすめです。

ショットグラスといった小さいグラスに注いでクイッと飲むことで、白酒の味や香りが楽しめます。

ただし、白酒は元々アルコール度数が高いお酒です。チェイサーを用意しておきましょう。

オンザロック

ストレートだとキツいのであれば、オンザロックもおすすめです。氷を入れて飲むことで、徐々に変化する味や香りを楽しめます。

その上、溶けることでアルコール度数も低くなり、飲みやすくなるでしょう。

カクテル

白酒はカクテルにも活用されており、実際に白酒を使ったカクテルを作るバーもあります。元々白酒は独特な香りの影響であまり日本人に好かれないお酒とされていましたが、カクテルとして活用することで飲みやすくなります。

主な白酒ってどんなもの?

ここまで読んだ方の中には、早速白酒を買いたいと思った方もいるでしょう。そこで最後の項目では、主な白酒をいくつかピックアップして紹介します。

茅台酒

白酒で代表的な銘柄が「茅台酒」です。中国八大銘酒の1つでありながら、スコッチウイスキーやコニャックブランデーと並ぶ世界三大蒸留酒の一角にも数えられています。日本においては白酒の中でも比較的入手可能であり、「茅台酒」から飲み始めてみるのもおすすめです。

「茅台酒」は甘みの強さと焦がした醤油のような香りが特徴です。日本にあるお酒では感じられないような香りですが、類似品や偽物が出回っているため、購入する際は注意しましょう。

五粮液

「五粮液」も中国八大銘酒の1つであり、「茅台酒」と並ぶほどの存在です。高粱・もち米・うるち米・トウモロコシ・小麦の5種類を原材料として使っており、海外でも評価されています。

「五粮液」は芳醇で濃厚な味わいが魅力であり、濃香型に属します。「茅台酒」と同じく高級なお酒であるため、記念日に購入するといいかもしれません。ただし、こちらも偽物が出回っているため、注意して購入する必要がある銘柄です。

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洋河大曲

中国八大銘酒としては、「洋河大曲」もおすすめです。洋河大曲は、1300年以上前に始まったとされるほど歴史の深いお酒であり、清朝の乾隆帝が「味は香醇、真に佳酒なり」と称賛した銘柄です。

「洋河大曲」も「五糧液」と同じ濃香型で、コクのある味わいです。度数は38%であり、価格もそこまで高くありません。予算的に「茅台酒」や「五糧液」が厳しい方にもおすすめです。

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江小白

リーズナブルな白酒としては、「江小白」が挙げられます。「江小白」はコンテンツマーケティングで大成功した銘柄で、年間で約300億円も売り上げました。デザインも他の白酒とは異なっており、若者からも支持されています。

「江小白」は、フルーティーな香りと甘さが特徴的な白酒です。伝統的な白酒とは少し異なる路線の銘柄であるため、新しい味にチャレンジしてみたい方にもおすすめです。

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明江四川白酒

上記で述べたように白酒はそのまま飲むだけではなく、カクテルとしても活用できます。もしカクテルとしての白酒を堪能したいのであれば、「明江四川白酒」がおすすめです。「明江四川白酒」はパパイヤやグアバといった果実香と爽やかなハーブの香りが特徴的であり、こちらも他の白酒とは少し違った銘柄です。

「明江四川白酒」は、キレのあるスッキリとした後味が魅力です。そのため、カクテルのベースとしても活用でき、デザインがおしゃれだからこそ飲んだ後に飾るのもいいでしょう。

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古井貢酒

最後に紹介する「古井貢酒」は、日本でも有名な曹操が皇帝に献上した白酒としても知られています。その上、明や清の朝廷にも献上されたこともあり、歴史のある銘柄です。

「古井貢酒」も濃香型で、深みのある甘みと濃厚な味わいが魅力です。アルコール度数は38%で、「茅台酒」や「五糧液」と比べると安い価格で入手できます。

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まとめ

今回は、白酒の基本情報や主な銘柄などを紹介しました。

白酒は中国で歴史のあるお酒であり、ストレートやオンザロックといった飲み方が楽しめます。

銘柄も高級なものから格安なものまであるため、味の好みや予算を考慮しなから気になるものを選んでみてはどうでしょうか。

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