古い歴史を持つアイリッシュウイスキー!特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介

世界5大ウイスキーのひとつとして知られるアイリッシュウイスキー。
その歴史は長く「ウイスキーの起源」とも言われています。

しかし日本ではあまり馴染みがなく、アイリッシュウイスキーについて知らない人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、アイリッシュウイスキーの特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介していきます。

アイリッシュウイスキーとは?

アイリッシュウイスキーは、アイルランド発祥のウイスキーです。
スコッチウイスキーと同じくらい古い歴史を持ち、今もなお起源を争っています。

アイルランドは英国領の「北アイルランド」と、南の「アイルランド共和国」に分かれていますが、ウイスキーは統一されており、どちらの国で生産してもアイリッシュウイスキーを名乗ることができます。

世界5大ウイスキーのひとつとして、生産量世界一を誇っていた時期もあり、現在でも根強い人気があるウイスキーです。

アイリッシュウイスキーは、大麦麦芽と未発芽麦芽、穀物を加え、単式蒸留器で3回蒸留して造られます。後ほど細かい定義を解説しますので、参考にしてみてください。

アイリッシュウイスキーの歴史

アイリッシュウイスキーの起源には諸説あり、6世紀にアイルランドの修道僧が中東を訪問し、現地の蒸留技術を学んでウイスキーを造ったという説や、聖パトリックがアイルランドに蒸留技術を伝えたという説も残っています。

そのため同じく歴史の古いスコッチウイスキーとは、歴史の長さが決着しておらず、今もなお起源を争っているほど。記録が残っているのは12世紀ごろからで、当時はビールを蒸留した濁り酒だったそうです。アルコール度数も約20%と低く、フルーツやハーブも添加していました。

そして1608年、世界最古と言われるオールド・ブッシュミルズ蒸留所が操業を始めます。ただし資料が残っていないことから、公式には1784年の創業。
ちなみにボトルには1608年と記載してあります。

18世紀になるとアイリッシュウイスキーは全盛期に入ります。当時、アイルランドには1,000を超える蒸留所が存在し、世界一の生産量を誇っていました。

しかし、第二次世界大戦やアメリカの禁酒法などにより、アイリッシュウイスキーの生産量は一気に落ち込んでしまいます。その後は、スコッチウイスキーが取って代わり世界シェアを獲得し、アイリッシュウイスキー蒸留所は次々と閉鎖していきました。

1920年代になると残った蒸留所はアイルランド全体で「ブッシュミルズ蒸留所」と「ミドルトン蒸留所」の2つだけ。アイリッシュウイスキーは存続の危機に立たされてしまいます。

この危機を脱するために、2つの蒸留所はウイスキーを造り続けます。その結果、20世紀後半には「クーリー蒸留所」や「タラモア蒸留所」「ティーリング蒸留所」などが復活。

この歴史的ニュースが世界中に広まり、アイリッシュウイスキーは息を吹き返しました。現在は世界中に流通をし、日本でも密かなブームとなっています。

アイリッシュウイスキーの定義

アイリッシュウイスキーには定義があります。
アイルランドで製造するだけでは、名乗ることができません。

・穀物類を原料にする。
・麦芽に含まれる酵素により糖化し、酵母の働きによって発酵させる。
・蒸留時にアルコール度数は94.8度以下にする。
・木樽にいれる。
・アイルランド共和国、または北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させる。

この条件を満たしたもののみが、アイリッシュウイスキーを名乗れます。

アイリッシュウイスキーの種類

アイリッシュウイスキーには種類があります。
それぞれ製造方法や味わいが異なるので、選ぶ時の参考にしてみましょう。

モルトウイスキー

原料 大麦麦芽(モルト)のみ
蒸留方法 単式蒸留器で2-3回

 

モルトウイスキーは、大麦麦芽のみを使用しているため、麦本来の香りや甘みを楽しむことができます。そのため、ロックやストレート、ハイボールがおすすめです。

グレーンウイスキー

原料 トウモロコシやライ麦、小麦
蒸留方法 連続式蒸留機

 

さまざまな麦を使用しているグレーンウイスキーは、スッキリとライトな味わいが特徴です。ウイスキーが苦手な人でも飲みやすい種類と言えるでしょう。

ブレンデッドウイスキー

原料 モルトウイスキーとグレーンウイスキー
蒸留方法 ウイスキーをブレンド

 

モルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒をブレンドして造られるブレンデッドウイスキー。クセが少なく飲みやすい銘柄が多いため、初心者にもおすすめのウイスキーです。

アイリッシュウイスキーのおすすめ銘柄

最後にアイリッシュウイスキーのおすすめ銘柄を紹介します。

ブッシュミルズ

引用:amazon.co.jp/

世界最古のウイスキー蒸留所とも言われるブッシュミルズ。
400年以上の歴史を誇り、アイリッシュウイスキーの代名詞です。

伝統的な製法を守り続け、原料には100%アイルランド産のノンピート麦芽を使用。バーボン樽やシェリー樽など、高品質な樽で熟成させたウイスキーは、複雑な味わいを醸し出します。

また、原料の処理からボトリングまで蒸留所で一貫管理しているため、品質が安定していることも人気の秘密です。

味わいはフルーティーで、スモーキーさや土臭さはありません。
麦本来の甘みを感じることができるブッシュミルズの自信作です。

アイリッシュウイスキーの入門銘柄として、ぜひチャレンジしてみてください。

 

ジェムソン

引用:amazon.co.jp/

「世界中で最も愛されるアイリッシュウイスキー」とも言われているジェムソン。

日本の酒屋やスーパーでも見かけることがあり、ボトルのデザインだけなら、見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。

大麦麦芽と未発芽の大麦両方をじっくり乾燥させ、香ばしい風味と軽やかな味わいに仕上がります。原料はフランスの農家から厳選したものだけを仕入れ、こだわりを持って蒸留しています。

気軽に購入できる銘柄ですので、ぜひ家飲みの時に試してみてください。

 

レッドブレスト

引用:amazon.co.jp/

アイリッシュウイスキーファンから根強い人気があるレッドブレスト。大麦麦芽と未発芽大麦を使用し、伝統的な銅製のポットスチル(単式蒸留器)で3回蒸留した、シングルポットスチル・アイリッシュウイスキーです。

「レッドブレスト」という名前は、シェリー樽で熟成したウイスキーが赤みを帯びて、コマドリの赤い胸のようになっていることから名付けられました。

味わいはトロピカルで、ナッツやドライフルーツのような香りが鼻から抜けていきます。年数が上がるごとにクリーミーで濃厚な味わいになるので、気に入った方は「レッドブレスト21年」を試してみてください。

 

カネマラ

引用:amazon.co.jp/

アイルランドのクーリー蒸留所で造られるカネマラ。アイルランドのカネマラ国立公園がある地域としても有名です。

「4年」「6年」「8年」の熟成のモルト原酒をブレンドしており、それぞれの良さを最大限生かしたウイスキーです。

味わいはハチミツやバニラのような甘みと、草や土のようなフレッシュさもあり、複雑な飲み口が楽しめます。

ストレートや、味の変化を楽しめるロックなどで飲んでみてください。

 

まとめ

今回はアイリッシュウイスキーの特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介してきました。

見事な復活劇を遂げたアイリッシュウイスキーを、飲みたくなった人も多いのではないでしょうか。

産地によって味わいが異なるので、飲み比べてみるのもいいかもしれません。

スーパーやコンビニでも購入できるので、気になる方はぜひ試してみてくださいね。

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