世界5大ウイスキーを探ろう!カナディアンウイスキーの歴史や特徴、おすすめ銘柄を紹介

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世界五大ウイスキーのひとつである「カナディアンウイスキー」。日本ではスコットランドやアメリカ、国産の山崎などが有名で、カナディアンウイスキーはあまり知られていません。

日本人に馴染みのないカナディアンウイスキーですが、生産量はスコッチに次ぎ、世界第2位。実は世界的にも知名度が高いウイスキーなのです。

そこで今回はカナディアンウイスキーの特徴や歴史、おすすめの銘柄を紹介していきます。普段からウイスキーを飲む人やカナディアンウイスキーに興味のある人は、ぜひ参考にしてみてください。

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カナディアンウイスキーの歴史

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カナディアンウイスキーの歴史は17世紀後半にまで遡ります。当時ビールを製造していた醸造所に蒸留の機械が導入され、ウイスキー造りが始まりました。18世紀になるとオンタリオ州の五大湖周辺で蒸留が盛んになり、ウイスキー産業が発展していきます。

そしてアメリカが独立した頃、独立に反対をしていたイギリス系の農民がカナダに移住を始めました。そこでライ麦や小麦などの生産を始め、穀物を使用したウイスキー造りがさらに盛んになっていったのです。

また1920〜1933年にアメリカで「禁酒法」が打ち出され、アルコールの製造、販売、輸送が禁止となりました。するとアメリカの密輸業者がカナダのウイスキーを仕入れ始め、カナディアンウイスキーの生産量は増えていきます。

当時は「アメリカのウイスキー庫」とも呼ばれるほど生産量が多く、アメリカの市場を一気に刈り取っていきました。そのためカナダ中にウイスキーの蒸留所が創業し、当時はカナダの国家収入の3割がウイスキーで成り立っていたそうです。

その後、アメリカの「禁酒法」が解かれましたが、カナディアンウイスキーの人気は根強く、人気は衰えません。その資金源を元に、アメリカの蒸溜所やスコットランドの会社を買収し、世界進出を果たしました。

しかし1980年代に入ると、カナディアンウイスキーは衰退をしていきます。衰退した理由は、カナダ・アルバータ州を除くほとんどの州でアルコールの販売が規制となったからです。そして酒屋は全て州が運営することになり、ウイスキー1本に83%もの税金がかかるようになりました。

そこから長い間、カナディアンウイスキーは低迷します。だた最近は売り上げも回復してきており、海外への輸出量も増えてきているそうです。

カナディアンウイスキーの特徴や定義

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カナディアンウイスキーの定義は法律で定められており、

・熟成は700リットル以下の樽で3年以上行う
・穀物を原料に酵母によって発酵を行うこと
・糖化・蒸溜・熟成をカナダ国内で行う
・アルコール度数が40度以上であること
・カラメルやフレーバリングはOK

これらを満たさなければ、カナディアンウイスキーとして売り出すことはできません。

またカナディアンウイスキーには「フレーバリングウイスキー」と「ベースウイスキー」の2種類があり、ライ麦や大麦麦芽、トウモロコシなどを原料として生産されています。

クセがなく飲みやすいのがカナディアンウイスキーの特徴で、ライ麦のスパイシーな風味がいいアクセントとなっています。クセが強いウイスキーが好みの人は物足りないかもしれませんが、ウイスキー初心者にはおすすめです。

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カナディアンウイスキーの種類

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次にカナディアンウイスキーの種類をご紹介します。

フレーバリングウイスキー

その名の通り、フレーバーを添加して醸造されるウイスキーです。原料はライ麦やライ麦芽、大麦麦芽などで、スパイシーなフレーバーが特徴。どちらかというとアメリカのバーボンウイスキーに近い風味を持っています。

ベースウイスキー

ベースウイスキーは、フレーバリングが行われる土台のウイスキーです。トウモロコシを主原料とし、マイルドでクセがない味わいが特徴になります。

カナディアンウイスキー

フレーバリングウイスキーとベースウイスキーをブレンドしたものです。比率は銘柄によって異なり、フルーツブランデーや酒精強化ワインなどが添加されることもあります。

おすすめのカナディアンウイスキー銘柄

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それでは、おすすめのカナディアンウイスキーを紹介します。それぞれ特徴が違いますので、自分好みのウイスキーを見つけてみてください。

今回紹介する銘柄はこちらです。

・カナディアンクラブ
・カナディアンミスト
・クラウンローヤル

カナディアンクラブ

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日本でもおなじみのカナディアンクラブは、世界150カ国以上の人々に親しまれているカナディアンウイスキーです。創業者ハイラム・ウォーカーは1856年、オンタリオ州ウィンザーにウイスキー蒸溜所を建設。穀物商の経験を生かして、ウイスキー造りを始めます。

1858年になるとクラブ・ウイスキーが誕生。ライ麦の風味が心地よい爽やかなウイスキーは、アメリカの社交場「ジェントルメンズクラブ」などで爆発的に人気となりました。クラブで人気となったことから「クラブ・ウイスキー」と命名し、カナディアンウイスキー初のブランドを獲得したのです。

1890年には法律が制定され、「クラブ・ウイスキー」から「カナディアンクラブ」になります。1909年には日本へ初上陸し、定番のカナディアンウイスキーとして飲まれるようになりました。

カナディアンクラブは、メープルシロップを彷彿とさせる甘い香りと、カラメルのようなコク深い旨みが特徴です。クッキーやチョコレートなど、甘いお菓子と合わせると美味しく飲めます。また、お手頃な価格は初心者も手に取りやすくなっていますので、カナディアンウイスキー入門酒としてもおすすめです。

カナディアンミスト

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カナディアンミスト
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アサヒビールから発売されているカナディアンミスト。ブラウン・フォーマン社が製造するカナディアンウイスキーで、日本では2016年から発売が始まりました。

カナダ・オンタリオ州にある、カナディアンミスト蒸溜所で丁寧に蒸留されたウイスキーは、軽い口当たりで、飲みやすいと評判です。

主原料はライ麦でジョージア湾の仕込み水を使用し、3回蒸留した後に、ホワイトオーク樽にて熟成。バニラなナッツのような風味があり、甘さの中に苦味も感じることができます。こちらもチョコやバニラなどのお菓子と合わせると美味しく飲めます。特に、甘党な方におすすめなカナディアンウイスキーです。

クラウンローヤル

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クラウン ローヤル
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クラウンローヤルは、1939年にカナダを訪問したイギリス国王、ジョージ6世への献上酒として生まれたカナディアンウイスキーです。蒸留をしているラ・サール蒸溜所は、豊富な穀物と良質な水に恵まれ、高品質なウイスキーを生産しています。

ボトルデザインは国王の王冠を思わせるフォルムで、まさに王様のためのウイスキー。以前は少量生産で手に入りにくかったですが、最近は生産量も増え、誰でも気軽に購入することができるようになっています。

キャラメルやバニラのような甘みがありながら、後味はすっきりとした印象。味わいのバランスが良く、贈り物にもおすすめなカナディアンウイスキーです。

 

まとめ

今回はカナディアンウイスキーについて紹介してきました。日本人には馴染みがないですが、アメリカをはじめ世界中で人気のウイスキーとなっています。

普通のウイスキーよりもクセがなく軽い飲み口なので、ぜひ初心者に試してもらいたいウイスキーです。それでは本記事を参考に、カナディアンウイスキー楽しんでみてください。

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