中国貴州随一の名酒茅台酒(マオタイシュ)の特徴やこだわり製法、歴史を大公開

中国と言えば白酒(パイチュウ)、白酒と言えば茅台酒(マオタイシュ)。一度飲んだら、その唯一無二な香りや味わいに魅了される方も多いでしょう。

しかし、初めて飲むにはちょっと敷居が高いお酒と思われがちですよね。

「どんなお酒?」
「試してみる価値あるのかな~」

と思っている方に、ぜひこの記事を読んで茅台酒のことを好きになってください。

今回は中国を代表する銘酒「貴州茅台酒」について深掘りし、茅台酒の「特徴」や「製造元」「歴史」と共に「商品ラインアップ」も加えて紹介していきます。

茅台酒(マオタイ)とは


茅台酒とは、中国地理表示保護商品にも登録されている、中国貴州省仁懐市茅台鎮で造られている白酒ブランドです。

貴州の特産である高粱(コーリャン)という穀物を原料とする蒸留酒で、ウイスキーやブランデーと並ぶ世界三大蒸留酒「白酒」を代表する銘酒として世界的に高い知名度が誇っています。

名前の由来は産地名の茅台鎮から来ており、俗に「マオタイ」と呼ばれています。

かつて、中国の国家首相毛沢東や周恩来が国賓を迎え入れる際にも茅台酒を提供したことから、中国の国酒として広く認知されています。高級白酒として、主に贈答品やお祝いの席の乾杯酒用に飲まれることが多いです。

製造元


茅台酒を製造しているのは、1951年に設立された貴州茅台酒社です。酒の都と称される、貴州省仁懐市に位置しています。

仁懐市は数千年にわたり形成された砂礫岩と、非常に優れた水質を持つ赤水河が流れているため、古くから酒蔵が軒を連ねています。

昔と比べ酒蔵は減少したものの、今でも国内の名酒が集う聖地として知られ、街一帯はお酒の匂いで充満しています。

また、観光地としても人気で、街中はマオタイの売店が多く立ち並んでいます。

茅台酒の歴史


茅台酒の歴史は数百年前まで遡ることになります。

古い昔、茅台鎮に住む人々が赤水河で酒造りをはじめ、「枸醤」という名の果実酒を製造していました。

はじめは県内で飲まれるお酒でしたが、清朝時代に入ると、四川の食塩を流通させるために貴州への道が開かれると同時に、茅台のお酒が各地に運ばれるようになります。

その後、美味な酒として各地で話題を呼び、茅台の酒業が賑わいを見せます。気づけばいつの間にか、塩の知名度をはるか上回るようになったのです。

清朝後期になると、茅台酒は20軒以上の酒蔵で造られるようになり、国内で広く親しまれるようになります。

1915年、サンフランシスコ万国博覧会で出品した茅台酒は最高位金賞の受賞を果たします。これを機に、茅台酒の名は世界へ一気に知れ渡ることとなり、瞬く間に注目される蒸留酒となったのです。

1949年、茅台鎮で賑わっていた酒蔵は、戦乱により三軒までに減少しました。

1951年、国主導で三軒の酒蔵が合併され、「茅台酒国営酒産」を設立させます。

その後、現在の「貴州茅台酒」に改名され、再び活気を取り戻したのです。今ではアルコール飲料メーカーとして時価総額は世界トップへと上り詰まったのです。

無形文化遺産にも登録されている製法


茅台酒は中国発祥の蒸留酒の一種で、原材料は主に高粱(コーリャン)と呼ばれる背の高いモロコシに小麦を加えた伝統的な製法で造られています

毎年、端午の節句に新麦を粉砕し、高温で発酵させて微生物の繁殖と新陳代謝を促しています。それによって、茅台酒の香りが豊かになり、長続きするといいます。

時間をかけ、じっくり発酵させた後、蒸留し、長期間の熟成を得てから出来上がります。

出来上がるまでに、仕込みを2回、蒸す作業を9回、そして8回乾燥させたあと、7回の発酵とサンプリングを繰り返します。ここまでの生産サイクルでも長い場合は1年かかることもあるそうです。

サンプリングの工程を終えると、次は3年にもわたる長期熟成や調合を行います。

通常の白酒はここで製造作業を終えますが、茅台酒の場合はさらに時間をかけてじっくり寝かせます。その理由は、熟成期間が長いものほど味が深くなるからです。

このように全ての製造工程を終えるには約5年の時間も要するため、商品の希少性が高く、市場価値も非常に高いのです。

茅台酒の特徴


手間暇かけて出来上がる茅台酒は、独特な香りを持ちます。

実は中国白酒には香りの名称があり、大きく

・濃厚型
・静香型
・醤香型
・米香型
・複香型

に分類されています。

このうち、茅台酒は「醤香型」に当たります。醤香型白酒の元祖と呼ばれるだけあって、飲み干してもグラスにはまだ香りの余韻が残るほどに強烈と言われています。

添加物を一切加えていない穀物由来の香りは、千種類以上の揮発成分と非揮発成分を含み、非常に複雑に絡み合い、繊細なのに豊満です。貴州ならではの水質で、まろやかかつ深い味わいを引き出してくれます。

また、飲み過ぎても二日酔いしない定評があり、少しだけ飲むなら胃腸を温め、血行の巡りがよくしてくれる薬用酒的な作用もあるとか。

ラインアップ


茅台酒の魅力がわかったところで、どんな商品があるのか気になりますよね。今回は、定番な商品と気軽に楽しめる商品の2種類を紹介します。

茅台酒 飛天牌 マオタイ

茅台酒を代表するもっともオーソドックスな商品です。以前は五星ラベルを発売していました、現在は飛天ラベルのみとなっています。

非常に人気のある商品シリーズで、中国本土でもなかなか入手できない商品です。そのため、希少性が高く、高値で取引されることもしばしばです。

少し値段は張りますが、茅台酒の真髄を知りたい方におすすめします。

茅台酒 王子酒 マオタイ

茅台酒の姉妹シリーズとなる商品です。茅台酒同様、高粱と麦を原材料に、3年の年月をかけて製造しています。

通常の茅台酒に比べ熟成年数は浅いのですが、あの特有の香りと味わいを引継ぎながらも、よりお手頃な価格で楽しめるのが特徴。

まずは、入門編として飲むのをおすすめします。

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茅台酒の飲み方


購入後に悩むのが茅台酒の飲み方ですよね。

香りが特徴的なので、まずは香りを楽しんだあと、茅台酒の風味をダイレクトに感じられるストレートで楽しむのが一般的です。

しかし、度数が高いのでオンザロックで飲むのもいいでしょう。鼻に抜ける爽快感とともに、ぜひ茅台酒を楽しんでみてください。

まとめ

今回は、中国を代表する茅台酒(マオタイ)について紹介しました。

高額なイメージはありますが、実は3,000円台から手に入れられるものもありますので、まずはお手頃な商品から茅台酒を試してみてはいかがでしょうか?

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