「魔王」がプレミア焼酎と呼ばれる理由

焼酎の中でもトップに君臨する3Mは国内で広く知られています。もちろん「魔王」という銘柄をご存知の方は多いはず!

「村尾」「森伊蔵」と肩を並べるプレミア焼酎なのですが、なぜ絶大な人気を誇るのか、その理由を深く知る方はあまりいらっしゃらないように思います。

そこで今回は「魔王」について深掘りし、プレミア焼酎となった背景や商品の特徴についても触れていきますよ♪

魔王の名前の由来は?

焼酎「魔王」とは鹿児島県で造られる芋焼酎の銘柄。「魔王」という印象的な名前の由来は天使の分け前にあるようです。
ん?「魔王」って「魔界の王」ですよね⁉天使とは真逆の世界じゃないですか⁉

天使の分け前とは、蒸留酒を樽熟成した時に揮発して減ってしまった分(全量の2~4%程度)の原酒を指す言葉で、焼酎やウイスキーなど樽熟成されるお酒全般に見られます。

蒸留所から分け前を頂いたエンジェルを悪魔たちはお酒欲しさに魔界に誘惑。悪魔たちによって魔界にもたらされた最高のお酒という意味を込めて「魔王」と名づけられました。

どんな芋焼酎なの?


引用:amazon.co.jp/

芋焼酎と聞くと、どうしてもクセが強そうなイメージが先行してしまいますが、「魔王」はそんな芋独特のクセを抑えて造られた銘柄です。

少し前まで芋焼酎と言えば、独特の芋臭さがあるものがほとんどでした。ところが2000年代前半になると芋臭くない焼酎が造られるようになりました。

クセのない芋焼酎はやがて飲みやすい芋焼酎として人気を博すようになり、これまでにあまり認識されていなかった飲みやすい焼酎というカテゴリーが、「魔王」を含める3Mによって築き上げられました。

名前のインパクトとは裏腹におだやかな味わいをもつギャップもまた、「魔王」の魅力です。プレミアの地位を落とすことなく君臨し続ける「魔王」は、現在も幻の焼酎として多くの人々を魅了しています。

 

魔王の製造元

「魔王」の製造元は鹿児島県錦江町に拠点を構える白玉醸造です。「魔王」以外に「元老院」「天誅」「白玉の露」なども製造しています。

1904年に創業した由緒ある蔵元で本場さつまを代表する焼酎蔵のひとつとして有名です。白玉醸造のレギュラー商品は「白玉の露」で、古くから地元の人たちに愛されてきた地焼酎となっています。

また「魔王」の姉妹商品として生み出されているのが「元老院」と「天誅」。

・「元老院」は芋と麦をバランスよくブレンドさせ、樫樽での長期熟成を経て生産されています。熟成によって得られるふくよかな味わいは、マニアからも熱い視線を受けています。

・「天誅」は芋と米を絶妙にブレンドさせ、優しい味わいに仕上げられています。

どちらの銘柄も知名度は「魔王」には及ばないものの、味わいは負けていません!白玉醸造を知りたいなら「魔王」だけではなく、他の銘柄に目を向けてみても良いかもしれませんね。

魔王が人気の理由

お次に魔王がなぜ絶大な支持を受けているのか、その秘密に迫っていきたいと思います。

黄麹、黒麹、白麹と3種類ある麹の中で、「魔王」には黄麹が主に使用されています。

九州や沖縄にある多くの蒸留所では主に黒麹や白麹が使われています。黒麹、白麹はどちらもクエン酸を多く発生させるという特徴を持つため、高温多湿な地域でも雑菌の繁殖を抑えながら安全な焼酎や泡盛が造れるというわけです。

黄麹は一般的に日本酒に使われる麹で、黒麹と白麹に比べ雑菌に弱く腐敗しやすいというデメリットがあります。そのため暖かい地域で造られる焼酎には不向きだとされてきました。

しかし、そんなステレオタイプを破ったのは他でもない「魔王」!黄麹で焼酎を造ることで、他の焼酎にはない吟醸香を思わせるフルーティーさを持った焼酎が誕生しました。

熟成

熟成もまた「魔王」の味を紡ぎだす秘密のひとつです。「魔王」の原酒を熟成させることで、荒々しさやとげとげしさ、アルコールの刺激をマイルドにすることができます。

熟成の過程で樽の香りが焼酎に移るので、黄麹の原酒を樽で熟成させることで「魔王」にしかない味わいを生み出せるのです。

まとめ

今回は「魔王」についてまとめました。名前のインパクトから、飲み始めた当初はどギツイ芋焼酎とばかり思っていましたが全く見当違いでした。

「魔王」は飲みやすさが売りの芋焼酎なのでビギナーさんにもおすすめですが、本格焼酎ブームが沈静化した後でもなお正規ルートではなかなか手に入らないのが現実。

長期間待てるのであれば、電話による販売申し込みや店頭抽選といった方法がありますので、魔王を定価で購入する方法もぜひチェックして下さいね♪

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