黒糖焼酎のおすすめ銘柄10選|特徴と製造方法、飲み方を紹介

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「本格焼酎」というワードを聞いたとき、芋、米、麦焼酎などのメジャーな焼酎を思い浮かべることでしょう。しかし、世の中にはさまざまな種類の焼酎があります。

中でも黒糖焼酎は、限られた地域でしか生産することが許されていないため、かなりレアな本格焼酎となっています。どんな焼酎なのか気になりますよね?

今回は黒糖焼酎の概要や飲み方について解説しながら、おすすめの銘柄を10選紹介します。

「飲みやすい焼酎を探している方」や「黒糖焼酎に興味があるという方」はぜひ参考にしてみてください。

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黒糖焼酎とは

すっきりとした甘み!「黒糖焼酎」の特徴とおすすめ銘柄を紹介 イメージ画像1

黒糖焼酎とは黒糖を主原料にして造られた焼酎のことで、奄美大島のみで生産されています。実は奄美大島で生産されたものでなければ「黒糖焼酎」と名乗ることができないと酒税法で厳しく定められていて、「奄美黒糖焼酎」が正式名称となっています。

焼酎全体で見る黒糖焼酎の生産シェアはたった2%で業界でもかなり希少なジャンルだと言えます。奄美大島の特産物でお土産として購入される黒糖焼酎は、徐々に知名度を上げながら着実に全国規模でファンを増やしています。

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黒糖焼酎の製造方法

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黒糖はサトウキビの汁を煮詰めて作られます。サトウキビのしぼり汁から造られる蒸留酒といえばラムが挙げられますが、黒糖焼酎には米麹が使われるのがラムと異なる点となります。

一次仕込みに米麹、二次仕込みには黒糖を投入、発酵させもろみを作ります。できあがったもろみは単式蒸留機にかけられ黒糖焼酎が生み出されます。焼酎は基本的に糖分がないお酒として知られていますが、黒糖のフレーバーが残るためか焼酎自体を甘く感じる人もいるのだとか。

黒糖焼酎は古くから地元民に親しまれてきた地酒ですが、ドライな口当たりとすっきりした後味は多くの酒飲みを魅了し、徐々にその人気を高めています。

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黒糖焼酎が辿ってきた歴史

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もともと奄美地域では、黒糖焼酎ではなく泡盛が盛んに造られていました。

江戸時代から続けられた泡盛造りは、第二次世界大戦の米不足により困難となりました。戦中にアメリカの統治下にあった奄美大島。島民はアメリカ軍から黒糖を他地域に出荷してはいけないと制限をかけられられてしまいました。

島民は知恵とサトウキビを搾り、黒糖を原料とするお酒の製造を行うようになりました。

戦後になり奄美地域が日本に返還されると、日本の酒税法が適用されるようになります。当時、奄美大島で造られていた黒糖酒には麹が使われていませんでした。酒税法において麹が使われない蒸留酒は「スピリッツ」に分類され、高い税率を納めなければなりません。

戦後の復興も手伝い経済的な負担が大きかったため、奄美諸島の住民は黒糖酒を焼酎として扱うように政府に要請しました。すると、麹を使うという条件付きで奄美大島での黒糖焼酎造りが許されました。こうして、奄美大島特有の黒糖焼酎が誕生したのです。

現在私たちが黒糖焼酎を口にできるのは、こういった歴史背景があるおかげです。もしアメリカ軍が奄美諸島を統治していなければ、もし島民が焼酎として扱うように政府にお願いしていなければ、今ある黒糖焼酎は生まれなかったかもしれません。

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おすすめの黒糖焼酎10選!!

本物の奄美黒糖焼酎を味わいたい人におすすめの10本があります。奄美大島に旅行に行く予定がある方はマストでチェックです!

今回紹介するおすすめの黒糖焼酎はこちらです。

■ れんと 黒糖焼酎
■ 龍宮 黒糖焼酎
■ 朝日 黒糖焼酎
■ 里の曙 黒糖焼酎
■ 奄美 黒糖焼酎
■ 長雲 一番橋 黒糖焼酎
■ 太古の黒うさぎ 黒糖焼酎
■ まんこい 黒糖焼酎
■ 有泉 黒糖焼酎
■ 喜界島 黒糖焼酎

れんと 黒糖焼酎

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奄美大島開運酒造
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開運酒造が誇る代表作で、商品名の「れんと」は音楽用語の「Lento(ゆっくり、ゆるやかに)」が由来となっています。れんとの熟成に使われるのは「音響熟成製法」という手法。タンクに入っている焼酎の原酒にモーツアルトやベートーベンなどのクラシックを3ヶ月間聴かせることで、音響振動による熟成を促しています。

音楽を聴かせることで、れんとはまろやかで優しい味わいとなります。ストレートで飲めば繊細なのど越しを楽しめますよ。

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龍宮 黒糖焼酎

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黒糖焼酎
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富田酒造場の看板商品。原料となる黒糖には波照間島と多良間島のものが使われています。富田酒造場で造られる全ての商品は、一次仕込み・二次仕込みの際に「かめ壺仕込み」が行われています。かめ壺とは土器製の壺のことで、温度管理しやすくするために地中に半分埋まっていることが多いです。

手間のかかる伝統製法で丁寧に造られるため生産量が限られていますが、奄美黒糖焼酎を知りたいのであれば欠かせない一本です!

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朝日 黒糖焼酎

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鹿児島 朝日酒造
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製造元は喜界島にある最古の蔵元・朝日酒造です。蔵の代表作である朝日の原料には沖縄県産のほか、喜界島で自社栽培した黒糖も使われています。仕込み水には、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが豊富に含まれる喜界島の天然水が使われています。

豊かなコクと柔らかい味わいを持っていて、日常的に黒糖焼酎を味わうには打ってつけの商品です。ロックや水割りからお試しください。

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里の曙 黒糖焼酎

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町田酒造
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町田酒造自慢の黒糖焼酎。焼酎マニアが一生に一度は飲んでみたい焼酎として高い評価を受けています。

町田酒造は、気圧を下げて蒸留を行なう「減圧蒸留」を使って焼酎を造った国内で初めての酒造として知られています。「里の曙」は常圧蒸留で造られる焼酎とはまた違った味わいなので、従来の黒糖焼酎のイメージを覆す時代の風雲児となりました。

嫌な雑味を持たずすっきりとした飲み口であることから、女性にも人気のある一本となっています。

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奄美 黒糖焼酎

次に紹介するのは「奄美」です。有名な5つの蔵元の原酒をブレンドして作られているブレンデッド黒糖焼酎となっています。

様々な原酒が混じりあっているため、風味も複雑な味わいとなっていますが「奄美」ならではの独特な旨味を楽しめる焼酎です。ムラなく1本1本が安定した風味となっていることでも有名です。

コスパの高さからも日常的に飲まれるお酒として人気が高く、ストレートであればより味わいを楽しめるでしょう。

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長雲 一番橋 黒糖焼酎

次に紹介するのは、「長雲 一番橋 黒糖焼酎」です。明治4年創業、147年の長い歴史を持つ山田酒造が製造しており、黒糖の甘味が凝縮された銘柄となっています。名前の由来は創業場所から望める「長雲 一番橋」です。

黒糖の甘味が凝縮され、深い甘みを楽しめる焼酎です。「長雲 一番橋 黒糖焼酎」は通常の製法とは異なり、低温でじっくりと黒糖を溶かして作るため、他にはない深い甘みを引き出しています。

飲み方はストレートやロックがおすすめですが、お湯割りでも味わいを堪能できるでしょう。他にはない甘みをぜひ試してみほしい一本です。

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太古の黒うさぎ 黒糖焼酎

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弥生焼酎醸造所
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次に紹介するのは、「太古の黒うさぎ」です。大正11年から続いている弥生焼酎醸造所が製造しています。名前の由来は奄美諸島で古くから生息しているアマミノクロウサギだといわれています。

スモーキーさのあるスッキリとした味わいから、焼酎好きだけでなくウイスキー好きにもファンが多いのが特徴です。内側を焼いたオーク樽で5年間熟成させて作られます。

黒糖焼酎ながらもウイスキーに近いスモーキーな風味に仕上がっており、ラム酒のようなバニラの香りを表現することにも成功しました。

独特の味わいを引き立てるためにも、ストレートやロックで飲むのがおすすめです。

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まんこい 黒糖焼酎

次に紹介に紹介するのが弥生焼酎醸造所で製造している「まんこい」です。奄美諸島の様々な黒糖焼酎の中でも定番の1本といわれています。

樫樽で熟成している焼酎で黒糖の甘味とスモーキーな味わいを楽しめるのが特徴です。飲み方としては水割りやロックが人気ですが、レモンサワーもおすすめですのでぜひ試してみてください。

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有泉 黒糖焼酎

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奄美黒糖焼酎 有泉 (ゆうせん)
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次に紹介するのは、「有泉」です。こちらの焼酎は奄美諸島の最南端の与論島にある唯一の蔵元・有村酒造を代表する黒糖焼酎で、与論島の酒席には必ず振舞われます。

豪快なキレと南国らしい硬質な舌触りが楽しめるさっぱりとした味わいです。冷えた水と合わせた水割りはよりキレが増しおすすめです。またソーダやジンジャーエールとも相性が良く、こちらもぜひ試してみてください。

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喜界島 黒糖焼酎

次に紹介するのが「喜界島」です。奄美諸島で100年以上の歴史を誇るメーカーが製造しています。

黒糖のほのかな甘味とまろやかなコクを楽しめるため、黒糖焼酎の上級者はもちろんのこと、初心者でも楽しめる銘柄です。瓶だけでなくペットボトル販売も行っており、バーベキューやお花見などでも気軽に嗜むことができます。

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黒糖焼酎の飲み方

ほんのりと甘い味わいを楽しめる黒糖焼酎は上級者だけでなく、初心者でも楽しめるお酒です。黒焼酎の飲み方についてもみていきましょう。

黒糖焼酎の良さを引き出す飲み方としてお湯割りがおすすめです。華やかな香りを楽しみながら黒糖焼酎の本来の風味を味わえます。本来の味わいを楽しみたい方はやはりストレートとロックも間違いないでしょう。

また「親子飲み」という飲み方もあります。親子飲みとは黒糖をつまみにしながら黒糖焼酎を楽しむ飲み方で、ストレートかロックと相性が良い飲み方です。
他にも南国の焼酎という特徴を活かし、南国のフルーツを加えた飲み方や黒糖焼酎の強みを活かしてジンジャーエール割りで飲むなど、実に様々な飲み方があります。

ただし、銘柄によって組み合わせや最適な飲み方は変わりますし、好みの飲み方もあるでしょう。あくまで参考にしていただき、自分に合った飲み方をぜひ見つけてみてください。

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まとめ

今回は黒糖焼酎についてまとめました。奄美大島産のものだけが黒糖焼酎を名乗れるとは知らなかったですね。琉球泡盛に並ぶ奄美大島のブランドと言っても過言ではないでしょう。

なかなかお目にかかれない焼酎ですが、奄美大島を訪れる際はその稀有な味わいに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか?

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