下町で人気を誇るキンミヤ焼酎とは?愛される魅力について紹介

みなさんはキンミヤがどんなものかをご存知ですか?

筆者が下町の飲み屋さんでお酒を飲むとき、必ずと言っていいほど目にする「キンミヤ」の文字。端役という先入観があったため特別気に留めることがありませんでしたが、最近になってどんな飲料なのか気になり始めてきました。

今回はキンミヤに照準を当て、キンミヤの製造元歴史や特徴、美味しい飲み方についてまとめていきます!

キンミヤ焼酎とは?

キンミヤと呼ばれる焼酎は、正式には亀甲宮(キッコーミヤ)という商品名です。

関東を中心に出回っている甲類焼酎で、その汎用性の高さから下町の飲み屋さんや昔ながらの和食料理屋さんで多く扱われています。

そもそも甲類焼酎とはなに?

焼酎には甲類・乙類の2種類があり、連続式蒸留という新しい手法で造られる甲類と、単式蒸留という古い手法で造られる乙類(本格焼酎)とで分けられます。

新式・旧式と分けられていた時代もありましたが、新しい手法で造られるクセのない焼酎が甲類、芋や米、麦などの素材を味わえる昔ながらの焼酎が本格焼酎というふうに覚えておくと良いでしょう。

本格焼酎はストレートやロック、水割り、お湯割りなどシンプルな飲み方で素材の味を楽しむことが多いのに対し、甲類焼酎はジュースやお茶などのソフトドリンクで割って飲まれることが多いです。

キンミヤの製造元

「キンミヤ」こと亀甲宮焼酎を製造するのは三重県四日市楠町に蔵を構える宮崎本店。
焼酎が有名ですが実は日本酒「宮の雪」の製造も行なっています。

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宮崎本店
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宮崎本店の歴史

1846年に創業してから150年以上もの歴史を持つ由緒正しき蔵元です。創業当初は粕取り焼酎やみりんの製造を主に行なっていたそうです。

かつて町内には30以上もの酒蔵が軒を連ねていましたが、現在はほとんどの蔵が宮崎本店所有の蔵として稼働しています。

宮崎本店は昔から「下町の酒場を支える名脇役」という立ち位置で出回っていましたが、その地位をさらに強固なものにした出来事が1923年に発生した関東大震災でした。

当時食糧難に陥っていた東京に、食料などの支援物資を無償で送ったことで宮崎本店が東京に定着するきっかけとなりました。

焼酎甲類のパイオニア的存在

甲類焼酎造りにいち早く着手したのも、宮崎本店を発展させた大きな要因の一つです。

1930年ごろはまだ連続式蒸留機で造られる新式の焼酎が普及しておらず、あまり人気のないジャンルでした。

しかし当時の当主であった4代目には先見の明があり、乙類焼酎のみでは立ち行かなくなることを察知していました。

新式で焼酎を造ることになった当初は周囲の同業者から非難を浴び散々叩かれましたが、7年後には目に見える形で変化が訪れました。多くの蔵元が没落していく中、宮崎本店は生き残ることができたのです。

戦時統制下において、統制品に含まれていなかったソテツの実を原料に薬味酒「サンパーム」が生み出されます。これが起死回生の大ヒットとなり、戦中戦後の厳しい時代を乗り越えることができました。

進化し続ける宮崎本店

戦後になると日本酒やウイスキー、リキュールなども造られるようになり、革新的なお酒造りに献身してきました。

日本酒をリリースした時には「桶買い」の依頼が殺到するほどの人気を誇っていたのですが、桶で日本酒を売ることはせず「宮崎本店の酒造り」にこだわっていたそうです。

現在も酒蔵としての軸をしっかりと持ちながら、時代の変化に適応したお酒造りを行っています。
今後どんな進化を遂げるのか、注目必須の酒造会社となっています。

キンミヤの魅力

先ほど、甲類焼酎にはクセがなく本格焼酎に比べて飲みやすいと述べましたが、クセがないと言いつつ、メーカーによって若干味が異なります。

どんなところで違いを出しているのか解剖して見てみましょう。

仕込み水

キンミヤの仕込み水には鈴鹿山系の伏流水が使われています。

この水はミネラル分が少なく、粒子の細かい超軟水となっているため、ブレンドさせる素材と馴染みやすいのが特徴です。
またピュアですっきりとした味わいとほのかな甘みを演出してくれます。

出荷前のひと手間

宮崎本店では、原酒に水を加えアルコール調整をしてしばらく置いてからキンミヤとして出荷します。いわゆる「前割り」した状態で消費者の手元に届くわけですね。

前割りは九州地方で芋などの本格焼酎を飲むときにポピュラーな飲み方となっています。

水で割って馴染ませておくことでアルコールの刺激がマイルドになるので、このひと手間が他の甲類焼酎との違いを生んでいると言っても良いかもしれません。

キンミヤの美味しい飲み方

キンミヤをより美味しく楽しめる飲み方・割り方をご紹介していきます!

サワー系

サワーのベースにキンミヤを使います。クリアなテイストなので他の飲料の邪魔をしません。

甘いものが苦手な方は、レモン汁と炭酸水をキンミヤに加えれば簡単にレモンサワーが出来上がります!

ハイボール

キンミヤにソーダを足しただけのシンプルな飲み方。
普通のハイボールに比べて雑味が少ないので、すっきりした味わいを楽しむことができます。

強めの炭酸水で割るとより爽快なキンミヤハイボールを味わえます。

その他

キンミヤをオレンジジュースやコーヒーで割るのもおすすめです。

またトマトジュースで割ってブラッディマリー風にアレンジしたり、キンミヤで梅をつけて梅酒にしても美味しく飲めますよ。

まとめ

今回はキンミヤ焼酎にフォーカスしました。歴史に彩られた宮崎本店は、酒造業界の中では美談として語り継がれているそうです。

子供の時にはジュースとして飲んでいた飲料も、お酒を入れることでハイボールやカクテルとして飲むことができるのは大人の特権ですね!

みなさんもキンミヤのさまざまな飲み方を試してみては?

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