
ウイスキー好きも唸る「宮城峡」とは?特徴と商品の種類をまとめて紹介
ウイスキーブームが白熱している昨今、至る所でウイスキーを見かける機会も増えたことでしょう。そんな中、「宮城峡」というウイスキー銘柄を耳にしたことがありませんか?「宮城峡」は、森を流れる清流を彷彿させる個性的な味わいによって、長年多くのウイスキー愛好家を虜にしている人気銘柄です。
「どんな味わい?」
「どこが造っている?」
今回は気になるウイスキー「宮城峡」について深掘りし、「宮城峡の特徴」や「蒸留所」、「ラインナップ」も交えながら紹介していきます。
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目次
宮城峡とは
「宮城峡」とは、ニッカウイスキー社が手掛けるシングルモルトウイスキーのブランドです。ニッカウイスキー社が製造し、アサヒ飲料が販売を行っています。
朝ドラ「マッサン」で知られるニッカウイスキーの創業者・竹鶴政孝にって、同社お馴染みのウイスキーブランド「余市」とは異なる個性を目指すモルトウイスキーとして誕生しました。また、同社の別ブランド商品「竹鶴」の原酒としても使用されています。
そのほか、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)においても数々の受賞を受けるなど輝かしい受賞成績があり、国内のみならず、世界からも非常に注目されているウイスキーなのです。
製造元の宮城峡蒸溜所
宮城峡を製造しているのは、1969年に設立された宮城峡蒸溜所。ニッカウイスキー社が所有する蒸留所のひとつで、宮城県仙台市から離れた峡谷に蒸溜所を構えています。
世界でも非常に希少な蒸留機「カフェ式連続式蒸溜機(カフェスチル)」を取り入れており、いまだに現役で稼働させている珍しい蒸留所としても知られています。
カフェスチルによるカフェグレーン原酒を造っているほか、ポットスチルを使ったモルト原酒も製造しています。「宮城峡」以外は、「竹鶴」や「ニッカカフェモルト」「ニッカカフェグレーン」といった、人気ブランドを数多く世に送り出した蒸溜所でもあります。
宮城峡の特徴
宮城峡ウイスキーは、「蒸気間接蒸溜方式」という蒸留方法を使用しています。蒸気間接蒸留方式とは、ポットスチルの内部を約130度のスチームでじっくり蒸留する方法です。これによって、気品ある優しい香りと柔らかな口当たりに仕上がります。
余市はハイランドタイプで、大して宮城峡はスコッチに似たローランドタイプになります。全く対照的な製造スタイルで造っているため、余市とは180度違う味わいが堪能できるのが特徴です。
ラインナップ
独特の製法で造られている宮城峡ウイスキーですが、どんな商品の種類があるのか見ていきましょう。
シングルモルト宮城峡
宮城峡ブランドの中でもっともスタンダードな商品です。りんごや洋梨を連想させる甘く華やかな香りと、ドライフルーツのようなフルーティさが特徴。口当たりは、なめらかで柔らかな余韻が楽しめます。
宮城峡の中でもお手頃に購入できるウイスキーなので、初めて飲む方はまずこちらの商品からチャレンジするのをオススメします。
シングルモルト 宮城峡10年
10年以上熟成した原酒のみでボトリングした商品。ノンエイジに比べ、滑らかさと味わいの深みが堪能できます。宮城峡のヴィンテーモルトの中でも比較的に気軽に楽しめるウイスキーではありましたが、販売からわずか1年半で原酒不足によって終売となりました。
10年もの以外は、「12年」「15年」ものもあります。しかし、いずれも需要の高まりによって、現在はプレミアム価格が付いており、非常に入手困難な商品となっています。
シングルモルト宮城峡 リミテッドエディション2019
2019年に宮城峡蒸留所の設立50年を記念して、「シングルモルト余市 リミデッドエディション」と同時に発売された商品です。5つの年代の原酒をヴァッティングし、生産された本数はわずか200本のみ。1本定価30万の価格で発売されましたが、あっという間に売り切れとなった商品です。
シングルモルト宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ
創業者・竹鶴政孝と妻リタの結婚100周年にあたる2020年に、結婚を祝して発売された数量限定の商品。通常の熟成後に、約28年以上熟成させていたアップルブランデー樽で半年程かけて、さらに熟成させて仕上げています。
冷却ろ過を行わずにボトリングしているので、個性を一層際立たせ、フィニッシュならではの個性を持った商品となっています。
あの希少な蒸留機も観れる?蒸溜所見学情報
宮城峡蒸留所では、ウイスキーの製造工程やニッカウヰスキーの歴史について紹介してくれるガイド付きの見学ツアーも行っています。お一人様1種類1杯までの無料試飲も可能とのことで、気になる方はぜひ足を運んでみてください。
見学費用:無料
参加方法:事前電話による予約
見学時間:午前9:00~11:30、午後12:30~15:30
所要時間:約50分
所在地:〒989-3433
宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
※悪天候の場合は工場見学が出来ない可能性もあるそうです。詳細は以下の公式サイトよりご覧できます。
公式サイトはこちら。
まとめ
今回は、国産ウイスキー「宮城峡」について紹介しました。世界でも珍しい蒸留機で製造しているウイスキーということで、飲みたくなった方も多いのでは?
まずは、お手軽に楽しめるノンエイジの「シングルモルト宮城峡」から試してみてはいかがでしょうか?