【土用の丑の日 】うなぎの蒲焼きにあうお酒を徹底検証

日本では「土用の丑の日」にウナギの蒲焼きを食べる習慣があります。土用は夏の時期になることが多く、ウナギの蒲焼きと冷たいお酒を飲みたくなりますよね。

そこで今回は、ウナギの蒲焼きに合うお酒をペアリングしていきます。

ウナギとお酒の相性を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

ウナギの蒲焼きの特徴

ウナギの蒲焼きは、ウナギを開いて骨を取り除き、醤油やみりん、砂糖などを合わせたタレをつけて焼いた料理です。

日本人がウナギを食べ始めたのは、約5000年前の縄文時代。昔の貝塚からウナギの骨が出てきたことから、日本人に馴染み深い食べ物だったと推測されています。

ウナギの蒲焼きが文献に記されているのは、1399年の「鈴鹿家記」からです。

当時はウナギを筒切り(輪切り)にして串に刺して焼かれており、その形がヤナギ科の蒲(がま)の穂に似ていることから、「蒲焼き」と呼ばれるようになりました。

1780年代に入ると、千葉県にあるヒゲタ醤油が濃口醤油を作り始めます。それまでは関西の薄口醤油が主流でしたが、濃口醤油は江戸の人々に受け入れられ人気を博します。

その結果、関東のウナギの蒲焼きは濃口醤油で作られるようになり、関西との違いが出てきたのです。

そして現代では、ウナギの蒲焼きをご飯に乗せたうな重や、うな丼といった食べ方が主流となっています。

ウナギの蒲焼とお酒と合わせるコツ

ウナギの蒲焼きとお酒を合わせるコツを紹介します。

調理方法で選ぶ

ウナギの蒲焼きの調理法には、関西風と関東風の2種類があります。

関西風は、ウナギを腹開きし串に刺していきます。串に刺されたうなぎは、蒸さずにそのまま焼くため、焼き時間が長くなります。

長く焼くことで、パリッと香ばしい風味になるのが関西風の特徴です。香ばしさがあるため、ビールやハイボールなどさっぱりとしたお酒とよく合います。

関東風は、ウナギを背開きにし串に刺します。その後、素焼きし箱に入れて蒸します。そしてタレを塗り、サッと焼いたら関東風の蒲焼きの完成です。

蒸すことで油が落ち、驚くほど柔らかくなります。口に入れた瞬間、トロッとした食感が楽しめるのが関東風の魅力です。

関西風よりもさっぱりしているため、日本酒や赤ワインとよく合います。

タレで選ぶ

地域によってタレに違いがあります。

関西風は脂の乗ったウナギを焼くので、弾かれないように水飴などを加えた粘度の高いタレを使用します。タレの味わいも濃厚で、ビールやハイボールなど、口の中をさっぱりしてくれるお酒とよく合います。

関東風は、蒸して油を落とすため、サラッとしたタレを使うのが特徴です。口当たりも優しく、ワインや日本酒などコクのあるお酒と合わせやすいでしょう。

ウナギの蒲焼きと合うお酒(ベストペアリング)

それではウナギの蒲焼きとベストペアリングしたお酒を紹介します。

日本酒

古くから食べられてきたウナギは、日本酒との相性抜群です。ウナギの旨味と日本酒の旨味が一体化し、口の中でまろやかな味わいを醸し出してくれます。

今回は関西風のウナギの蒲焼きと純米吟醸の組み合わせです。蒲焼きの脂っこさを、純米吟醸のキレがすっきりとさせてくれます。

日本の夏を味わいたい人は、定番の日本酒を合わせてみてはいかがでしょうか。

赤ワイン

ウナギと赤ワインは意外に思いますが、実は相性の良い組み合わせとして知られています。

ウナギには、醤油ベースのタレがついているため、同じようなコクと深みを持つ赤ワインと合わせやすいのです。また蒲焼きには山椒をかけるので、スパイス感を感じられます。

カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーなど、ピリッとしたスパイス感のある赤ワインと相性抜群です。

今回はコノスルのメルローと合わせてみました。

メルローのふくよかな味わいと、タレの旨味がよく合います。ワインとご飯の相性はあまりよくないため、蒲焼き単体でいただくとワインとマリアージュしやすいと感じました。

ビール

今回はこってりとした関西風なので、口の中をさっぱりとしてくれるビールは最高の組み合わせです。

合わせるビールは「エビス」をチョイス。きめ細かい泡と芳醇な香り、長期熟成された深い味わいは、ウナギの旨味と相性抜群です。

エビスは程よい苦味もあるので、ウナギは香ばしく焼いた方がいいかもしれません。

ハイボール

ウナギの蒲焼きとハイボールも相性の良い組み合わせです。ハイボールが口の中の油を洗い流してくれ、最後まで美味しくいただけます。

今回は日本人の舌に合う「角ハイボール」を合わせました。

ドライな飲み口と程よいコクは、ウナギの味付けを引き立ててくれます。何度でもリセットしてウナギを楽しめました。

麦焼酎

麦焼酎は、麦の香ばしさが楽しめるお酒です。そのため、香ばしく焼かれたウナギの蒲焼きと相性抜群です。

口に含むと麦の香ばしさとウナギの風味が口に広がり、絶妙なバランスで溶け合います。

麦焼酎はキレもあるため、ウナギの脂を程よく洗い流してくれるのもポイントです。

ウナギの蒲焼きと合わないお酒(ワーストペアリング)

ウナギの蒲焼きと合わなかったお酒を紹介します。

梅酒

梅酒の酸味とウナギの濃厚さが合いませんでした。うなぎと梅干しは一般的に組み合わせが良くないとされている通りですね。

ウナギをさっぱりとさせてくれますが、梅の風味が残るのがマイナスポイントです。

あっさりした関東風の蒲焼きなら合わせやすかったかもしれません。

白ワイン

蒲焼きの味わいが強く、白ワインの良さを感じることができませんでした。

特に関西風は味付けが濃いため、繊細な白ワインは負けてしまいます。

仮にウナギと合わせて食べるのであれば、蒲焼ではなく、白焼きと合わせるほうが良いでしょう。

ウナギの蒲焼とお酒の種類別の評価・特徴

順位お酒
評価ペアリングの味わい
1位日本酒★★★★★昔からの定番の組み合わせ。ウナギの旨味と日本酒の旨味がベストペアリングします。
2位ビール★★★★★ウナギの脂っこさをさっぱりと洗い流してくれます。苦味のある銘柄を選ぶとgood!
3位麦焼酎★★★★麦焼酎の香ばしさとウナギの香ばしさがよく合います。焼酎ハイボールにすると、さらにすっきり飲めそうです。
4位ハイボール★★★★ウナギのこってり感をさっぱりさせてくれます。ドライでキレのある角ハイボールがおすすめです。
5位赤ワイン★★★★赤ワインのコクとウナギのタレの相性抜群。山椒をかけるとスパイス感が増して、さらに合わせやすい印象がありました。
6位芋焼酎★★★キレのある芋焼酎なら合わせやすい印象がありました。芋感が強い銘柄だと、ウナギの風味を邪魔してしまう印象があります。
7位ブランデー★★アルコールが強く飲みにくさがありました。ただし赤ワインとも合うため、ソーダ割りなどにすると合わせやすそうです。
8位梅酒梅酒の風味が残って合わせづらい印象がありました。
9位白ワインウナギの蒲焼きの味が勝ってしまい、白ワインの良さを感じることができませんでした。

まとめ

今回はウナギの蒲焼きに合うお酒をペアリングしてきました。

日本酒や焼酎だけでなく、ワインなどの洋酒とも合わせやすいことがわかりましたね。

飲み方によっては、ほとんどのお酒とペアリングできそうな気もします。

それでは本記事を参考に、土用の丑の日を楽しんでみてくださいね。