珍しいウイスキーだった!?シングルグレーン「知多」を深掘り

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世界でも5本の指に入るウイスキー生産国・日本。蒸留技術の進歩も相まって、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダと肩を並べるウイスキー大国へと発展を遂げました。

ジャパニーズウイスキーを語る上で、ウイスキー人気にさらなる拍車をかけた「知多」の存在を忘れてはいけません。

今回はジャパニーズウイスキー「知多」について深掘りします。知多に興味がある方は参考にしてみてください。

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ジャパニーズウイスキー 知多とは?

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「知多」とは、2015年からサントリーが製造するウイスキーブランドのひとつ。ジャパニーズウイスキーの中では、比較的に歴史が浅い銘柄です。

ウイスキー業界でも珍しいシングルグレーンタイプのウイスキーで、サントリーといえば「白州」が有名ですが、「知多」も人気のウイスキーブランドとして定着しています。

当初はオンラインショップなどに限定して販売をされていましたが、あまりに好評だったため、全国的に販売されるようになりました。

知多が珍しい理由と人気の秘密

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では、知多の何が珍しいのか解説します。

先ほどにも紹介しましたが、知多はシングルグレーンウイスキーです。

グレーンウイスキーとは、トウモロコシなどの穀類を主原料に造られたもの。そしてシングルグレーンとは、単一の蒸留所で生産されたグレーンウイスキーを掛け合わせた場合しか名乗れません。

一般的にグレーンウイスキーというのは、大麦麦芽を原料とするモルトウイスキーとブレンドするために製造されています。モルトウイスキーの特徴をつぶしてしまわないように、別名サイレント・スピリッツと呼ばれるほどクセのないテイストが特徴。

なぜなら、グレーンウイスキーはモルトウイスキーの脇役にすぎません。そのため、国内のみならず、海外でもシングルグレーンウイスキーの銘柄はかなり限定的です。

しかし「知多」は、グレーンウイスキーのみでボトリングされています。モルトウイスキーの脇役から抜け出し、主役が務まることを証明した稀有な一本です。

いい意味で無個性を最大に生かし、ウイスキー初心者でも飲みやすい穏やかな味わいに仕上げられています。

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知多の製造元「知多蒸留所」

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知多の製造元は、愛知県知多半島の北西部にある「知多蒸留所」。1973年からウイスキー造りを行っており、歴史の長さから見るとサントリーの山崎蒸留所に次ぐ2番手となります。

2017年にはインターナショナル・スピリッツ・チャレンジという世界的な大会において金賞を獲得したこともある実力派で、「知多」以外に、「響」や「角瓶」に使われるグレーンウイスキーの製造も手掛けています。

知多の特徴

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知多は焼酎甲類にも使われる連続式蒸留機を使って、クリーンタイプ、ミディアムタイプ、ヘビータイプ3タイプの原酒を造っています。

それぞれの味わいとしては以下の特徴があります。

・クリーンタイプは、純粋でキレイな酒質でほのかに甘さを含んでいます。
・ミディアムタイプの口当たりは穏やかで、グレーン(穀物)が持つ旨みが特徴です。
・ヘビータイプはグレーンならではの香りが強めで、豊かな味わいを持ちます。

知多の味わい│樽による造り分け

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知多のもう1つの特徴は、樽の造り分けです。そのため、樽の組み合わせ方次第で、味わいの幅は無限大に広がります。

主に、ホワイトオーク、スパニッシュオーク、ワイン樽の3つです。

・ホワイトオークの原酒は、バニラを思わせる甘い香りが感じられます。
・スパニッシュオーク樽原酒は、スイートかつフルーティで濃厚な味わいを含みます。
・ワイン樽原酒の口当たりは、滑らかでベリー系の甘い香りが特徴です。

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知多の商品紹介

知多 ウイスキー
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知多の商品は、現在この1種類のみとなっています。国産ウイスキーだけあって、和食との相性が抜群。

飲み方は、特徴の爽やかな甘さを感じられるロックやソーダ割がおすすめです。

食事と一緒に召し上がりたい方は、おつまみにトウモロコシの料理が良く合います。トウモロコシは、知多と同じ原料から造られているので、風味がよく似る同士はマリアージュしますよ。

まだ試したことのないという人は、この機会にぜひ。

 

まとめ

今回は、国産ウイスキーの知多について深掘りしました。

ついついシングルモルトに注目しがちですが、この機会に国産グレーンウイスキーの知多を試してみてはいかがでしょうか?

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