ギリシャワインの特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介

紀元前からブドウ栽培が盛んで、ワインの起源ともいわれるギリシャ。

300種類以上のブドウ品種があるといわれ、バラエティに富んだワインが造られています。

今回はギリシャワインの特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介します。

ギリシャワインについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

ギリシャワインとは?

ギリシャは古代からワイン文化のあるワイン大国です。

古代から伝わるブドウ品種は300種類以上もあり、現在は40種類以上のブドウ品種でワインを生産しています。

ギリシャは日照量が多く、海から冷たい風が吹く地中海性気候です。

ペロポネソス半島やイオニア諸島、クレタ島、エーゲ海近郊の島など、ギリシャ全域でワイン造りが行われ、個性豊かなワインを生み出しています。地域によって味や香りは異なりますが、香りが高く酸味が強いのがギリシャワインの特徴です。

そしてギリシャには、松脂の香りをつけたレツィーナというワインがあります。

これはギリシャのみで生産されるワインで、陶器でワインを貯蔵していた時代に、壺口の接着剤である松脂が染み出したことで生まれたものです。

現在、生産量は減っていますが、ギリシャを代表するワインとして根強い人気があります。

ギリシャワインの歴史

ギリシャワインは紀元前2000年頃から始まったと伝えられています。

フェニキア人により古代ギリシアへワイン造りが伝わり、身分の高い人々の飲み物として親しまれていました。当時は水割りで飲まれ、ギリシャ語でワインを指す「κρασί」(クラシ)は「混合」を意味します。

その後は、地中海を中心にワイン造りが広まっていきます。そして1981年にEUに加盟し、ワイン法が導入され、ワインの技術も発展していきました。

1985年には、海外で栽培学と醸造学を学んだ研究者が帰国し、ギリシャワインの品質の底上げとなります。現在、ギリシャワインは世界中で高く評価されており、ヨーロッパのワイン産業を支えています。

ギリシャワインの代表的な品種

ギリシャワインの代表的な品種を紹介します。

クシノマヴロ

ギリシャ固有の品種であるクシノマヴロ。世界でも珍しい品種で「酸のある黒」とも呼ばれています。

柔らかいタンニンと強い酸味が特徴で、キリッとした飲み口が味わえます。

主にギリシャ北部で栽培され、フルボディの赤ワイン用の黒ブドウ品種として有名です。

北ギリシャは、地中海性気候から大陸性気候まで、気候の変化に富んでいます。そのため、クシノマヴロの味わいにも個性が出ます。

サヴァティアーノ(サヴァティアノ)

古代ギリシャから栽培されていたサヴァティアーノ。レツィーナに使われる白ブドウ品種として知られています。

冷涼な気候で栽培され、乾燥や病気に強い品種です。標高が高い場所で栽培されたものは、芳醇な香りとコクのある旨味を引き出します。

アプリコットやモモのような風味と、ジューシーな飲み口が楽しめる白ブドウ品種です。

アシルティコ

アシルティコは、サントリーニ島で栽培されるギリシャ固有の白ブドウ品種です。

サントリーニ島やパロス島など、乾燥した火山灰が豊富な土壌で栽培され、病気に強い品種として知られています。

しっかりとした酸味とミネラル感があり、ほのかに柑橘系のニュアンスが感じられる白ブドウ品種です。

ギリシャワインの産地

ギリシャ全域でワイン造りが行われています。

そこでギリシャワインの代表的な産地の特徴を解説します。

北部地域

北部地域は、古代ギリシャ時代から伝統的なワイン造りを行っている地域です。

クシノマヴロの栽培が盛んで、高級赤ワインの産地としても知られています。

ギリシャで初めてO.P.A.P(品質の高い原産地呼称ワイン)に認定され、ギリシャワインを牽引する地域です。

中央地域

中央地域は、世界で最も古い都市「アテネ」のある地域です。

ギリシャワインの生産量の1/3を占め、ギリシャ最大のワイン産地として栄えています。

サヴァティアーノから造られるレツィーナの生産が盛んで、世界中からファンが集まります。

O.P.A.Pに認定された産地はありませんが、新しい生産者も増えており、活気のある産地のひとつです。

ペロポネソス半島

ペロポネソス半島は、ギリシャ本土の最南端に位置する地域です。

ギリシャワインの生産量の1/4を占め、赤ワインの生産が盛んです。

中でも、ギリシャ固有品種アギオルギティコの赤ワインは「ヘラクレスの血」と呼ばれています。色が濃く力強い味わいを持つ赤ワインは、ヘラクレスが獅子を退治した神話から名付けられました。

ブドウ栽培を主産業とする島の名産品として、根強い人気を誇っています。

クレタ島

クレタ島は、ギリシャ最南端に位置する島です。山間部が多く、標高の高い場所でブドウ栽培が行われています。

温暖な地中海性気候のため、ブドウ栽培に適した地域として栄えてきました。

マルヴァジアから造られる甘口ワインが有名で、豊富な果実味とキリッとした酸が味わえます。

おすすめのギリシャワイン

最後にギリシャワインのおすすめ銘柄を紹介します。

クーロス・ネメア

ギリシャ最大のワイナリー、クルタキス社が手掛けるフルボディの赤ワインです。

ネメア地域で栽培されるギリシャの固有品種アギオルギティコから造られ「ヘラクレスの血」と呼ばれています。

オーク樽で約6ヶ月間熟成させ、程よいタンニンとフルーティーさが特徴です。

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キリ・ヤーニ アシルティコ フロリナ

ギリシャワインを牽引し、常に新しい技術を取り入れるキリ・ヤーニが手掛ける白ワインです。

キリ・ヤーニは、世界の有名ソムリエやマスター・オブ・ワインからも高い評価を受け、世界でも優れたワイナリーとして成長を続けています。

こちらの白ワインは、北ギリシャのアミンディオン地区で栽培される、ギリシャ原産品種アシルティコを使用。ラ・フランスやグレープフルーツのような香りとキリッとした酸味が味わえます。

ガバラス サントリーニ

サントリーニ島最古のワイナリー、ガバラスが手掛ける白ワインです。

サントリーニ島の伝統製法と、現代的な最新設備の元、高品質なワイン造りを行っています。

ガバラス サントリーニは、島の固有品種アシリティコ種を100%使用。レモンやグレープフルーツの香りと、豊富なミネラルを感じられます。

クルタキス レッチーナ・オブ・アッティカ

ギリシャ最大のワイナリー、クルタキス社が手掛ける辛口の白ワインです。

レッチーナは、松脂を加えて風味づけした伝統的なギリシャワインです。通常のレッチーナよりも松脂の量を抑えることで、初心者にも飲みやすい口当たりとなっています。

柑橘系の香りと程よい酸味があり、スッキリと飲める白ワインです。

まとめ

今回はギリシャワインの特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介してきました。

ヨーロッパのワインといえば、フランスやイタリア、スペインを想像しますが、ギリシャも深い歴史があることが分かりました。

ぜひこの機会に自分好みのギリシャワインを見つけてみてはいかがでしょうか。